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子どもたちを テレビ・ゲーム漬けから守るために
〜小学校・幼稚園・PTA・地域連携でのノーテレビデー〜
雲南市立久野小学校 伊藤 紀子
1. 山間部の子どもたちのメディア接触の実態
(1)元奥田原小学校児童のメディア接触の実態
(2)久野小学校児童のメディア接触の実態
2. ノーテレビデー運動のスタート
(1)清川輝基氏の著書と、講演会がもたらしたもの
(2)運動の内容と成果
(3)小学校・幼稚園・PTA・地域の連携
3. 他事業とのタイアップによる取り組み
(1)島根県教育委員会事業
「豊かな体験活動推進事業(地域間交流の実施)」との関連
(2)文部科学省「子どもの居場所事業」との関連
(3)雲南市地域活性化事業との関連
4. 今後の取り組みと課題
(1)子どもたちの意識の深化にむけて
(2)ノーテレビデー運動の継続と拡大にむけて
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雲南市立久野小学校長。島根大学教育学部卒業後教職に従事。
雲南市小中学校校長会副会長。
雲南市小中学校「生活実態調査実行委員会」委員。
2005年2月よりノーテレビ運動に取り組む。
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子どもとメディアに関する実態調査
●予備調査(2000年度・1,000人)
メディア機器の所有や接触の状況及び生活意識・実態など
●第1次調査(2001年度・5,000人)
子どものメディア生活実態及び自己意識など
●第2次調査(2002年度・9,000人)
子どものメディア接触・生活実態と心身の状況
●第3次調査(2003年度・2,000人)
メディア接触の心身への影響
●第4次調査(2004年度・3,000人)
子どものメディア接触と心身の発達に関わる調査・研究
*第2次〜第4次調査は文部科学省委託事業
幼児期のテレビ・ビデオ視聴に関する調査・研究
●乳幼児期におけるメディア接触の実態についての調査・研究
福岡市内乳幼児検診時のアンケート調査(2002年度・3,000人)
北九州市内乳幼児検診時のアンケート調査(2003年度・3,000人)
●啓発ビデオ
「2歳まではテレビを消してみませんか?」制作(2003年度)
●子育て相談会「こんなことで悩んでいませんか?」
(2002年度・2003年度)
シンポジウム・フォーラムの開催
●シンポジウム
「子どもとメディアの“新しい関係”を求めて」(2001年8月)
●シンポジウム
「子どもとメディア いま大人たちがなすべきことは?」
(2002年2月)
●第1回全国フォーラム
「子どもとメディアの“新しい関係”を求めて」(2004年2月)
●第2回全国フォーラム
「子どもと拓く(ひらく)メディア社会」(2005年2月)
「ノーテレビチャレンジ」から「アウトメディア大作戦!」へ
●「ノーテレビデー」の実験的とりくみ(2000年度〜)
福岡県浮羽郡内18保育園参加
●「ノーテレビチャレンジファミリー」の取り組み(2001年度)
公募した47家族チャレンジ
●「アウトメディア大作戦!」(2002年度)
10団体106家族参加
*ノーテレビ運動はいま、様々な形で全国各地に広がっている
地域におけるメディア・リテラシーの研究・実践
●「カメラ探検隊CoCo1 わが町PR大作戦」(2000年度)
●メディア・リテラシー教育のカリキュラム研究・講師養成
(2001年度〜)
●民放連メディア・リテラシープロジェクトヘの参加(2002年度)
放送局と子どもたちによるメディア・リテラシー
●地域におけるメディア・リテラシープログラム開発(2004年度)
文部科学省「青少年を取り巻く有害環境対策の推進」委託事業
(福岡県青少年メディア環境改善対策事業」再委託)
発行書籍など
●ブックレットI
「子どもとメディアの“新しい関係”を求めて」(2002年1月)
●ブックレットII
「子どもとメディア いま大人たちがなすべきことは?」
(2002年8月)
●報告書
「子どもとメディアの“新しい関係”を求めて」(2003年3月)
〜子どもとメディア研究会3年のあゆみ〜
●ビデオ
「2歳まではテレビを消してみませんか?」(2003年5月)
●ポスター
「子どもたちはメディア中毒?!」(2004年2月)
日本小児科医会との共同製作
●報告書
「第1回子どもとメディア全国フォーラム報告集」(2004年8月)
子どもとメディアの“いい関係”と“生き生きした子ども時代”を生み出すために・・・
子どもとメディアに関する「5つの提言」
(2003年3月)
1. 子どもの生活時間の中で、メディアに費やす「総時間」をコントロールしましょう。
2. とくに危険可能性が懸念される乳幼児のメディア漬けをやめる取り組みを広げましょう。
3. 主体性を持ってメディアを選択し、判断し、発信する力を養うメディア・リテラシーを、子どもも大人も身につけましょう。
4. 子どもとメディアの“新しい関係”を求めて、広くネットワークをつくり、協働して様々な研究と実践活動を進めましょう。
5. メディア漬けから抜け出して、遊びや仲間づくり、自然体験や文化活動などの生き生きした生活を広げましょう。
《沿革》
1999年
・「子どもとメディア研究会」として発足
2000年
・実態調査開始
・ノーテレビデーの実験開始
2001年
・シンポジウム「子どもとメディアの新しい関係を求めて」開催
2002年
・シンポジウム「子どもとメディアいま大人たちがなすべきことは?」開催
・民放連メディア・リテラシープロジェクト参加事業
2003年
・報告書「子どもとメディア研究会3年間のあゆみ」発行
「五つの提言」発表
・啓発ビデオ「2歳まではテレビを消してみませんか?」発表
・内藤寿七郎賞受賞(日本小児科医会推薦)
2004年
・第1回子どもとメディア全国フォーラム開催
・NPO法人 子どもとメディア認証
2005年
・第2回子どもとメディア全国フォーラム開催
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