七 現況の概要
(1)商号その他(昭和四三・六・三〇現在)
商号 住之江興業株式会社
(昭和四三・六・一、商号変更)
本社所在地 大阪市住吉区南加賀屋町一九一番地
(昭和四三・六・一、住所変更)
競走場名称 大阪競艇場
同 所在地 同右
資本金 二億円
(昭和三七・八・一 七、五〇〇万円に増資)
(昭和四一・一〇・一 一億円に増資)
(昭和四三・三・一 二億円に増資)
株式数 四〇万株
役員数 一五名(取締役一三名・監査役二名)
従業員数 六三名
(2)役員構成(昭和四三・六・三〇現在)
取締役会長(代表)橘 真琴
取締役社長(〃 )増田 金一
専務取締役(〃 )坂井房次郎
同 (〃 )田中 胖
常務取締役 駒澤十三雄
取締役 中村 利孝
同 浅田 敏章
同 飯原 敏雄
同 稲次 国利
同 飯田 新一
同 二階 賢
同 藤戸 寅三
同 楠美 喬
監査役 田中 俊逸
同 吉村 茂夫
(3)業務組織の略図(昭和四三・六・三〇現在)
(4)競艇場の概況(昭和四三・六・三〇現在)
競走場総面積 一二四、六三〇・七m2
内訳
陸地 六一、二三〇・七〃
水面 六三、四〇〇・〇〃
(人工池、淡水)
主な施設の名称、構造、面積
主審判台
鉄骨モルタル、屋根アスファルト防水層モルタル、長さ七・六一五m
幅 五・六五m、最大高さ 一六m
観覧場
(ア)席 一、五八四・〇〇m2
立見席 一、五八三・九九m2
(イ)収容予定人員 一二、二四〇人
(ウ)固定席数
個人席 四三八
一般席 一二八
(エ)個人席 モケット張連結椅子
一般席 コンクリート床、板腰掛
勝舟投票券発売所 八ヵ所(窓口四九二)
払戻金返還金交附所 六ヵ所(窓口二〇七)
第一補助審判台
軽量鋼組立ヤグラ式、三階建、屋根鉄板葺(三階・審判室、二階・休憩所、便所、手洗所) 三〇・〇〇m2
第二補助審判台(構造・同右) 一三・一一m2
選手及びモーターボート所有者受付所
木造、平屋建、屋根鉄板葺、色セメントモルタル塗 二二六・八〇m2
選手の衣類・貴重品等の保管設備
上建物内休養室に鋼製ロッカー備付(四八名分) 三四・二〇m2
医務室及び身体検査所
上建物内 三二・四〇m2
賞金及び旅費支払所
同 一四・五八m2
選手及びモーターボート所有者控室
上建物内(選手控室、食堂、売店、調理室等) 一四五・六二m2
出場準備及び待機場所
木造、平家建、屋根鉄板
外壁板張上部モルタル塗 一九・四四m2
選手浴場及び便所
同上、外壁モルタル塗 四〇・〇五m2
検査委員室
鉄骨、二階建、屋根鉄板(一階二四・八四三m2―二階二九・八一m2) 五四・六五m2
モーターボート格納庫
鉄骨、平家建、屋根スレート葺 七三九・六五m2
モーター整備場
同上 六七二・八四m2
燃料貯蔵所
鉄骨、コンクリートブロック建、屋根スレート葺、二棟 一六・二〇m2 一九・四四m2
モーターボート検査場
鉄骨、屋根スレート、床コンクリート 三一六・八〇m2
モーターボート繋留場
二ヵ所(第一ピット二〇 第二ピット一六、計三六)
入場券発売窓口
表入場門=鉄骨、平家、屋根アスファルト、防水層、窓口一〇、自動券売機五 二六・四八m2
北入場門=同上、屋根鉄板プレハブ窓口四 二六・五〇m2
東入場門=木造、平家、屋根同上、二棟、窓口一〇 一三・三二m2
場内専用放送設備
軽量鋼、平家、屋根スレート 三一・三二m2
便所
鉄骨鉄筋コンクリート造、水洗式四ヵ所、婦人専用三ヵ所
木造、平家、屋根鉄板二ヵ所、男女用
北駐車場 自動車専用 四、五五〇・〇〇m2
南第一駐車場 〃 一、六〇〇・〇〇m2
南第二駐車場 〃 二、二八〇・〇〇m2
南第三駐車場 〃 四、九二〇・〇〇m2
上、事務所 木造、平屋、屋根鉄板葺 九・七二m2
発送信号用大時計
二重針型、鉄骨鉄板張(直径三m、高さ三・二五m)自動復元式
掲示設備
二ヵ所 投票券発売枚数集計板(回転式)及び着順タイム掲示
番組編成委員室
執行本部建物内(三階) 四八・一五m2
競走執行委員長席・監督官席その他
執行本部建物内(三階)競走執行委員長室、同副委員長室、監督官室、会議室 二七一・〇〇m2
陸上区域周辺の囲
鉄柵(金網付)四七九m、鉄柵一九〇m、板柵六一m、木柵(有刺鉄線張り)二〇七m、コンクリトブロック塀五九六m
水上救難及び清掃用モーターボート
六五馬力−一。四五馬力−一。四〇馬力−三。二五馬力−一。一五馬力−一。計七
その他主な施設名称
施設会社事務所、入場門、夜警員詰所、守衛所、救助艇待機ピット及び同上家、売店、連絡上家、観覧席上家湯茶接待所、審判警備員詰所、式典場、清掃員詰所、舟券検査室、乾燥室及び保管室、発走ピット上家、競技本部、競技委員長室、審判補助員室、掲示場操作員室、競走会管理室、救助艇員外待機室、変電室及び自家発電室消防署員詰所及び消防車駐車場上家、ピット係員詰所、携帯品無料預り所、自転車預り所及び同上家係員詰所、着順確定払戻金電気標示塔、遊園地、子供の家、高置タンク、受水槽、ポンプ室、撒水夫詰所、警備員詰所、倉庫及び作業場、警察官詰所、喫茶室、冷却塔及びポンプ室、返還艇表示装置、失格表示盤、テントハウス、施行者庶務事務所、時計塔、ボイラー室、瓦斯整圧器室、廃券倉庫、ガードマン詰所、重油タンク室、塵芥焼却場、火災報知機設備、気送管設備。
(5)オーナー使用の艇及び機関
狭山時代のオーナー賞金については、前述した通りであるが、住之江移設後は、一日十二レースのうち、新オーナー里見秀英氏(故人)が三レース、当社は、九レース分の出走権利とし、以来、今日に至っている。
現在、艇は、アウトボートB級ハイドロプレン(保有数五五隻)及び、B級ランナーバウト(保有数十二隻)の二種を使用し、エンジンは消音式ヤマト六五型(保有数五四基)を使用しており、昭和三十六年八月、当競艇場におけるビッグレースの初開催を契機として、一年毎の全面的買換えを実施、ファンに対するレースの信頼性を図っている。
八 将来の見通し
以上の通り、狭山時代の筆舌に尽し難い苦難を経て、今日、極めて順調な発展を見ているのであるが今後、更に意を用いなければならない問題は、駐車場の拡充整備や植樹その他による場内の美化、場内諸施設備の充実、及び交通対策等が挙げられるであろう。
かかる施設の強化により、大衆の健全娯楽場としての充実に、一段と力をそそがねばならない。
九 結び
当競艇場が、前述の通り、苦節十数年を経て、今日、設備に於ても、入場者数に於ても、我国最大のレース場として繁栄し、地方都市財政に多大の貢献出来ることは、多年にわたる関係ご当局の指導、監督よろしきを得た結果であることは勿論であるが、ここに特筆すべきことは、業界の生みの親であり、育ての親である全国モーターボート競走会連合会会長笹川良一氏の多年にわたる卓越せる指導育成の賜ものと深く信ずるものである。今後、われわれ経営の衝にあたる者は、本事業の一段の発展のため、ベストを尽すとともに、常に、この事業の社会的影響等を認識して、これが対策に万全を尽し、健全娯楽場として明るく楽しいレース場の確立を計るべきである。
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