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プログラム
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指揮者(しきしゃ)の大友直人(おおともなおと)さんからみなさんへ
大友直人(おおともなおと)
 シリーズ3回目(かいめ)となるきょうの演奏会(えんそうかい)でご紹介(しょうかい)する「音楽(おんがく)のまち」は、ウィーンです。古く(ふるく)から「音楽(おんがく)の都(みやこ)」と呼ばれ(よばれ)、多く(おおく)の音楽家(おんがくか)が活躍(かつやく)した、すばらしいまちです。ウィーン出身(しゅっしん)の音楽家(おんがくか)だけでなく、世界中(せかいじゅう)から音楽家(おんがくか)がこのまちをめざして集まり(あつまり)、多く(おおく)の作品(さくひん)が生まれ(うまれ)ました。いまもたくさんのコンサート、オペラが行われ(おこなわれ)、世界(せかい)の音楽(おんがく)ファンが集う(つどう)音楽(おんがく)の中心地(ちゅうしんち)のひとつです。きょうはそのウィーンを中心(ちゅうしん)に活躍(かつやく)した作曲家(さっきょくか)の作品(さくひん)を、みなさんに聴いて(きいて)いただきたいと思い(おもい)ます。同時(どうじ)に音楽(おんがく)の大切(たいせつ)な要素(ようそ)のひとつである「形式(けいしき)」にも触れ(ふれ)ながら、演奏会(えんそうかい)を進めて(すすめて)いきます。
 最初(さいしょ)に聴いて(きいて)いただくのは、交響曲作曲家(こうきょうきょくさっきょくか)としても有名(ゆうめい)なブルックナーの作品(さくひん)から、「ロマンティック交響曲(こうきょうきょく)」の第(だい)3楽章(がくしょう)です。この曲(きょく)はウィーンの森(もり)での狩り(かり)を髣髴(ほうふつ)させるような音楽(おんがく)ですが、またはっきりとした、音楽(おんがく)のかたちも聴きとって(ききとって)いただくことができると思い(おもい)ます。さらに、古典派(こてんは)の代表的(だいひょうてき)作曲家(さっきょくか)ハイドンのトランペット協奏曲(きょうそうきょく)、そして、楽し(たのし)く優雅(ゆうが)な作品(さくひん)を多く(おおく)残し(のこし)「ウィーンといえばヨハン・シュトラウス」ともいわれるシュトラウスII世(せい)のワルツで、ウィーンの雰囲気(ふんいき)を楽しんで(たのしんで)いただきましょう。ウィーンが「音楽(おんがく)の都(みやこ)」であり続けて(つづけて)いることのひとつに、伝統(でんとう)を重んじる(おもんじる)とともに、新しい(あたらしい)音楽(おんがく)を積極的(せっきょくてき)に生み出して(うみだして)いることがあります。『浄め(きよめ)られた夜(よる)』は、伝統的(でんとうてき)なウィーンの音楽史(おんがくし)に新しい(あたらしい)時代(じだい)を切り拓いて(きりひらいて)いったシェーンベルクの若い(わかい)時期(じき)の代表作(だいひょうさく)で、この美しい(うつくしい)音楽(おんがく)から往年(おうねん)のウィーンの香り(かおり)を感じて(かんじて)いただけることと思い(おもい)ます。続いて(つづいて)は、日本(にほん)を代表(だいひょう)する世界的(せかいてき)なピアニスト、小山実稚恵(こやまみちえ)さんに、ベートーヴェンのピアノ協奏曲(きょうそうきょく)『皇帝(こうてい)』から有名(ゆうめい)なロンド形式(けいしき)のフィナーレを弾いて(ひいて)いただきます。そして最後(さいご)はウィーンと最も(もっとも)ゆかりのある大作曲家(だいさっきょくか)の一人(ひとり)、ブラームスの交響曲(こうきょうきょく)第(だい)1番(ばん)からフィナーレを聴いて(きいて)いただきます。今(いま)から130年(ねん)ほど前(まえ)にウィーンで初演(しょえん)された名作(めいさく)です。それぞれの作曲家(さっきょくか)が生きた(いきた)時代(じだい)のウィーンを感じて(かんじて)いただければ幸い(さいわい)です。
 
(C)篠原栄治
 
■指揮(しき)・おはなし 大友直人(おおともなおと)
 東京交響楽団(とうきょうこうきょうがくだん)常任指揮者(じょうにんしきしゃ)。1958年(ねん)東京(とうきょう)生まれ(うまれ)。桐朋学園大学(とうほうがくえんだいがく)卒業(そつぎょう)。小澤征爾(おざわせいじ)、秋山和慶(あきやまかずよし)、尾高忠明(おたかただあき)、岡部守弘(おかべもりひろ)に学ぶ(まなぶ)。プレヴィン、バーンスタイン、マルケヴィチからも指導(しどう)を受ける(うける)。22歳(さい)でデビュー以来(いらい)、日本(にほん)の主(おも)なオーケストラの演奏会(えんそうかい)で活躍(かつやく)。日本(にほん)フィルハーモニー交響楽団(こうきょうがくだん)正指揮者(せいしきしゃ)、大阪(おおさか)フィルハーモニー交響楽団(こうきょうがくだん)指揮者(しきしゃ)をへて、1991年から東京交響楽団(とうきょうこうきょうがくだん)正指揮者(せいしきしゃ)として、自ら(みずから)のプロデュースによる「東京芸術劇場(とうきょうげいじゅつげきじょう)シリーズ」などで人気(にんき)を集め(あつめ)ている。また1994年(ねん)には京都市交響楽団(きょうとしこうきょうがくだん)首席指揮者(しゅせきしきしゃ)となった。2001年は、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(かんげんがくだん)、コロラド交響楽団(こうきょうがくだん)やインディアナポリス交響楽団(こうきょうがくだん)に客演(きゃくえん)したほか、イギリスの名門(めいもん)、フィルハーモニア管弦楽団(かんげんがくだん)来日公演(らいにちこうえん)の指揮(しき)もおこない、いずれも好評(こうひょう)を得(え)た。現在(げんざい)、京都市交響楽団(きょうとしこうきょうがくだん)常任指揮者(じょうにんしきしゃ)、東京文化会館(とうきょうぶんかかいかん)音楽監督(おんがくかんとく)。
 
■こども奏者募集
 11月26日(土)第16回こども定期演奏会で、オーケストラメンバーと一緒にステージ上でグリンカ作曲:オペラ「ルスランとリュドミラ」序曲を演奏していただく小中学生を募集いたします。
 
□募集パート ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン、ティンパニ
□募集人数 各パート若干名
□オーディション日時 9月25日(日)午後6時
□募集締め切り 9 月9日(金)必着
□問い合わせ先
(財)東京交響楽団「こども奏者募集」係
TEL (044) 520-1518
E-mail: tokyosymphony@musicinfo.com
 
■チケット発売インフォメーション
【2006年こども定期会員優先申し込み】
12月8日(木)、9日(金)
 
サントリーホールチケットセンター
03-3584-9999
THE TOKYO SYMPHONY チケットセンター
044-520-1511
※電話のみの申込受付となります。10:00〜18:00
 
チケット一般発売 12月14日(水)より
料金:
定期会員券 10,000円
(全席指定、4回セット券)
※残席が出た場合は、1回券を3,000で発売予定
 
■「オーケストラへの質問」を募集します!
 プログラムの中の「オーケストラQ&A」というコーナーでは、皆さんからの質問や疑問にお返事をいたします。別紙に記入して、ホールロビーに置いてある「お手紙回収箱」に入れて下さい。みなさんからの質問をおまちしています!
 
■こども定期演奏会2006年度シーズン『テーマ曲』
『チラシに掲載する絵』募集のお知らせ
 2006年度シーズンで演奏する「テーマ曲」と、チラシに掲載するための、オーケストラをテーマにした「絵」を募集します。締切など詳しくは、公式ホームページ
をご覧ください。
 
■こども定期演奏会 公式ホームページ
 過去のコンサートの一部を映像でご覧いただくことができます!


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