相手船動静監視システム海上評価内容案
2005年10月17日
以下は相手船動静監視システムプロトタイプに関する海上評価案である。
1. 事前アンケートによる従来システムに関する被験者の持つ問題点の意識調査。(ただし、本調査の航海に関する部分はある程度の経験者に限られる)
2. 相手船動静監視システム一般に関する評価
被験者にシステム概要を説明してシステムを理解していただき、次にOZT表示画面例を見ていただいた後に、本システム全般に関する印象や評価ならびに改善要望事項などを調査する。(事後アンケートや聞き取りなど)
3. 避航判断支援に関する評価
苫小牧〜有明間で適時本システムをご覧いただくが、主として比較的輻輳海域である房総沖から東京湾内航行において評価を行なうものとする。
本評価にあたっては、基本的に以下の各項目の避航判断支援に対する効果を確認することを主眼とする
・景観画面からの航行環境把握による避航判断における有効性
・レーダ画面景観画面対応表示による危険領域の把握や避航判断における有効性(景観に対応したレーダ画像表示の有効性)
・OZT表示による避航判断に対する有効性
以上に関し、従来システム(目視、PPIレーダの映像、ARPA、AIS情報表示などによる:相手船動静監視システムプロトタイプでは3画面のうち、右舷側画面をPPIレーダおよびARPA、AIS情報表示に切換可)による航行イメージと相手船動静監視システムによる各種情報表示の比較を通じて、主として以下の評価を行なっていただくものとする。
(1)適時、衝突危険領域のご指摘をいただく:両システムにおける衝突領域の認識にどの程度差があるか(指摘時間の差、適切な指摘確度、心理的余裕度の差など)
(2)適時、被験者の避航に関する判断基準および判断内容を聞き取り、記録する。:両システムにおける判断基準および判断内容にどの様な差があるか(判断時間の差、適切な判断を得る確度、心理的余裕度の差など)
2005年10月17日
以下は相手船動静監視システムに関する陸上評価案である。
1. 事前アンケートによる従来システムに関する被験者の持つ問題点の意識調査。(ただし、本調査の航海に関する部分はある程度の経験者に限られる)
2. 相手船動静監視システム一般に関する評価
被験者にシステム概要を説明してシステムを理解していただき、次にOZT表示画面例を見ていただいた後に、本システム全般に関する印象や評価ならびに改善要望事項などを調査する。(事後アンケートや聞き取りなど)
3. 避航判断支援に関する評価(評価用シナリオによる評価)
試験用シナリオを(野島崎から東京湾に至るあたり:30分程度を数パターン)を準備する。
本評価にあたっては、基本的に以下の各項目の避航判断支援に対する効果を確認することを主眼とする
・景観画面からの航行環境把握による避航判断における有効性
・レーダ画面景観画面対応表示による危険領域の把握や避航判断における有効性(景観に対応したレーダ画像表示の有効性)
・OZT表示による避航判断に対する有効性
以上に関し、始めにレーダの映像(ARPA、AIS情報表示を含む)のビデオ撮影画像の表示と、その時の時間に合わせた景観画像再現画面の表示による従来システムによる航行状況の再現を行なう。
次に、上記と同じ場面における相手船動静監視システムによる収録データの再現を行なう。
上記航行状況のそれぞれのシステムによる再現を通じて、主として以下の評価を行なっていただくものとする。
(1)適時、衝突危険領域のご指摘をいただく:両システムにおける衝突領域の認識にどの程度差があるか(指摘時間の差、適切な指摘確度、心理的余裕度の差など)
(2)適時、被験者の避航に関する判断基準および判断内容を聞き取り、記録する。:両システムにおける判断基準および判断内容にどの様な差があるか(判断時間の差、適切な判断を得る確度、心理的余裕度の差など)
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