所在地：3251 E. Imperial Hwy., Brea, CA 92821-6795

URL: http://www.suzuki.com

電話：714.996.7040/ ファックス：714.524.8499

従業員：1万3,700人（親会社）

年間売上高：208億1,600万ドル（親会社の2004年実績）

年間純利益：4億1,490万ドル（親会社の2004年実績）

　

　スズキ・モーターの米国子会社で、米国市場における自動車とオートバイ、ATV、そしてマリーンエンジンの製造及び販売を手がける。米国スズキは、49州に確保している420のディーラー網を通して製品を卸している。米国市場への参入は、その他の日本勢に遅れた1985年で、米国自動車市場におけるスズキのシェアは0.5%しかない。その一方で、米国オートバイ市場では業界大手、マリーンエンジンでも存在感はある。親会社のスズキは、軽自動車市場では日本、オートバイではホンダとヤマハに次いで3位である。

　過去数年のスズキは、車両以外（nonvehicle product）製品部門（例えば、電動車いす、発電機、組立式家屋、船外機）の売上高が以前の20%から5%へ大幅に減少している。

　

　

　

　スズキは、オーストラリアや米国をはじめ、オーストリア、カンボジア、カナダ、コロンビア、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、インドネシア、イタリア、ミャンマー（旧ビルマ）、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン、ポーランド、スペイン、タイ、イギリスで主要子会社を運営し、世界190ヵ国に出荷している。

　

所在地：1624 W. Crosby Rd., Suite 101, Carrollton, TX 75006

URL: http://www.nissanmarine.com

電話：972.323.6003/ ファックス：972.323.5277

従業員：3万1,128人（親会社）

年間売上高：700億8,700ドル（親会社の2004年実績）

年間純利益：47億5,160万ドル（親会社の2004年実績）

　

　ニッサン・マリーンは、日産自動車の子会社である「ニッサン・インダストリアル・イクイップメント（Nissan Industrial Equipment Co.）」の一部門として1984年にテネシー州メンフィスで操業を開始し、その後の6年間で飛躍的な成長を遂げて、1991年、ニッサン・インダストリアル・イクイップメントから分離独立し、現在のテキサス州キャロルトンに本拠地を移転した。

　1985年にアーカンソー州で開かれたバス釣大会で船外機を初めて発表したニッサン・マリーンは、当時、2.5〜70馬力の機種しかなかったが、現在では、TLDI（低圧燃料噴射方式）エンジンで、40、50、70、90馬力、4ストロークエンジンで4〜30馬力までの9機種、2ストロークエンジンでは2.5〜140馬力の5機種を生産する。

　ニッサン・マリーンは米国とカナダで独自のディーラー網（約800軒）を通して船外機を販売する。近年の排ガス規制強化を受けて、ニッサン・マリーンでも、2ストロークエンジンの販売を極端に減らし、排ガス量が少なく燃費の良い4ストロークエンジンヘ販売の重点を移行させた。ただ、ニッサン・マリーンが販売する船外機は、トーハツのOEMによる製品である。

　

　

　

所在地：1624 W Crosby Rd Ste 101, Carrollton, TX

URL: http://www.tohatsu.com

電話：972.323.6003/ ファックス：972.323.5277

従業員：370人（親会社）

年間売上高：非公開

年間純利益：非公開

　

　米国トーハツは、トーハツの米国子会社である。親会社のトーハツは1922年、タナカ・モーター研究所という名前で、小型ガソリンエンジンの開発会社として創業した。その後、鉄道車両や可搬式エンジン及び発電機、消防ポンプ、船外機の製造で成長した。1956年に出荷された1.5馬力の船外機がトーハツ最初のマリーンエンジンとなった。

　1988年にはブランズウィックとの合弁会社であるトーハツ・マリーンを長野県に設立した。そして、2002年には米国トーハツを立ち上げ、米国市場における船外機の販売業務を米国トーハツが運営している。

　同社の船外機は、TLDIと4ストローク、2ストロークの3種類で生産される。TLDIでは40、50、70、90馬力の4種類。4ストロークでは4、5、6、8、9.8、15、18、25、30馬力の9種類。そして2ストロークでは2.5、3.5、40、115、140馬力の5種類。同社は、ニッサンに船外機をOEMで供給しており、ニッサンのブランド名で販売される船外機はすべてトーハツ製である。

　

所在地：500 Jackson St., Columbus, IN 47202-3005

URL: http://www.cummins.com

電話：812.377.5000/ ファックス：812.377.3334

従業員：2万8,100人

年間売上高：84億3,800万ドル（2004年実績）

年間純利益：3億5,000万ドル（2004年実績）

　

　「カミンズ・エンジン・カンパニー（Cummins Engine Company）」として知られたカミンズは、大型デイーゼルエンジン製造の世界的大手で、スクールバスや大型及び中型トラック、ピックアップ・トラック、地下資源掘削機器や建設機械のエンジンを供給している。同社によると、北米の大型トラックエンジン市場では3分の1のシェアを有している。また、「オナン（Onan）」や「ニューエイジ（Newage）」というブランド名で知られる発電機でも発電機市場の大手である。

　2004年は、カミンズにとって飛躍の年で、ダイムラークライスラーに納品したドッジ・ラム・ピックアップ向けエンジン台数は過去最高を記録し、北米トラック市場における同社のシェアは過去20年間で最高に達した。さらに、ドンフェン・カミンズ・エンジン・カンパニー（Dongfeng Cummins Engine Company）も記録的な成長を見せている。ドンフェン・カミンズは、ドンフェン・モーターと50%ずつ出資し合った合弁会社である。2005年末までに年商10億ドルを目指した中国事業も2004年にそれを達成した。また、2003年に赤字だった発電機部門も2004年に黒字に転じている。

　カミンズは、高成長率を見込める中国とインド市場で投資する方針を掲げている。実際、カミンズにとって2番目と3番目に大きい顧客は中国とインドにある。

　カミンズのマリーン・ビジネスは、同社傘下のカミンズ・マリーンの「エンジンビジネス」部門に組み込まれている。そして、同エンジンビジネス部門は、道路車両市場（トラックや自動車のエンジン）と道路以外車両市場（建設や採掘、農業機械）、そして「マリーン」に分けられている。主要エンジン製品は、プレジャーボート向け船内機と商業ボート向け船内機、そして船内外機の3種類である。

　カミンズ・マリーンは2002年、ブランズウィック傘下のマーキュリー・マリーンとの合弁事業でカミンズ・マークルーザー・ディーゼル・マリーン（Cummins MerCruiser Diesel Marine LLC）という会社をサウス・カロライナ州チャールストンに立ち上げ、プレジャーボートと商業ボート向けにディーゼルエンジンを生産している。カミンズ・マークルーザーの出資比率は50%対50%。従業員数は136人、2004年の売上高は推定4,490万ドルである。