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執筆者略歴
Profile: 1期生 関 なおみ
1997年東京女子医科大学卒業、横浜南共済病院にて臨床研修終了後、順天堂大学小児外科へ入局。その後東京都23区の福祉事務所、保健所勤務を経て、2003年よりリバプール大学熱帯医学大学院にて熱帯医学、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院にて疫学を学ぶ。国際保健協力分野ではJICA短期専門家としてフィリピン、ホンジュラス、NGOモンゴルパートナーシップ研究所のメディカルコンサルタントとして働いた経験がある。
 
Profile: 1期生 八谷 寛
1996年3月名古屋大学医学部医学科卒業し、同年5月より半田市立半田病院研修医。1997年4月より半田市立半田病院内科医師。同時に名古屋大学大学院医学系研究科博士課程(社会医学系)に入学し、公衆衛生学の習得と生活習慣病の予防に関する疫学研究に携わる。2000年5月より名古屋大学大学院医学系研究科(社会生命科学講座公衆衛生学/医学ネットワーク管理学)助手、2004年6月より同助教授。
 
Profile: 2期生 高野 綾
1975年、仙台生まれ。国際医療福祉大学看護学科卒業後、看護師・助産師・保健師国家資格取得。自治医科大学附属病院勤務を経て、群馬県の僻地に開院される西吾妻福祉病院へ派遣出向。産科の立ち上げに関わる。2004年9月、オーストラリア連邦メルボルン市に遊学。2005年9月帰国。現在は助産院へ勤務。2006年4月より、国際医療福祉大学大学院修士課程へ進学予定。
 
Profile: 2期生 永井 周子
フィールドワークフェローシップが初めての途上国。帰国後メンバーの紹介でアジア医学生会議、日米学生会議に参加。更に国際保健学生フォーラム第1回代表をしているうちに学生時代が終了。群馬大学卒業後、国立国際医療センターで小児科研修。小児保健・母子保健の分野でJICA派遣(マダガスカル・ラオス)・緊急医療 派遣(アルジェリア・スリランカ)などを経て、現在は京都大学大学院医学研究科にて公衆衛生(疫学)勉強中。
 
Profile: 2期生 難波江 功二
1998年浜松医大卒。国立病院東京災害医療センター、国立病院東京医療センターでの臨床研修を経て1999年に厚生労働省入省。健康政策局(現医政局)総務課、経済企画庁(現内閣府)国民生活局健康局生活衛生課、保険局医療課、食品安全部企画情報課を経て、05年4月より厚生労働省大臣官房国際課国際機関専門官。ハーバード大学公衆衛生大学院修士課程修了。
 
Profile: 2期生 當山 紀子
大阪府出身。看護師として小児科で勤務した後、東京大学大学院で、国際保健医療協力について学ぶ。マザーテレサの生き方に深く感銘を受け、自分にできることは何かを模索し旅を始めた。大学院終了後、国際協力を実施しているNPOでの実務経験を経て、2001年7月より2年間JICAの「インドネシア母と子の健康手帳プロジェクト」に専門家として従事した。現在は保健所保健師として結核対策に奔走している。著書:リュックをしょったナース海を渡る(新風舎) 共著:国際保健・看護(弘文堂)
 
Profile: 3期生 田中 剛
兵庫県芦屋市出身。イリノイ大学医療人類学科留学等を経て、1998年大阪大学医学部卒。沖縄県立中部病院小児科、大阪警察病院救命救急科、ペシャワール会病院(アフガニスタン)に勤務後、2001年より厚生労働省入省。食品保健部 監視安全課主査、国立病院部政策医療課主査、障害保健福祉部精神保健福祉課長補佐、健康局疾病対策課長補佐を歴任後、2004年よりアトランタはエモリー大学に在籍、公衆衛生修士号を取得するに到る。
 
Profile: 3期生 李 権二
東大附属病院にて研修し、小児科医として亀田総合病院に勤務。2001年2月国際厚生事業団「新興・再興感染症分野派遣専門家研修」(バングラデシュ国際下痢性疾病研究センター)に参加。2003年より東京大学医科学研究所にてHIV/AIDS研究に従事。2005年1月スマトラ沖地震・インド洋津波の被災地インドネシア、2005年10月パキスタン地震災害へ国際緊急援助隊医療チームとして派遣される。
 
Profile: 7期生 江副 聡
2001年医師免許取得。救命救急、総合診療内科等における臨床研修を経て、2002年厚生労働省入省。医薬局安全対策課、医政局指導課にて医療安全対策に携わった後,保険局医療課にて診療報酬政策を担当。その間、2003年5月、第56回WHO総会に日本政府代表団の一員として出席。2005年より人事院長期在外研究員として米国ハーバード大学公衆衛生大学院・公衆衛生学修士(MPH)課程に留学中。
 
Profile: 8期生 高岡 志帆
2003年3月大阪市立大学医学部卒業し、同年5月より湘南鎌倉総合病院研修医。2004年4月より厚生労働省医系技官。健康局疾病対策課において、難病対策、アレルギー対策等に携わる。2005年8月より健康局疾病対策課臓器移植対策室主査。
 
Profile: 8期生 後藤 杏里
2003年東京女子医科大学卒業。東京慈恵会医科大学にて研修後、同大学リハビリテーション科入局。2004年7月より東京都リハビリテーション病院、2005年7月より東京都立大塚病院リハビリテーション科勤務。
 
Profile: 9期生 馬場 幸子
2004年大阪大学医学部医学科卒業。2004年大阪大学医学部附属病院初期研修医。
 
Profile: 10期生 水本 憲治
京都大学医学部6年生。チューレーン大学公衆衛生熱帯医学大学院修士卒。国内では主に国境なき学生、国外ではパキスタンやヨルダン難民キャンプ緊急援助などでのフィールド活動から、学生会議などの必要性と関心が一致した分野を医学生時代に行う。国際保健への関心が高まり、MPH留学を在学中に決意。公衆衛生キャリアネットワークのスタッフでもある。
 
Profile: 指導専門家 スマナ・バルア
Dr. Barua is currently the Medical Officer, Leprosy Elimination Programme, WHO-Western Pacific Region and based in Manila. He has been involved in the Programme as its advisor during the 2nd, 3rd, 6th, 7th and 8th programmes. He has served as the Programme Consultant of SMHF and as a Course Adviser for JICA Training course for the Prospective Primary Health Care Experts. Dr. Barua, a Bangladeshi, obtained his medical degree from the University of the Philippines and a Ph.D in International Health from the University of Tokyo.
 
Profile: 指導専門家 高橋 謙造
福島県出身。平成6年東京大学医学部医学科卒。東大小児科入局。大学研修→奄美の離島 徳之島徳洲会病院→千葉県松戸市の千葉西総合病院で小児救急→平成15年4月より現職。離島在職中に、東京大学大学院国際保健学専攻で国際保健学修士取得。現在は小児科学で医学博士申請中。専門は、国際保健学、母子保健学。主な研究フィールドはラオス、タイ、日本(国際保健は、本当に幅広い)!日本国際保健医療学会評議員。
 
Profile: 指導専門家 西村 秋生
福島市出身。筑波大学医学専門学群を卒業し医師免許取得後、同大学院医学研究科にて精神保健を学ぶ。大学院修了後茨城県健康科学センター調査研究部にて健康増進・生活習慣病対策事業等に関わる。1998年より国立医療・病院管理研究所医療経済研究部(現国立保健医療科学院経営科学部)に勤務し、医療・保健行政に関する研究に携わるとともに、厚生労働省老人保健課を併任し介護保険事業に関わる。2004年2月より現職。
 
訃報
 長年にわたり、本プログラム国際保健協力フィールドワークフェローシップに多大なお力添えをくださった辻守康先生がこの1月12日急逝されました(享年74歳)。
 
 辻先生は、笹川記念保健協力財団設立(1974年)当初から、同財団の寄生虫症対策専門家として、中央アフリカ共和国への技術協力のため毎年現地に赴き、住民の健康向上の促進のためにご尽力されました。その30年に亘ってのプロジェクトは、昨年をもって一区切りがついたところでした。
 
 先生は長期にわたりWHO寄生虫病対策専門委員会委員を務められた他、国内有数の寄生虫学会の権威として中心的役割を果たされ、また、笹川記念保健協力財団を始め、国外の寄生虫事業に従事する諸団体の役員の任に当たられ、幅広い功績を遺されました。
 
 特にお力を尽くされていた国際協力分野では、フランス、中央アフリカ共和国からシュバリエ賞を受賞。中央アフリカ共和国では、同国ケラ村名誉村長の称号をいただくほど、現地の人々の心に響く活動を実施されてこられ、同国のみならず途上国の健康推進への成果に大きく貢献されました。
 
 この突然の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表すると共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 
 
ご経歴:1956年金沢大学医学部を卒業。千葉大学大学院で博士課程を修了。同大学講師を経て、1966年WHO上級研究員としてフランス・リール大学に2年間の派遣留学。帰国後、1968年から1990年まで広島大学医学部寄生虫学教授、1990年より杏林大学医学部熱帯病・寄生虫学教授に就任。晩年は両大学名誉教授。
 
編集後記
 本年で12回目を数える笹川フェローは、これまで国際保健を始めとして多彩な分野で活躍する人材を輩出しております。今回、参加者のネットワーク形成、あるいは笹川フェローの活動のPRという趣旨に基づいて、ご多忙中の先輩方に無理をお願いして御寄稿いただきましたが、改めてその感を強くした次第です。
 国際保健は、特に人と人のつながりが大きな力になる分野だと言われています。本冊子を通じて、笹川フェロー参加者のみならず、広く国際保健に携わる方々との間で大きな人の輪ができる契機となれば幸いです。
 最後になりましたが、本冊子の作成に御理解と全面的な御協力を賜りました笹川記念保健協力財団に深く感謝申し上げる次第です。
(11期、12期編集者一同)


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