国際音楽コンクール世界連盟会員
第5回 大阪国際室内楽コンクール&フェスタ
2005年5月17日(火)〜25日(水)
いずみホール
主催/日本室内楽振興財団
新宮 康男
第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ会長
日本室内楽振興財団会長
関西経済連合会相談役 |
この度、世界のトップクラスの演奏家を迎えて、第5回「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」を開催できますことは、主催者といたしまして誠に大きな喜びであります。これもひとえに、本事業の開催のためにご尽力を頂いております多くの皆様方のご支援、ご協力の賜物であり、改めて厚く御礼を申し上げます。
当コンクールは発足当初よりコンクールの水準を高めることに心を配って運営して参りました。お陰様で、第1回目から高い評価をいただいておりますが、それは、世界の一流音楽家を審査委員にお迎えしていること、各部門で優勝した団体が日本国内のグランプリ・コンサートをはじめ世界各国で実績を上げていることにあると考えております。
今年のコンクールの大きな特徴は、室内楽の主要なジャンルである木管アンサンブルにスポットライトを当てたことです。即ち、コンクール第2部門を、木管5重奏、木管三重奏、サクソフォーン四重奏を対象とし、合計で13団体が参加することとなりました。国際コンクールが大変少ない各国の木管アンサンブルにとって、格好の檜舞台になることでしょう。
一方、「大阪国際室内楽フェスタ」は、クラシック音楽はもとより、世界各国の伝統音楽・民族音楽を対象にしており、楽器の種類を問わないこと、年齢制限がないこと、100名の聴衆による審査であること等、世界で唯一の正に「オンリーワン」のユニークな音楽祭として広く知られております。
今回のコンクールのキャッチコピーを「世界の技が集まる、感動の音楽祭」といたしましたが、44団体、171名の若手演奏者が日頃の練習成果を存分に発揮され、ハイレベルな演奏を競い合い、文字通り「感動の音楽祭」となることを期待するとともに、本事業が国際的な友好と相互理解促進の絶好の機会となることを心から祈念いたしております。
土井 共成
第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ副会長
日本室内楽振興財団理事長
讀賣テレビ放送会長兼社長 |
第5回「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」を5月17日から25日の9日間いずみホールで開催する運びとなりました。今回のコンクール&フェスタは、世界28カ国から154団体から応募があり、その中から世界17カ国から44団体、171名の優秀な演奏家を迎えることとなりました。毎回高い演奏技術と豊かな表現力を持った団体が出場しており、コンクールそのものが着実に向上していることが実感でき、大変喜ばしい限りです。総ての参加者が日頃の練習成果を存分に発揮され、充実したコンクールとなることを期待しております。またこのコンクールを契機として、参加者一人ひとりが大きく飛躍されることを願っております。更にはこのコンクールを通して、開催地である関西の文化・情報発信に寄与することによって我が国の、又世界の音楽界に貢献が出来ることを心から祈念しております。
この事業の主催者である日本室内楽振興財団は、読売テレビが中心となり、関西の主要企業からも賛同いただき、1992年に設立したものです。更に本事業は、国際的に有意義な事業と高く評価をいただき、大阪での主要な国際イベントであると認められ、財団設立以来、府市ともに様々な面でご支援ご協力をいただいております。また、本事業の趣旨にご理解いただき、協賛・特別協賛していただいている企業・団体並びに関係各位のご支援・ご協力があってこそ開催できるものです。改めて感謝申し上げる次第です。
最後になりますが、このコンクール&フェスタは、日本で唯一の国際室内楽コンクールです。小編成のクラシック音楽はもとより世界各国の民族音楽・伝統音楽をじっくり聴くことのできる数少ない機会です。この機会に、室内楽の素晴らしさ奥深さを感じていただけましたら、主催者といたしまして、この上ない幸です。
岩淵 龍太郎
第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ芸術監督
審査委員長
京都市立芸術大学名誉教授
京都コンサートホール名誉館長
日本弦楽指導者協会会長 |
1993年(平成5年)に大方の期待を担って発足させた“第1回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ”は、初回から前評判に違わぬ最高レヴェルの成果を以って世界の音楽界にデビュー・貢献をしたが、ここに第5回を開催するに到ったことは、音楽家として欣快之に優るものはありません。
室内楽が音楽の原点・基盤である事は今更喋々するまでもありませんが、独奏曲はおろか、オペラですら心と耳の中に室内楽的素養がなければ深くエンジョイすることは不可能です。その室内楽が特にわが国に於いて一番関心の薄いジャンルであることは遺憾な事であるといい続けれられて来ました。クラシック音楽が日本人にとって輸入芸術であるから難しいというのは問題の刷り代えですが、此処ではそのことを論じません。
この音楽の基礎分野でジュネーヴの国際コンクール連盟はもとより全世界の音楽界の驚嘆の的となり得たことは、大阪の、そして日本の現代文化第一級の誇りであると確信しております。
そもそも室内楽のメンバー構成はモーツァルトやベートーヴェン以前から文字通りグローバルであって、ウィーン近くの世界最高のヴァイオリニストの一人クライスラー、同じくフランスの名手ティボー、フランドルの名手イザイ、名チェリストでもあった大作曲家シェーンベルグで組まれた“夢”のクァルテットは伝説にすらなっておりますが、その輝ける日々を彷彿とさせる若き室内楽グループがわが大阪国際室内楽コンクールから既に3回にして陸続と世界の第一線に飛躍して行っています。
21世紀は世界的な暗雲に突入した観があります。“苦難を通じて歓喜へ”というフリードリヒ・シラーの理想主義的オプティミズムを思い起こそうではありませんか。この大阪国際室内楽コンクール&フェスタが、世界の思想・芸術の燦然たる指標の一つであることを堅持して行こうではありませんか。そして全世界の、就中大阪府・市民を始めとする関係各位総ての方々のご支援、ご貢献を改めて感謝し、今後とも倍旧のお力添えを衷心よりお願いしながら、各参加グループの健闘と大きな成果を衷心より祈念する次第です。
河合 隼雄
第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ顧問
文化庁長官 |
財団法人日本室内楽振興財団主催による第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの開催を心から御慶び申し上げます。
3年ごとに開催される本コンクール&フェスタも、このたび第5回を迎えられました。室内楽に取り組む優れた演奏家の顕彰と人材の育成を目的とするコンクールと、伝統音楽民族音楽も対象として、より自由なかたちで実施されるフェスタから構成されており、毎回世界各国から参加者を集め、今日においては国際的にも広く知られております。関係者の皆様方のこれまでの御努力に深く敬意を表します。
出演者の皆様方におかれましては、日頃の厳しい自己研鑽の成果を遺憾なく発揮され、音楽の楽しさを充分に満喫していただくとともに、御来場の方々に素晴らしい演奏を届けてくださるものと期待いたします。また、コンクールでの出会いを通じて、国際的な交流をさらに深めていただきたいと思います。
文化庁におきましては、文化力で社会を元気にするために様々な取り組みを行っています。音楽を愛する皆様方におかれましては、今後とも文化力の発信に御尽力いただきますよう御願い申し上げます。
終わりに、本コンクール&フェスタの御成功と財団法人日本室内楽振興財団のさらなる御発展を祈念いたします。
太田 房江
第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ顧問
大阪府知事 |
第5回「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」が盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げます。
1993年にここ大阪で生まれた本コンクール&フェスタは、今回で早くも5回目を迎えられ、国際音楽コンクール世界連盟加盟のコンクールとして、国際的にも高く評価されておられます。多くの優秀な演奏家が世界から参加し、聴衆が多彩な音楽を楽しむことのできるこの素晴らしいコンクール&フェスタの開催に尽力してこられた日本室内楽振興財団の皆様に深く敬意を表します。
また、今回は木管五重奏、木管三重奏、サキソフォン四重奏を中心とした木管アンサンブルの課題曲を審査対象として取り入れられており、このことは世界の大きなコンクールでもめずらしく、たいへん特色のあるものでございます。
大阪府といたしましては、「人が集い、文化が花開く大阪」をめざして、府民が主役となって魅力あふれる大阪文化の創造と発信を図る多彩な事業を展開しております。どうか皆様には、今後とも大阪の文化振興に、より一層のお力添えをいただきますようお願い申し上げます。
結びに、参加される皆様には日頃の研鑽の成果を十分に発揮されますよう、また日本室内楽振興財団の今後ますますのご発展をお祈り申し上げまして、お祝いのことばといたします。
關 淳一
第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ顧問
大阪市長 |
第5回「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」が盛大に開催されますことを心からお喜び申しあげます。
世界の音楽界の将来を担う若い演奏家が集まり、その優れた技量と日々の研鑽の成果を競う本大会が開催されますことは誠に意義深く、名実ともに第一級の国際的なこのコンクールの開催に力を尽くされました財団法人日本室内楽振興財団をはじめ関係の皆様方に深く敬意を表します。
音楽は、世界共通の言語であり、世界各地から参加された皆様の熱気あふれる演奏が多くの聴衆を魅了し、音楽を通じた国際的な相互理解と友好親善が一層進展することを期待申しあげます。
大阪市では、歴史と伝統を生かし、市民が身近な芸術文化に親しみ、創造できる環境づくりに取り組んでおり、今後とも、内外から多くの人・もの・情報が集まり、新しい芸術文化や産業を創造する活力に満ちた都市づくりを進めてまいりますので、皆様方の一層のお力添えをお願い申しあげます。
若手音楽家の登竜門として第5回「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」が大きな成果を収めますよう、また、皆様方のますますのご活躍を心からお祈り申しあげまして、お祝いのことばといたします。
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