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第3章 高潮統合モデル最適化検証計算
3.1 MM5による風・気圧データの収集と波浪推算
3.1.1 MM5による風・気圧計算データ収集
 MM5による風・気圧計算結果データを収集し、波浪推算プログラム(WAM)と高潮推算プログラムに適合するように編集した。台風のケースは不知火町松合地区で実際に浸水がおこり被害が発生した台風9918号についてであり、データの範囲と期間は表3-1-1の通りである。
 
表3-1-1 MM5による風・気圧のデータ期間
データ範囲 東経129°30′〜133°00′ 北緯31°45′〜34°30′
データ取得期間 1999年9月23日3時〜1999年9月24日21時
 
 データ範囲が示すとおり、この風と気圧を用いて推算するのは次に示す狭領域だけであり、広領域と中領域は前年度と同じマイヤーズの2次元気圧モデルによる風データを用いた。
 MM5で作成された風モデルは
 
1)台風中心位置をボーガスデータに合うように計算した結果(MM5-1)
2)台風中心気圧をボーガスデータに合うように計算した結果(MM5-2)
 
の2種類である。図3-1-1と図3-1-2にそれぞれの条件による気圧と風の計算を行った時の台風経路を示す。
 計算手法の特性上、実際の台風にぴったりと合致することはできないが、試行計算を繰り返してもっとも適切な計算結果を取り入れている。
 
図3-1-1 MM5-1による台風進路(台風中心位置を重視)
 
図3-1-2 MM5-2による台風進路(台風中心気圧を重視)


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