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(9)腸球菌グループ及び腸球菌
 表II.5.1-15には、腸球菌グループに対する処理効果を示した。図II.5.1-9(1)には、注入時オゾン濃度2.5mg/における腸球菌グループ数変化を示し、図II.5.1-9(2)には、注入時オゾン濃度3.0mg/における腸球菌グループ数変化を示した。
 腸球菌グループは、IMO排出基準に設定されている腸球菌を含めたグループである。腸球菌グループは、処理直後及び処理5日後において検出されなかったが、未処理原水自体のコロニー形成数も少なかった(2.0〜3.5CFU/100)。
 
表II.5.1-15  腸球菌グループに対する処理効果
(CFU/100
注入オゾン濃度 IMO排出基準
2.5mg/ 3.0mg/
コントロール
コントロール5日後
ND
0.1
3.7
ND
未設定
未処理原水
処理直後
処理5日後
3.5
ND
ND
2.0
ND
ND
データは3回平均。“ND”は検出されなかったことを表す。
 
図II.5.1-9(1) 注入時オゾン濃度2.5mg/における腸球菌グループ数変化
 
図II.5.1-9(2) 注入時オゾン濃度3.0mg/における腸球菌グループ数変化
 
 表II.5.1-16には、腸球菌に対する処理効果を示した。図II.5.1-10には、注入時オゾン濃度2.5mg/における腸球菌数変化を示した。
 腸球菌は、IMO排出基準(100CFU/100未満)が設定されている。腸球菌は、処理直後及び処理5日後において全く検出されなかったが、未処理原水自体のコロニー形成数も1.5CFU/100と少なかった。なお、注入時オゾン濃度3.0mg/試験時には、腸球菌の分析は行っていない。
 
表II.5.1-16 腸球菌に対する処理効果(CFU/100
注入オゾン濃度 IMO排出基準
2.5mg/ 3.0mg/
コントロール
コントロール5日後
ND
0.2
-
-
100未満
未処理原水
処理直後
処理5日後
1.5
ND
ND
-
-
-
データは3回平均。注入時オゾン濃度3.0 mg/の “-”は実施していないことを示す。"ND"は検出されなかったことを表す。
 
図II.5.1-10  注入時オゾン濃度2.5mg/における腸球菌数変化
 
(10)コレラ菌
 表II.5.1-17には、コレラ菌に対する処理効果を示した。図II.5.1-11(1)には、注入時オゾン濃度2.5mg/におけるコレラ菌数変化を示し、図II.5.1-11(2)には、注入時オゾン濃度3.0mg/におけるコレラ菌数変化を示した。
 コレラ菌は、IMO排出基準に設定されている毒素生産性コレラO1及びO139を含めたグループである。コレラ菌は、処理直後及び処理5日後において全く検出されなかったが、未処理原水自体のコロニー形成数も少なかった(0.3〜1.2CFU/100)。なお、注入時オゾン濃度2.5mg/試験時に、毒素生産性のコレラは検出されなかったため、注入時オゾン濃度3.0mg/試験時には、計数を行わなかった。
 
表II.5.1-17 コレラ菌に対する処理効果(CFU/100
注入オゾン濃度 IMO排出基準
2.5mg/ 3.0mg/
コントロール
コントロール5日後
ND
0.3
0.3
0.1
未設定
未処理原水
処理直後
処理5日後
1.2
ND
ND
0.3
ND
ND
データは3回平均。“ND”は検出されなかったことを表す。
 
図II.5.1-11(1) 注入時オゾン濃度2.5mg/におけるコレラ菌数変化
 
図II.5.1-11(2) 注入時オゾン濃度3.0mg/におけるコレラ菌数変化
 
 表II.5.1-18には、毒素生産性コレラに対する処理効果を示した。
 分析を実施した注入時オゾン濃度2.5mg/試験時において、IMO排出基準に設定されている毒素生産性コレラO1及びO139は、いずれの試験水からも検出されなかった。なお、注入時オゾン濃度3.0mg/試験時には、毒素生産性のコレラO1及びO139の分析を行わなかった。
 
表II.5.1-18  毒素生産性コレラに対する処理効果
(CFU/100
注入オゾン濃度 IMO排出基準
2.5mg/ 3.0mg/
コントロール
コントロール5日後
ND
ND
-
-
100未満
未処理原水
処理直後
処理5日後
ND
ND
ND
-
-
-
データは3回平均。“ND”は検出されなかったことを表す。
注入時オゾン濃度3.0 mg/の“-”は実施していないことを示す。


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