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競艇沿革史

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


 筆舌で表現出来ない苦難の道であったが初開催当時の約三倍の一日平均六百二十一万八千七百二十八円と売上は飛躍したのである。また大阪府モーターボート競走会が昭和三十四年七月十九日、大阪府内の恵まれぬ施設の子供たちに海事思想を普及し、薄幸の寂しさを慰めようとの主旨のもとに「海の子の集い」を発足され、以来毎年実施されてボート界における慈善事業の一環として一頁を飾ったのであった。昭和三十四年十二月二十九日より開催された六日間の売上金は七千六百六十八万八千二百円と七千万円台を突破して、関係者一同の努力が着々と実り始めた。なお競走場借上料は勝舟投票券売上額の百分の三・五であったのが昭和三十四年十月開催より百分の四・五に改正された。
 昭和三十四年度の年間売上金及び入場人員並びに一日平均売上金、入場人員は次のとおりである。
 
年間売上金 年間入場人員
665,398,800円 202,263人
一日平均売上金 一日平均入場人員
9,241,650円 2,809人
 
 昭和三十五年九月二十一日大阪府モーターボート競走会主催で「鶴亀の集い」を大阪市内道頓堀河畔「朝日座」において府内施設の老人を招待、慈善事業の第二弾として、うれしい足跡を残し、ボート界発展に尽力されたのである。しかしこのようにして年々飛躍を続ける競艇事業においても厳しい世論の動向「公営射幸競技の存廃」問題が起こり競艇事業関係者の一層の自粛自戒を徹底し、更に健全化のための方策を樹立する時期に至り、観客に対する過剰サービスの抑制、宣伝広告の自粛、施設の改善、事故防止対策の確立等の措置が講ぜられるに至った。
 昭和三十五年度の年間売上金及び入場人員並びに一日平均売上金、入場人員は次のとおりであり、一日平均売上金は待望の一千万円台を記録、開催当初に比べ五倍強の成績をおさめるに至った。
 
年間売上金 年間入場人員
926,282,400円 269,149人
一日平均売上金 一日平均入場人員
12,865,033円 3,738人
 
 また待望久々しいビックレースを昭和三十六年六月招へいに成功、大阪府都市競艇組合主催のもとに初の第八回全国ダービーを開催する栄誉を確得し、本市においても開設五周年記念レースを昭和三十六年六月開催する運びとなり開催六日間の売上金は念願の一億円台を突破する驚異的一大飛躍の伸展となり、成功裡に開催の幕を閉じたのである。また同年八月、男女対抗戦という異色の趣向をこらしたタイトルレースを開催して、ファン獲得に総力を結集した結果、昭和三十六年度年間売上金、入場者共に予想外の盛況を極め次の如き成績となって昭和三十六年度の開催を終了したのである。
 昭和三十六年度の年間売上金及び入場人員並びに一日平均売上金、入場人員は次のとおりである。
 
年間売上金 年間入場人員
1,597,672,400円 362,753人
一日平均売上金 一日平均入場人員
12,865,033円 5,188人
 
 本市競艇事業の順調な飛躍を見るに至り、ここに競艇界各関係者の注目の的となり、斯界における不動の地位を築く礎となったのである。また、ファンサービス、宣伝広告、施設の改善及び従事員のファンに対するサービス向上等、売上額の増加を計ることを目的として、投票者へは抽せん券を配布して賞品を贈呈するといった試みを実施し、なお一層のボートファンの獲得、競艇事業の伸展に努力した。
 また昭和三十六年十月モーターボート競走法の一部が改正され、恒久立法化されたことを機会に思いを新たにし関係者一丸となり“明るく、楽しい健全なボート場作り”に日々精進努力を重ねることとした。しかしながら、昭和三十七年五月急激な気温の上昇によってプール内に“藻”が異常発生し、これがために本市主催の第二回競艇開催初日を中止するという思わぬ事態となったのである。この原因はプールヘの薬剤散布が遅れたことと、散布量が少なかったため、反対に“藻”の異常発生を助けて、繁殖させるといった悪い結果を招き、関係者一同大あわてで、連合会から笹川会長の来阪を仰ぎ「公正なるレースが不可能である」と決定、レース中止という止むなき事態となったのである。一方、同年八月、運輸大臣旗争奪全日本モーターボート記念レースを開催、一日平均売上金三千八百四十五万九千四百円、一日平均入場人員八千二百十八人、と当時における最高記録を樹立するという誠に輝かしい好成績を収めたのである。なお同年十一月にはファンサービスの一環として冷暖房完備の“特別指定席”が設置された。然るにこの特別席には投票所がなく“のみ屋”の格好の稼ぎ場所となり、種種問題が起きはじめ、これがために新たに投票所及び払戻所を新設、ファンサービスの向上に一層の努力を払った。昭和三十八年三月、第三回東西対抗大会記念レースを開催同年度開催期間中における最高の二億四千五百四十五万二千百円の売上を計上して、関係者一同の努力が報いられファンの増加と売上金の上昇となって現われたのである。
 昭和三十七年度の年間売上金及び入場人員並びに一日平均売上金、入場人員は次のとおりである。
 
年間売上金 年間入場人員
2,253,001,100円 453,675人
一日平均売上金 一日平均入場人員
31,732,409円 6,390人
 
 昭和三十八年四月、開設七周年記念レースを開催、これまでは、単勝式、複勝式、連勝単式のみであった投票券に連勝複式を加え採用した。これは的中率の高揚、ファンが楽しく過せる娯楽場とする意味もあって採用したものである。この開設七周年記念レースにおける一日平均売上金は四千百六十二万三千八百円と、ますます売上は上昇したのであった。
 昭和三十八年度の年間売上金及び入場人員並びに一日平均売上金、入場人員は次のとおりである。
 
年間売上金 年間入場人員
2,900,241,400円 577,189人
一日平均売上金 一日平均入場人員
40,281,132円 8,017人
 
 このように本市競艇事業は、関係者の暖かい支援により順調な開催を繰返していたのであるが「好時魔多し」のたとえのとおり、昭和三十八年七月十日午前八時十分ころ、一精神病患者の放火により第一投票所が焼失するという不時の災難に遭遇、一人の精神異常者の放火とはいえ、関係者に与えた苦慮は計り知れないものがあった。これがために都市組合における開催は中止されたが、本市開催は関係者一同の昼夜兼行の復旧工事によって、第一投票所の南側に仮設投票所等が建設され、悪条件と戦いつつ、同年七月十六日開催第一日目を迎えたのであった。かかる不祥事態の発生にもかかわらず一日平均売上金は上昇しつつ開催が施行された。同年十月十九日、田辺警察署より十四名の署員を動員して、兼ねて懸案とされ関係者一同悩みの種となっていた“女胴元を含むのみ屋”の一斉取り締りを強行、十数名の悪質“のみ屋”を検挙したのであるが、その後証拠となるメモや現金の取引を行なわず、場外へ出たり、場所を移行する等、巧妙な手口で取引きをするようになり、手下が逮捕されても肝心の胴元を逮捕一掃することは困難となり、関係者一同憂慮し、対策に腐心した。昭和三十九年度における本市主催第十一回競艇開催の最終日、昭和四十年二月七日は、一日売上金九千四百二十八万三千円と、驚異的記録を出し、入場人員も一万七千六百十人と初開催以来の急上昇を示し、素晴らしい好成績を収めた。
 昭和三十九年度の年間売上金、入場人員並びに一日平均売上金、入場人員は次のとおりである。
 
年間売上金 年間入場人員
3,452,351,400円 616,745人
一日平均売上金 一日平均入場人員
47,947,936円 8,566人
 
 なお放火によって焼失した第一投票所跡に、直ちに新投票所建設の工事が進められ、昭和三十九年十二月には執行本部及び全投票所が完成。本部内には特別席を設け、全館冷暖房設備を完備し、完成後第一回開催を記念して住之江競走場開設八周年記念と銘打って、華々しい特別レースの開催となった。以後、回を重ねる度に売上金は上昇の一途を辿り、昭和四十年六月三日よりの第三回競艇においては、本市開催最高の四億一千三百七十四万七千九百円を売上げ全国における最高売上記録を樹立し、一日売上金は一億円の壁を突破して、一億四百五十四万九千四百円と新記録を樹立、ますます競艇事業の振興に拍車を加え同年九月二日本市待望の特別大レース、第十二回ダービーを迎え、その第四日目の九月五日の売上金は、先きの新記録を更新する一億四千八百八十六万一千百円と、驚異的大飛躍を遂げる誠に大盛況を極め、その後順調に開催が施行され昭和四十年度を終了したのである。
 
第12回ダービーの開会式から
執行委員長を前に、堂々敢闘を宣誓する選手団代表  ―昭和40・9・2―
 
 昭和四十年度の年間売上金及び入場人員並びに一日平均売上金、入場人員は次のとおりである。
 
年間売上金 年間入場人員
5,179,912,600円 829,928人
一日平均売上金 一日平均入場人員
71,943,230円 11,527人


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