3.2.1 時系列
図3-2-6〜図3-2-7に三角、八代の各要素の時系列図を示す。
実測値と比較すると有明海の三角ではMM5-1の風が最大偏差の起時、最大偏差とも実測値に近く、有明海ではMM5が精度よく計算されたと考えられる。しかし、八代海 八代の結果ではどの風も150cmを超える最大偏差を表していなかった。今回狭領域に計算を実行し、現地の細かな地形を再現しているが、狭領域の範囲以外の地形による副振動、今回再現しきれなかった局地的な風の効果等が影響して最大偏差が起こったものと考えられる。
3.2.2 高潮分布
図3-2-8に高潮偏差の分布図を示す。
有明海、八代海の北東側に大きな偏差がでているが、Myersと比較するとMM5-1及びMM5-2の風による偏差は大きなものではなかった。これは湾全体が比較的小規模であることと、Myersの風が比較的短時間に強風が立ち上がることによる違いと考えられる。
また、越波、越流の計算につなげるために、TP上による計算も行った。
計算は湾口部に口之津の実測潮位を与えることによって行っている。図3-2-9に分布を示す。
図3-2-6 台風9918号 時系列(三角)
図3-2-7 台風9918号 時系列(八代)
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