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海上テロ事例(船舶攻撃型(自爆))
○米艦船コール爆破事件
・2000年10月12日イージス艦コールがイエメンのアデン港沖に停泊していたところ、爆弾を搭載した小型ゴムボートが衝突し、自爆テロの攻撃を受けた。
・この攻撃により、乗員17人が死亡、39人が負傷したほか、同艦の左舷側には横12m、縦6mの破孔が生じた。
・衝突した小型ゴムボートは、駆逐艦停泊作業の支援船を装い、爆発直前まで同ボートの船上に2人の男が直立不動で立っていたことが目撃されており、計画的な自爆テロ。
・翌13日、「ムハンマドの軍」と名乗るイスラム過激派が、犯行声明を出したほか、「イスラム抑止軍」と名乗るグループ及び南イエメンで活動する反米イスラム過激派「アデン・アブヤン・イスラム軍」も犯行声明を出す。
 
事件発生場所等
(拡大画面:63KB)
 
海上テロ事例(船舶攻撃型(自爆))
○フランス原油タンカー「ランブール」号爆破事件
・平成14年10月6日、イエメン南部のアデン湾で、フランス籍の原油タンカー「ランブール号」(15万7832t)が、突如爆発炎上。
・この爆発で、乗組員25名のうち1名が行方不明、17名が負傷し、大量の原油が流出。
・仏海運会社「ユナローブ」は、同船船長の言として「小型艇がタンカーに近づき、それに続いて爆発が起きた」とテロを主張。その後の調査で船体から同船とは違うガラス繊維製の船体破片が発見され、外部からの攻撃が裏付けられた。
・10月10日「アデン・アビアン・イスラム軍」が犯行を認めた。また犯行にあっては、このタンカーが船齢2年の新しいものであり、二重底構造をしているため、自爆艇(ゴムボート)には相当量の爆薬を搭載のうえ使用したものと思われる。
 
事件発生場所等
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