吟剣詩舞だより
平成十七年一月十五日
江戸川区・タワーホール船堀
吟詠静凰流凰映会十周年記念の会
凰映会発足十周年記念の会が、会長梶凰映の吟道四十五年の節目と併せた形で平成十七年一月十五日に盛大に開催されました。
吟詠静凰流凰映会による「兜」合吟
当日は、あいにくの雨模様でしたが、千葉県連理事長の太田修道先生をはじめ各会長先生また吟詠静凰流本部より二代目林鳳俊宗家、小山凰慧会長、矢沢凰慶会長、矢萩鳳祥会長、会員の皆さまにご出席賜り、会場は予想を越える観客で立ち見も出るほどでした。
内容は、来賓の先生方による吟舞、構成吟は「一衣帯水の日本と中国」で詩舞・華道吟・中国語の朗読・図に題すの絵スライド・太極拳と吟で大いに趣向を凝らしたものとすることができました。また、河野先生の尺八その他、琴などで異次元のすばらしさを堪能することができました。
最後には、念願であった故・笹川鎮江先生の代表作「兜」を会員一同で吟ずることができ、何事にも代え難い経験をする事ができました。お客さまにも楽しんで戴けたものと確信いたしております。なお、記念式典において、僅少ではございましたが、財団青少年育成基金へ寄付をさせていただきました。
(凰映会記念大会事務局)
東日本少壮吟士会は、二月五日、六日の両日、熱海市「熱海KKRホテル」で男子十一名、女子六名、合計十七名の参加のもと自主研修会を行ないました。
研修会第一部では、財団月刊誌『吟剣詩舞』にも掲載され、話題になった「吟詠における裏声」について、討論形式で意見交換を行ないました。参加者は、少ない予習準備期間にもかかわらず、情報収集や各々の体験をまとめて活発な意見交換を行ないました。その為、予定時間を大幅に超過することとなり、「良い裏声とは」の結論までには到らず、次回の懸案となりました。
第二部は会場を移し、歓送迎会となりました。送る人は、第五期阿部吟鳳、第九期斉藤獅愛の両吟士。また、迎える人は、第二十六期新少壮吟士となった大澤雅翠、後藤娟桜、田中国臣の三名です。それぞれを代表して感慨深いご挨拶を戴きました。宴会はきわめて和やかなうちに時間を忘れ、新旧、親睦のときを過ごすことが出来ました。
MOA美術館入り口にて
翌日は、違う観点から勉強をとバスで移動。MOA美術館の書画、彫刻、工芸等の美術品を心ゆくまで堪能し、美術館入り口で記念撮影、正午河津桜が咲き始めた熱海駅前で解散となり、研修会を終了しました。
(伊藤契麗記)
平成三年度剣詩舞道大学第一回卒業生中部地区有志(二十数名)により「愛扇会」を結成し、十二回目の集いは、三月二十六日鶴岡八幡宮舞殿にて舞の奉納を致しました。
愛扇会「春に舞う」
当日は快晴に恵まれ、立ち止まった沢山の参拝者から大きな拍手を頂きつつ写真のモデルを頼まれたり、横浜の観光客からは是非毎年との声も聞きました。
八幡宮大神の御神徳を頂き地元紫舟流他参加者一同は、感動感謝の一日でした。
湘南国際村センターでの夜は、再び熱い思いに浸り、翌日は葉山から江ノ島へのクルージングを満喫して、来年京都での再会を楽しみに各自帰途につきました。
(渋川流・伊藤天水)
平成十七年三月二十七日
山口県長門市ルネッサながと
山口県吟剣詩舞道大会開催
“安倍晋三先生の祝辞に歓喜”
大会は、国歌斉唱の後、衆議院議員・自由民主党幹事長代理安倍晋三先生の祝辞を戴いて、会場が歓喜に満ち、花束贈呈で更に素晴らしい開会となりました。
第一部会員合吟十八番では、迫力ある朗々とした吟が発表され、第二部合吟コンクールは、男・女五人の部、十人の部に、三十六組が出吟し覇を競いました。
式典では、大会委員長挨拶に続いて大会会長が、「二〇〇六国民文化祭が山口で開催されます。平素から人を慮り、親疎・美醜の区別を超え、人間の智慧により慈悲と愛で心を一つにしましょう(鈍刀の骨を切る、必ず砥の助けによる)。この世は持ちつ持たれつであることを、空海は示唆しています。国民文化祭の成功に向けて、全力投球いたしましょう」と挨拶し、共感の大拍手を得ました。
続いて来賓挨拶では、構成吟「吉田松陰」への期待と激励の言葉を戴き皆胸を熱くしたことと思います。
祝電披露は、河田和良財団会長の心からの激励メッセージに一同、襟を正しました。
構成吟『吉田松陰・長州路最後の旅』 「吉田松陰」徳富蘇峰作を吟ずる県連常任理事 |
第三部は、前年度県大会各種優勝者の華麗な吟剣詩舞に陶酔し、第四部構成吟「吉田松陰・長州路最後の旅」は企画の段階から県連執行部会で宿構に推敲を重ね、その上、流派を超越した皆さんの力の結集により出来上がったもので、国民文化祭への先駆けとしての今大会の成功を共に喜び合い、山口県吟剣詩舞道総連盟の結束を一段と強固にし幕を閉じました。
(県総連広報部長・中川龍兼)
平成十七年四月三日
浜松市福祉交流センター
構成演舞「忠孝と熱血の人」頼山陽を讃う
日本壮心流浜松昭武舘(阿部昭馨館長)の創立三十周年記念大会が四月三日浜松市福祉交流センターにて開催されました。
県内外の吟剣詩舞の先生方を始め日本壮心流家元・宗家一家と同門の皆さんに華をそえて頂き会員八十名、合わせて三百名の演舞を次々と披露致しました。会員の演舞では歌謡白虎隊等の演目を子ども達が演技し、その逞しさに会場の皆さんに感激して頂く事ができました。また大河ドラマで話題となっている山内一豊公掛川城など楽しんで頂きました。
会員、子ども達が演ずる「白虎隊」
最後の構成演舞では頼山陽の漢詩を抜粋し「忠孝と熱血の人」頼山陽を讃う―と題して述懐・天草洋に泊す・楠公子に訣るるの図に題す・母を奉じて嵐山に遊ぶ・蒙古来・本能寺・嵐山に遊ぶ―を最後のプログラムとし、舞台一杯の桜の花で幕を閉じ、盛会に終了することが出来ました。
(浜松昭武舘・常任理事 本大会大会委員長 岡本律心)
|