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(5)50μm以上の水生生物
 表II.5.1-10には、50μm以上の水生生物に対する処理効果とIMO排出基準との比較を示した。図II.5.1-4(1)には、注入時オゾン濃度2.5mg/における50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率、図II.5.1-4(2)には、注入時オゾン濃度3.0mg/における50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率を示した。
 50μm以上の水生生物は、未処理原水の生物数が104/m3以上あり、G8ガイドラインにおける試験水の要件を満たした状況で、両試験共に、処理5日後にはIMO排出基準である10生物数/m3未満を達成した。
 
表II.5.1-10  50μm以上の水生生物に対する処理効果とIMO排出基準との比較(生物数/m3
注入オゾン濃度 IMO排出基準
2.5mg/ 3.0mg/
コントロール 47,520 5,827 10未満
コントロール5日後 11,253 8,613
未処理原水 12,333 11,173
処理直後 26.7 137
処理5日後 ND ND
データは3回平均。“ND”は検出されなかったことを表す。
網掛けは、IMO排出基準達成を示す。
 
図II.5.1-4(1) 注入時オゾン濃度2.5mg/における50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率
 
図II.5.1-4(2) 注入時オゾン濃度3.0mg/における50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率
 
(6)50μm未満で10μm以上の水生生物
 表II.5.1-11には、50μm未満で10μm以上の水生生物に対する処理効果とIMO排出基準との比較を示した。図II.5.1-5(1)には、注入時オゾン濃度2.5mg/における50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率、図II.5.1-5(2)には、注入時オゾン濃度3.0mg/における50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率を示した。
 50μm未満で10μm以上の水生生物においても、処理直後及び処理5日後にIMO排出基準である10未満/m3を達成した。ただし、未処理原水の生物数が103/以下で、G8ガイドラインの陸上試験の試験水要件を満たしておらず、今後は、試験水要件を満たした状態での再確認は必要である。
 
表II.5.1-11  50μm未満で10μm以上の水生生物に対する処理効果とIMO排出基準との比較(生物数/
注入オゾン濃度 IMO排出基準
2.5mg/ 3.0mg/
コントロール 18.2 13.3 10未満
コントロール5日後 2.3 3.0
未処理原水 12.6 10.6
処理直後 3.4 4.1
処理5日後 ND ND
データは3回平均。“ND”は検出されなかったことを表す。
網掛けは、IMO排出基準達成を示す。
 
図II.5.1-5(1) 注入時オゾン濃度2.5mg/における50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率
 
図II.5.1-5(2) 注入時オゾン濃度3.0mg/における50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率


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