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わたしたちの航海日記
「乗客2万人突破帆船あこがれ」
 今日、あこがれに乗って思ったことは、外から見ると思ったより小さいけど内は思ったより広い事と古そうな船だという事です。ブリッジには風向を表わすものや、今いる場所と深さを表すものや、船のゆれている角度を表すものなど、他にもたくさんためになる機械がついていました。これがないと情報がなくて困るんだと思いました。船の中のおもな部屋はメスルーム、お手洗、調理室、ブリッジです。
 これを、全部見てまわっていると、水などは押したりねじったりしてもすぐ止まっていました。船の中では、水の使い方に気をつけるという事が分かりました。メスルームでは話をしたりご飯を食べたりしました。その時の話で一番心に残ったのは、海賊の話です。世界一周の旅の途中に海賊に襲われやすい所を通る時に工夫したことです。例えば、まわりをずっと看視している人をつけたり、海賊が近付いてきたら水をまいて、逃げてくれるようにしたり、まわりがよく見える朝に移動などです。また、船に乗る時の3つの注意も聞きました。1つ目は船のまわりについている手摺りによりかかって、へそを手摺りより上にださない。2つ目はゲロを吐く時は手摺から頭を出してするか、特別なふくろにして、海に投げるか。3つ目は、走ったりしない事です。今回1番楽しかった事はロープワークと滑車を使ったつな引きです。ロープワークでは、ほん結びやちょうちょ結びなどです。普段の生活の中でも使えるのですごく役にたちました。滑車を使ったつな引きでは実際に体を使って体験できてよかったし、滑車1つで2分の1の力しかいらなくなるという事を聞けてよかった。この1日で日常生活に必要とされる知識や技能を身につけられてよかったと思いました。
 
滑車でつな引き
 
わたしが2万人目です!
 
「雨の中でも」
 今日はあまりいい天気ではない中で、帆船あこがれに乗りました。この船は、北さんのお話やパンフレットを見てイメージしていたものより、少し小さいなと思いました。
 天候があまりよくなくて、セイルをはってそれで走るということはできなかったけど、バウスプリットをわたるという、他のクラスはできなかったことを体験できました。ヘルメットとベルトを身に付けたときは少し緊張しました。ネットの上でのハラハラは忘れることができないと思います。滑車の実験は、実際につな引きをして動滑車のはたらきを実感しました。滑車は、ロープの方向を変えるだけでなく、力が2分の1、4分の1になるというのは、今後、理科の授業で役立ちそうです。ロープワークは本結び、正しいちょうちょ結び、1度にいくつものこぶ結びをつくってしまう結び方、カウヒッチ、花をやりました。正しいちょうちょ結びは意識して結べば結ぶほど、だんだん自分があやしくなってきました。飾り結びはまさか、ロープで花なんか作ると思わなかったし、バランスがうまくとれなかったり、途中でほどけたりとけっこう苦しめられましたが、とても楽しかったです。
 今回で2万人目が出たということで、ボールペンをいただきました。ずっととっておこうと思います。予定は大きく変わりましたが、それはそれで忘れることのできない思い出になったと思います。みなさんの話を全て覚えたわけではないけれど、ためになる話がたくさんありました。熱心な説明ありがとうございます。
 1班担当のまりもんさん、あき船長さん、クルーの方々、一生懸命、ぼくたちに指導してくださりました。また、船に乗る機会があれば、晴れて少し暑い日に乗りたいなと思います。
 
「最高の思い出(あこがれ)」
 ぼくは今日「あこがれ」という帆船に乗りました。船は乗ったときがありました。でも、帆船というのは生まれて初めてのことだったのでとてもわくわくしていました。事前に、前船長の「北さん」から「あこがれ」に乗っていろんなことするんだよと聞いていました。なので、すこしは安心していました。でも、一つまた心配なことがありました。それは、帆をはることです。自分にこのようなことができるかと心配していました。
 当日、風が強く、雨が降るかなという天候でした。でも、船に乗るときも、パラパラくらいでした。ぼくが「あこがれ」をパッと見ての第一印象は、けっこう大きいなと思いました。船の中に入ってグループごとに、指導してくれる先生がつきました。ぼくたち2班はニックネームが「ひめ」という女の方でした。とてもやさしい、いい人でした。ざんねんながら帆を上げることはできませんでした。でも、そのかわりの「滑車遊び」や「バウスプリット巡り」がとてもおもしろかったです。とくに、「バウスプリット巡り」はスリルもあってとてもおもしろかったです。最後に、取材に来てくれたニックネーム「みなと」さんとも仲良くなることができてとてもうれしいです。こんど「あこがれ」に乗れたら、ぜったい帆を上げることができればいいなと思いました。
 
ロープをたるませないように


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