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図3-1-7 MM5-2による風と波の経時変化(八代海:台風9918号)
(拡大画面:107KB)
 
図3-1-8(1) MM5-2による風と波の分布(八代海:台風9918号)
 
9月24日4時
 
9月24日5時
 
9月24日6時
 
図3-1-8(2) MM5-2による風と波の分布(八代海:台風9918号)
 
9月24日7時
 
9月24日8時
 
9月24日9時
 
 二つの風モデルによる計算結果を見ると、両者はピーク時の風向が16方位で1方位分だけずれ、MM5-1の方が北西寄りとなっている。また、MM5-1よりもMM5-2の方が八代海での風速が強く、全体に波高も高くなっている。
 台風が接近し、波高が極大となった時刻前後の毎時の波浪諸元を表3-1-4に示す。両者ともに5時まで波向はEで波高もほぼ同じである。6時になると波向はESEで同じであるが、波高はMM5-2の方が高い。7〜9時の波高のピーク時はMM5-1の方が波向は西寄りとなり波高は低めでピークの出現が遅い。一方、MM5-2の方は、松合に直接に波が入る方向であるESEの波高がMM5-1による波高よりも大きく、さらに波向が大きく変わったときも波向はSWなので松合に及ぼす波浪の影響が大きい。したがって、MM5-2による推算波浪の方が適当であると考えられる。
 
表3-1-4 最大波高発生時前後の推算有義波の諸元(松合)
MM5-1 MM5-2
波高(m) 周期(秒) 波向 波高(m) 周期(秒) 波向
1999 9 24 0 0.36 2.2 E 0.38 2.3 E
1999 9 24 1 0.54 2.6 E 0.37 2.3 E
1999 9 24 2 0.62 2.8 E 0.54 2.6 E
1999 9 24 3 0.95 3.4 E 0.93 3.4 E
1999 9 24 4 1.00 3.6 E 1.16 3.9 E
1999 9 24 5 0.50 2.6 ESE 1.25 4.0 ESE
1999 9 24 6 0.15 1.9 SE 1.20 4.0 SSE
1999 9 24 7 0.84 3.1 W 1.69 7.4 SW
1999 9 24 8 1.29 5.0 W 1.15 7.0 SW
1999 9 24 9 0.65 4.4 W 1.71 6.5 WSW
1999 9 24 10 0.95 4.1 WSW 0.91 5.7 WSW
1999 9 24 11 0.61 4.3 WSW 0.61 4.4 WSW
1999 9 24 12 0.56 3.6 W 0.56 3.6 W


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