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ブンブン・クロクロ・ゴーゴーゴーの「からだをつかって あ・そ・ぼ!」洛西
 
※マットを4×3<12枚>出して、敷く。
[ワーク内容]
前半 カラダ慣らし
 輪になってすわる。自己紹介。名前を言って、呼び返す。
 足先、膝下、足全体、腰から下、指、手首から先、腕、首、顔、肩などの部分について、動かす。参加者がちょっと個性のある事をしたら、それを取り上げて、皆で真似をするなど、いろいろな動きを取り入れながら、一緒にカラダを動かす。
 全員マットの上に仰向けに寝る→ペアでカラダを揺らす、足・腕・頭などを持ち上げるなど、寝ている人を脱力させる。交代。
 
後半
ペアになる→向き合う→手のひらを合わせる→高低、左右、前後、などいろいろ動かしてみる(ボランティアと、五島が皆の前で見本をやる)
→各グループでやってもらう・・・相手と向き合い、少し離れた状態で、やろうというとしたつもりだったが、ちょっと間違って、五島が手を合わせてやってみたら、各グループが、なぜか、ものすごいテンションが上っていった!
 それぞれが、盛り上がって、タンゴのように手を組んで、別のグループの所へ突っ込んで行ったり、3人、4人くらいになって、わーーーと手を組んで踊り出したり、かなり収拾がつかなくなった。
 2グループに分かれて、自由に動いてみる。互いにそれを見る。
 
(感想)
 この日は、ナビは五島で、サポーターはボランティアの人たちであった。あまり、進行内容について、細かく決めていなかったので、結果的には、参加者に自由に動いてもらう、自由に解放させることになった。その結果なのか?、この会は、参加者がかなりハイテンションになり、ボランティアの人2名が「疲れた」「ついて行けないくらい、疲れた」という感想だった。
 もう少し、ゆっくりしたり、静かに出きる場面を作る必要があったと反省。(WS全体のダイナミズムの持って行き方について。)
 しょうがいのある人の中には、コントロールがなかなか出来ない人もいて、いつも「疲れた」と年寄りくさいことを言う20歳代の女性が、この日は、特別にハイテンションだった。2人ほどテンションが高いと、皆がすごくそれに引っ張られていった。
 また、参加者のサポートで付いて来た方から「先生は、クリスチャンですか?」と質問された。私が「ハレルヤ」とプリントされたtシャツ(それはアメリカのあるダンスカンパニーの人から、WS参加記念にもらったものだったが・・・)を着ていたかららしいが、WSの最後の方の皆の動き自体が、まるで同じ信仰を持つ宗教集団の踊りのように感じたそうである。うううーーん、なんというか。様々な受け取り方があるものだ・・・と感じた。表現というのは、それを受け取る人の感じ方も様々であり、そういうことを意識して表現活動をする必要があると、あらためて深く考えさせられた。
 暖かくなったら、マットは外せると思うが、マットの上だと、動き方が限定されることもあると感じている。床がかなり固く、冬は寒いので、仕方が無いけれど。足腰には良いとは言えない。(ごしま)
 
ブンブン・クロクロ・ゴーゴーゴーの「からだをつかってあ・そ・ぼ!」洛西 こども
 
マットを4×3<12枚>出して、敷く。
[ワーク内容]
 手を合わせゴシゴシ→途中で、Sちゃん、がいつも他の部屋で使ってる小さな椅子を持ってきて入室。(椅子を使いたかったのかも・・・)
 向かい合わせで手をつないだりして動く。開脚+前後にきっんばったん。Sちゃん、支援者と楽しそうにしている。
 主に、KTちゃんを中心に進める。Sちゃんは、支援者にもたれるように座っているのがご機嫌な感じ。近づいてきた人には、足でけることがあった。支援者とずっと一緒にいるのが心地よいのだろうか?あまり積極的にこちらから誘うことは良くないという感じだ。
 Sちゃんは、マットの外側で、皆がやるのを楽しそうに見ている感じだ。
 休憩16:27
 ここで、Sちゃんの支援者が「身体が硬直してきたので、これで退出します」といって退室。
 Kちゃんとおかあさん、黒子、五島で続ける。かなり、即興的なワークだったが、Kちゃんは、ゆっくりと一緒にやれた。
(感想)五島
 指で踊るというのは、こどもにとって難しいのか?と思う。
 ナビがやることに問題は無いが、手の平などの方がわかりやすいのかな?安定感がある。
 それと、開脚してギコンバッタンというのをやる、子どもには、開脚は良くわからないことで、ぎっこんばったんそのものが面白いのかも。そういう場合、関心のある部分でやれればいいと思う。
 もし自分がナビをする場合、参加者が自分の提案と違うことばかりすると、不安になる。自分がやったビデオを見るとよくわかる。参加者に自分と同じ事をさせようさせようとしている。
 でも、ダンスWSの時間は、学校の授業ではないから、もっと自由であっていいと思う。そういう風に意識すべきなのではないのか?と思う。
 もし、窓からのぞいているだけの子どもがいても、ビデオカメラに興味があるという子が居ても、それはそれでいいのである。WSに参加するというのは、踊ることだけではない。その場に居ることで、きっと様々なことを感じているのであろう。
 子どもの後ろに居る、大人が硬直してないか?大人が、子どもを形にはめようとするなら、こどもにとって、ダンスは嫌なものとなろう。高校のとき好きなものではなかった。
 それと同じことをしてしまうなら、出会わないほうがいいのだろう。
 Sちゃんのボラで付かれていた女性二人は、少し神経質すぎるのではないか?と感じた。他傷があったとしても、あまりにそのことに神経質になると、子供本人にも影響を与えると感じた。楽しそうに見ることも参加することだと思うので、あまりにも、短時間で結論を出すのはどうだろうか?と感じた。どういう状態だったのか?よくわからないのが本当の所だ。支援者である、という役割意識自体が、支援者のカラダそのものをそのようにしているし、自分の意図と違う部分で、障害のある人やその場に居る人に影響を与えていることに気付く必要がある。
 
ブンブン・クロクロ・ゴーゴーゴーの「からだをつかってあ・そ・ぼ!」
 
<ワーク内容>
円に座って自己紹介(なまえを言う)
Aちゃんのハイハイしてバック+前進の動きを真似をする(腕に力が要ることがよくわかった。一歳8ヶ月では、歩き回るより、四つんばいのハイハイの方が得意であるようだ)
ハイハイでそのままあちこち動く→トンネルを作りその下をくぐるなど。
円になり、呼吸と共に肩の上げ(吸う)下げ(吐く、1段階・2段階)
足をのばしてブラブラゆする→二人で足の裏を合わせ、ぎったんばったん
 足裏を合わせて、みんなで円になる→開脚が出来る人が多いので、円が大きい→ひざを少し曲げて手がつなげるようにして、カラダを前後左右にゆする〔子どもがその手や足の間をくぐってくる〕
部屋の中を散歩する→出会った人に手を振って「こんにちは」 続ける 〔動き回るうちに、Sちゃんが幼児に当たって幼児が泣く〕
休憩
全員床に寝る〔手はグーで力を入れて大の字になって伸びをする→脱力で緩める〕繰り返し
脱力して寝てもらい、足首もってユラユラ揺らす
→裏返す→裏返しでユラユラゆする〔小さい子も母をゆらしている〕
 
円になって座る Sちゃんに「ロボット」てどんなのか聞く
「おもちゃ箱」とか言う言葉も出てくる
手だけ、カクカクと動かす動きをやる。肩だけ、上げ下げの動きをするをやる
手と肩で「ポキポキ」という感じで動かしてみる
立ち上がって、「ポキポキ」と人形のように動いてみる
2チームに分かれて、グループの中でお話するように動いてみる
各チームでどんな人形か考える
各チームの中でやってみる。(それぞれに音楽をつける。2チームにわかれ発表、互いに見合いっこする)
S君+ニイ+◎◎グループ・・・「かわいい人形」トンネルなどもやっていた
黒子+◎◎グループ・・・「ライオン」
クールダウン・・・深呼吸と共に伸びをして終了。Y君は、本日ほとんど部屋の外で活動。
 
〔五島感想〕
 1歳8ヶ月と聞いていたが、会う前まで具体的なイメージが無かった。実際に、参加した二人の幼児さんを見て、本当に小さいなー、しかも4頭身だと思った。頭が重いので、歩いたり走るとよく転ぶ。そのたびに頭を打っては泣くことも多かった。いすの上に乗ろうとしたり、あちこち動き回っていた。お母さんたちは自分もやりたいが、子供のことが気になるし、〔スタッフサイド〕全員は気になってワークに集中することが出来なかった。途中一回授乳の場面も。
 S君は〔母の話によると〕おにいちゃんになった気分のワークだったようで、大満足で帰宅したようだ。こちらの思惑とはまったく別のところに子どもの世界があるんだなーと思った。あまりにも、子どものことを理解してないなとも思った。たぶん保育とか、特に関心があったわけではないし。
 ただ、あまりにも今回の2組の参加者の子どものカラダが皆と違うので、怪我をする危険性が大と感じたし、やる内容も障害児対象とはいえ小学生を基準にしたものなので、乳幼児の参加は今のところ難しいなと思った。唯斗君も今回はあまり、部屋に入ってこないでロビーで遊んでいたようだ。
 私自身も、どこに基準をおいてワークをやればいいかとまどった。基本はSちゃんやYくんでいいのだが、実際目の前に小さい子がいて、あちこち動き回ると、ほっとくことも出来なかった。それと、CDデッキの使い方に慣れておず、うまく音が出ていなかった。
 帰り、黒子さんも話したが、親の立場の自分自身が参加したいのであれば、子どもを誰かに預けて参加することに専念するだろうし、親子とも参加したいということなら、そういう年代の親子対象の内容をやっているところへ行ったほうがいいだろうということ。
 Sちゃんのお母さんも、1歳8ヶ月は、まだ体幹が出来上がってないし、ちょっと無理やろうな、という内容を話していた。


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