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(3)オゾン注入装置(散気管)
 
 図II.3.2-3(1)には、オゾン注入装置(散気管)の原理を示し、図II.3.2-3(2)には、オゾン注入装置(散気管)の全体図を示した。
 内部は、8本の散気管から構成され、内部の散気管はこれまでの実験で用いたものと同じ素材(焼結した市販の多孔質セラミック)で、同じ気孔径(20〜30μm)である。オゾンガスは、セラミック粒子間の微細な空間を通り、微少なガス径として試験水に注入される。
 
図II.3.2-3(1)オゾン注入装置(散気管)の原理
 
 
図II.3.2-3(2)オゾン注入装置(散気管)の全体図
 
(4)ポンプ
 
 表II.3.2-2(1)には、設計したポンプの仕様を示し、表II.3.2-2(2)にはポンプの主要材質を示した。また、図II.3.2-4には、バラスト水処理装置用ポンプの設計図を示した。
 ポンプの仕様は、スペシャルパイプのスリット板仕様をスリット幅0.3mm、スリット部流速40m/secとした場合、流量300m3/hr、揚程130m、電動機が180kW、回転数が1800rpmとなる。
 ポンプの材質は、吸引側から酸化力の強いオゾンを注入するため、腐食が懸念されるものの、オゾンの注入量によっては、従来使用のバラストポンプ材質である青銅で耐えられることも十分に考えられる。従って、ポンプの主要材質は、従来通りの青銅、ステンレス鋼及び合成樹脂とするが、腐食の影響等があるか否かを実船実証実験により確認する予定である。
 
表II.3.2-2(1)ポンプ仕様
ポンプ要目(m3/hr×m) 300×130
電動機(kW×rpm) 180×1800
電動機の電源 AC440V, 60Hz, 3相
スリット幅0.3mm、スリット部流速40m/secの場合
 
表II.3.2-2(2)ポンプの主要材質
部番 部品名称 材質
1&2 Volute casing 青銅(JIS CAC402)
16&17 Impeller ステンレス鋼(JIS SCS14)
18 Impeller shaft ステンレス鋼(JIS SUS304)
38 Mouth ring 合成樹脂
以下の図面と連動
 
図II.3.2-4 バラスト水処理装置用ポンプの設計図
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