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取材――株式会社サークオン
 
*おことわり=連載「吟剣詩舞こんなこと知ってる?」は、誌面の都合により今月号は休載いたします。
 
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水六訓
一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。
 
一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。
 
一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
 
一、自から清く他の汚れを洗い清濁併せ容るの量あるは水なり。
 
一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。
 
一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。
 
 水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
 
笹川良一
 
OPINION
明日への提言
 
北方領土返還運動の旗手・
馬場碩鵬先生、卒寿を迎えられる
河田和良
「北方の領土かえる日、平和の日」
 このことばの書かれた看板を玄関先に掲げた旧総務庁庁舎(国会議事堂右前)の写真を本誌の表紙にしたのは、昭和六十三年(一九八八)五月号でした。
 毎年二月七日は「北方領土の日」であります。あの看板は今でもあると思いますが、長年、風雨にさらされ、色あせているようなことはないでしょうか。
 北方領土返還運動の旗手・財団相談役で朝翠流北海道朝翠会会長の馬場碩鵬先生は、近く率寿を迎えられるそうです。このたび、米寿の年から書き続けられた人生訓『人生は挑戦の連続である、挑戦の気構え失った時、人生は終焉を告げる』の書軸と北方領土への望郷の思いをうたった吟詠テープをお贈りいただきました。
 同封のお手紙は、三十余年にわたり続けてこられた馬場碩鵬先生の北方領土返還の全国行脚にかけるご情熱とご苦労が溢れ出るばかりでした。
 また、今年四月にご逝去された財団元老で元衆議院議員の浦口鉄男先生が、講和条約締結前の昭和二十五年(一九五〇)三月、国会議員として初めて北方領土返還問題を議題にして外務当局と激しい質疑を行なったというエピソードも紹介されていました。
 財団創始会長笹川良一先生の著書『人類みな兄弟』(昭和六十年八月発行・講談社刊)の冒頭で取り上げられたのは、「ナヒーモフ号(帝政ロシア巡洋艦)の引上げの真意」と「悲願・北方領土返還」のことでありました。笹川良一先生の北方領土返還にかける意気込みを語られるお言葉の数々と、懐かしい先生の面影が思い起こされます。
 馬場碩鵬先生の今後とも一層のご自愛とご活躍をご期待申し上げたいと念じております。


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