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III 神戸(こうべ)を描く(えがく)
見て! 博物館(はくぶつかん)の海側(うみがわ)の風景(ふうけい)を、違う(ちがう)時代(じだい)に、違う(ちがう)画家(がか)が描いた(かいた)3枚(まい)です。
1878年
神戸海岸通風景(こうべかいがんどおりふうけい)
C.B. バーナード
 
 バーナードは、イギリスの貿易商人(ぼうえきしょうにん)で、画家(がか)。お茶(ちゃ)の輸出(ゆしゅつ)で成功(せいこう)し、日本(にほん)で亡くなった(なくなった)方(かた)。
 
1938年
神戸港眺望(こうべこうちょうぼう)
Y. コジマ
 
描かれた(えがかれた)季節(きせつ)や時間(じかん)が推理(すいり)できますか?
 
1956〜64年頃
港(みなと)
金山平三(かねやまへいぞう)
 
 Y. コジマについてはよくわかっていません。戦前(せんぜん)のメリケン波止場(はとば)、中突堤(なかとってい)などの様子(ようす)がよくわかります。活気(かっき)あふれる神戸港(こうべこう)が伝わって(つたわって)きます。
 
 金山平三(かなやまへいぞう)は、海(うみ)に映る(うつる)空(そら)や建物(たてもの)を微妙(びみょう)な色(いろ)をつかってあらわしました。
 
英三番館(イギリスさんばんかん)
小松益喜(こまつますき)
 
見て! 描かれて(えがかれて)いる店(みせ)はトンプソン商会(しょうかい)。メリケンパークのやや北(きた)にあった外国人向け(がいこくじんむけ)雑貨店(ざっかてん)。重々しい(おもおもしい)店(みせ)の雰囲気(ふんいき)が伝わって(つたわって)きます。
 
ドアの向こう(むこう)には私たち(わたしたち)の知らない(しらない)世界(せかい)が広がって(ひろがって)いたはず。何(なに)が売られて(うられて)いたと思う(おもう)?
 
六甲山(ろっこうさん)
林重義(はやししげよし)
 
見て! 六甲山(ろっこうさん)のどのあたりなのでしょうか?ごつごつした岩(いわ)が迫力(はくりょく)あるタッチで描かれて(えがかれて)います。
 
神戸風景(こうべふうけい)
別車博資(べっしゃひろすけ)
 
見て! 明るい(あかるい)色遣い(いろづかい)に神戸(こうべ)のさわやかな風(かぜ)を感じ(かんじ)ませんか?木陰(こかげ)を流れる(ながれる)風(かぜ)、青い(あおい)海(うみ)からわたってくる風(かぜ)、目(め)に見えない(みえない)風(かぜ)が絵(え)のあちこちに表現(ひょうげん)されています。
 
この風景(ふうけい)は神戸(こうべ)のどこを描いた(えがいた)のでしょうか?推理(すいり)してみてください。


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