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東京交響楽団(とうきょうこうきょうがくだん) 楽団員(がくだんいん)紹介(しょうかい)(1)
ヴァイオリンパート
写真(しゃしん)左(ひだり)より
最後列(さいこうれつ)
内田(うちだ)、小川(さ)(おがわ)、宮原(みやはら)、阿部(あべ)、宮本(みやもと)、大和田(おおわだ)、小林(こばやし)、ニキティン、上原(うえはら)、塩谷(しおや)
中間列(ちゅうかんれつ)
渡辺(わたなべ)、藤原(ふじわら)、廣岡(ひろおか)、石沢(いしざわ)、坂井(さかい)、加藤(かとう)、日野(ひの)
最前列(さいぜんれつ)
立岡(たつおか)、吉川(よしかわ)、堀内(ほりうち)、田尻(たじり)、小川(敦)(おがわ(あつ))、木村(きむら)、清水(しみず)
右上(みぎうえ)
大谷(おおたに)、板垣(いたがき)、野村(のむら)
 
 今年度(こんねんど)の「こども定期演奏会(ていきえんそうかい)」のテーマは“音楽(おんがく)のまち”です。
 ではヴァイオリン奏者(そうしゃ)のみなさんは、どんなまちが好き(すき)なのでしょうか。
 
(1)あなたの好き(すき)なまち(国(くに))はどこですか?
(2)そのまちを好き(すき)な理由(りゆう)や思い出(おもいで)を教えて(おしえて)ください。
 
■第(だい)1ヴァイオリン
大谷 康子(おおたに やすこ) コンサートマスター
(1)ウィーン (2)シュテファン教会(きょうかい)に入る(はいる)と、まるで昔(むかし)住んで(すんで)いたような不思議(ふしぎ)な気持ち(きもち)になります。ムジークフェライン(楽友協会(がくゆうきょうかい))でのリサイタルの思い出(おもいで)もあり、大好き(だいすき)です。
 
グレブ・ニキティン コンサートマスター
(1)マドリッド(スペイン) (2)大都会(だいとかい)ならではの活気(かっき)と自由(じゆう)に溢れた(あふれた)町(まち)。気取り(きどり)すぎず、また、お高く(たかく)とまってる訳(わけ)でもない雰囲気(ふんいき)。人(ひと)が沢山(たくさん)いるのに空間(くうかん)がたっぷり! プラド美術館(びじゅつかん)、それから昼寝(ひるね)が最高(さいこう)。(昼寝(ひるね)が大好き(だいすき)なスペイン人(じん)の性格(せいかく)は私(わたし)にぴったり!)
 
田尻 順(たじり じゅん) アシスタント・コンサートマスター
(1)カルロビィバリ(チェコ) (2)初めて(はじめて)の海外(かいがい)の演奏旅行(えんそうりょこう)で訪れた(おとずれた)町(まち)でありドヴォルザークが生まれた(うまれた)町(まち)。今(いま)でも木々(きぎ)の緑(みどり)や鳥(とり)のさえずりが忘れ(わすれ)られません。
 
廣岡 克隆(ひろおか よしたか) アシスタント・コンサートマスター
(1)コッツウォルズ地方(ちほう)(イギリス) (2)シェイクスピアやホルストなど、著名(ちょめい)な芸術家(げいじゅつか)が誕生(たんじょう)した所(ところ)です。古い(ふるい)ものを大切(たいせつ)にしていて、時間(じかん)の流れ(ながれ)がゆったりしていてとても美しい(うつくしい)土地(とち)です。
 
石沢 美都(いしざわ みと)
(1)フランスの田舎町(いなかまち) (2)フランスを旅行(りょこう)したとき、電車(でんしゃ)の窓(まど)から見える(みえる)景色(けしき)がとても美しかった(うつくしかった)です。何気(なにげ)ない田舎(いなか)の風景(ふうけい)が、草原(そうげん)に1本(いっぽん)の木(き)が立って(たって)いるだけで色彩(しきさい)や形(かたち)が綺麗(きれい)で、絵の具(えのぐ)があったら私(わたし)も描きたい(かきたい)と思った(おもった)くらいでした。フランスからは有名(ゆうめい)な画家(がか)がたくさん育ち(そだち)ましたが、その訳(わけ)がわかったような気(き)がしました。
 
大和田(おおわだ) ルース
(1)パッサウ(ドイツ) (2)パッサウはドイツの南西部(みなみせいぶ)に位置(いち)する美しい(うつくしい)町(まち)で、私(わたし)はここに6年間(ねんかん)住んで(すんで)いました。町(まち)には世界最大(せかいさいだい)の教会(きょうかい)オルガンを持つ(もつ)素晴らしい(すばらしい)大聖堂(だいせいどう)や、モーツァルトも演奏(えんそう)したことがある18世紀(せいき)バロック様式(ようしき)の劇場(げきじょう)があります。モーツァルトの生まれた(うまれた)町(まち)でもあり、映画(えいが)『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台(ぶたい)としても有名(ゆうめい)なザルツブルグ(オーストリア)にも近い(ちかい)です。
 
小川 敦子(おがわ あつこ)
(1)ウィーン (2)海外旅行(かいがいりょこう)で初めて(はじめて)訪れた(おとずれた)町(まち)です。時間(じかん)の流れ(ながれ)がとてもゆっくり感じ(かんじ)られて、いつまでものんびりしてしまいそうでした。オペラ、コンサート、美術館(びじゅつかん)めぐり、カフェめぐり・・・、と、いくら時間(じかん)があっても足り(たり)ません。
 
加藤 幸子(かとう さちこ)
(1)パリ (2)24歳(さい)の時(とき)、初めて(はじめて)1人(ひとり)でヨーロッパ旅行(りょこう)にでかけ、予約(よやく)もせずふらりと気まま(きまま)にホテルに泊まり(とまり)、好き(すき)なところを観光(かんこう)しました。その時(とき)、パリの街並み(まちなみ)をとても気に入り(きにいり)、予定(よてい)より長く(ながく)滞在(たいざい)したことを憶えて(おぼえて)います。
 
木村 正貴(きむら まさき)
(1)熊本(くまもと) (2)自分(じぶん)の故郷(ふるさと)です。熊本(くまもと)に行く(いく)と、自分(じぶん)の原点(げんてん)を見つめ直す(みつめなおす)ことができます。
 
小林 亮子(こばやし りょうこ)
(1)ツェルマット(スイス) (2)マッターホルンの麓(ふもと)にあり、登山(とざん)電車(でんしゃ)の出て(でて)いる町(まち)です。とても綺麗(きれい)な街並み(まちなみ)で大好き(だいすき)になりました。それから、ツェルマットに行く(いく)前(まえ)に通過したイタリアのドモドッサという駅前(えきまえ)ホテルで食べたカルボナーラがとても絶品(ぜっぴん)で、それも忘れ(わすれ)られません!
 
立岡 百合恵(たておか ゆりえ)
(1)オランダ (2)のんびりしていて人(ひと)が優しい(やさしい)国(くに)。でも、ドイツのビールやフランスのパン、イタリアのパスタも大好き(だいすき)だから、好き(すき)な国(くに)をひとつ選ぶ(えらぶ)のは難しい(むずかしい)です!
 
日野 奏(ひの かなで)
(1)ベルギー (2)きれいな町(まち)ばかりで、童話(どうわ)の国(くに)みたいでした。食べ物(たべもの)もすごくおいしい!
 
藤原 真(ふじわら まこと)
(1)ブルージュ(ベルギー) (2)タクシーに乗る(のる)とき、ホテルから呼んで(よんで)も町中(まちなか)で手(て)をあげても、なぜかいつも同じ(おなじ)タクシーだったような小さな(ちいさな)町(まち)ですが、ぼーっとできる素敵(すてき)な町(まち)でした。
 
堀内 幸子(ほりうち さちこ)
(1)ミッテンヴァルト(ドイツ) (2)家族(かぞく)で行った(いった)初めて(はじめて)の海外旅行(かいがいりょこう)で訪れた(おとずれた)町(まち)。ドイツの南(みなみ)、オーストリアとの国境(こっきょう)近く(ちかく)にある小さな(ちいさな)かわいらしい町(まち)です。
 
宮本 睦(みやもと むつみ)
(1)バリ島(とう) (2)開放感(かいほうかん)あふれる建物(たてもの)に流れる(ながれる)けだるい風(かぜ)にのって、どこからともなく聞こえて(きこえて)くるジェゴグという竹琴(たけごと)(竹(たけ)で作られた(つくられた)打楽器(だがっき))の素朴(そぼく)な音(おと)がたまりません!
 
吉川 万理(よしかわ まり)
(1)鎌倉(かまくら) (2)鎌倉(かまくら)は四季(しき)を五感(ごかん)で感じ(かんじ)られるから好き(すき)です。仕事(しごと)から帰って(かえって)くると、自然(しぜん)の香り(かおり)をたっぷり嗅ぐ(かぐ)ことができて、ほっとできる場所(ばしょ)でもあります。
 
■第(だい)2ヴァイオリン
板垣 琢哉(いたがき たくや) 主席奏者(しゅせきそうしゃ)
(1)天河(てんかわ)(奈良県(ならけん)吉野郡(よしのぐん)天河村(てんかわむら)) (2)心(こころ)が安らい(やすらい)で生きる(いきる)活力(かつりょく)が湧いて(わいて)くる場所(ばしょ)です。
 
清水 泰明(しみず やすあき) 首席奏者(しゅせきそうしゃ)
(1)日本(にほん) (2)世界(せかい)の歴史(れきし)が大好き(だいすき)で、行って(いって)みたい未知(みち)の場所(ばしょ)はたくさんありますし、好き(すき)な国(くに)をひとつ特定(とくてい)するのは難しい(むずかしい)ですが、住み(すみ)たいのはやはり日本(にほん)です!風情(ふぜい)も人(ひと)も憲法(けんぽう)も、僕(ぼく)には日本(にほん)が一番(いちばん)です。
 
坂井 みどり(さかい みどり) 副首席奏者(ふくしゅせきそうしゃ)
(1)イスタンブール(トルコ) (2)東洋(とうよう)と西洋(せいよう)のまざっている町(まち)、と、行く(いく)前(まえ)に話(はなし)や本(ほん)やテレビでさんざん聞いて(きいて)いました。行って(いって)みたらとても活気(かっき)のある歴史(れきし)の古い(ふるい)町(まち)で、印象的(いんしょうてき)でした! 今(いま)でも時々(ときどき)夢(ゆめ)に見る(みる)ほど好き(すき)な所(ところ)です。またぜったい行きたい(いきたい)!
 
阿部 真弓(あべ まゆみ)
(1)ヴォルフラーツハウゼン(ドイツ) (2)生まれて(うまれて)初めて(はじめて)行った(いった)外国(がいこく)の町(まち)です。広大(こうだい)な土地(とち)に放されて(はなされて)いる羊(ひつじ)、一つ(ひとつ)一つ(ひとつ)の家(いえ)のかわいらしさ、かざられた花(はな)の美しさ(うつくしさ)などが、まるで童話(どうわ)の世界(せかい)をみているようだと感じた(かんじた)ことを覚えて(おぼえて)います。
 
上原末莉(うえはら まり)
(1)ヴェネツィア(イタリア) (2)海洋国家(かいようこっか)ヴェネツィアは、運河(うんが)をめぐる船(ふね)と歩き(あるき)の世界(せかい)で、一歩(いっぽ)足(あし)をふみ入れる(いれる)と現実(げんじつ)を忘れて(わすれて)しまう不思議(ふしぎ)な空間(くうかん)。中世(ちゅうせい)を思わせる(おもわせる)ような建物(たてもの)、芸術(げいじゅつ)の歴史(絵画)(れきし(かいが))に心(こころ)をうばわれてしまう魅力的(みりょくてき)なところです。長年(ながねん)の夢(ゆめ)がかなって3年前(ねんまえ)にいきましたが、想像以上(そうぞういじょう)に素晴らし(すばらし)く、ますますとりこになりました。また行きたい(いきたい)です!
 
内田 史子(うちだ のりこ)
(1)ウルバナ(アメリカのイリノイ州(しゅう)) (2)私(わたし)が生まれた(うまれた)町(まち)です。自分(じぶん)の記憶(きおく)は全く(まったく)なく、両親(りょうしん)の話(はなし)を聞いて(きいて)いるだけなので、いつか行って(いって)みたいとずっと気(き)になっています。
 
小川 さえ子(おがわ さえこ)
(1)イタリア (2)音楽(おんがく)はもちろん、美術(びじゅつ)、料理(りょうり)、ファッションetc,...と、イタリアには魅力的(みりょくてき)なものが一杯(いっぱい)!海外公演(かいがいこうえん)での急ぎ足(いそぎあし)の観光(かんこう)でしたが、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂(だいせいどう)に足(あし)を踏み入れた(ふみいれた)時(とき)の感動(かんどう)は、今(いま)も鮮やか(あざやか)に蘇って(よみがえって)きます。
 
塩谷 しずか(しおや しずか)
(1)1位(い)は日本(にほん)(他(ほか)にも大好き(だいすき)な国(くに)はたくさん!ドイツ、フランス、スペインなど) (2)温泉(おんせん)、四季(しき)の花々(はなばな)、おいしい魚料理(さかなりょうり)、くだもの他(ほか)、いろいろ大好き(だいすき)です。すてきな国(くに)は他(ほか)にもたくさん思い(おもい)つきますが、やっぱり日本(にほん)が一番(いちばん)です!
 
野村 真澄(のむら ますみ)
(1)100年(ねん)ほど前(まえ)のパリ (2)パリの音響(おんきょう)、美術(びじゅつ)、建築(けんちく)、芸術全般(げいじゅつぜんぱん)に興味(きょうみ)があり、どのように生まれ(うまれ)てきたのか、当時(とうじ)の街(まち)の雰囲気(ふんいき)を知りたい(しりたい)から。
 
宮原 祐子(みやはら ゆうこ)
(1)パリ (2)2年間(ねんかん)、学生生活(がくせいせいかつ)をすごした懐かしい(なつかしい)町(まち)です。古い(ふるい)石(いし)の街並み(まちなみ)や、建物(たてもの)の落ち着いた(おちついた)感じ(かんじ)が好き(すき)でした。美しい(うつくしい)教会(きょうかい)もたくさんあります。サクレクール教会(きょうかい)で聖書(せいしょ)の勉強(べんきょう)をしたり、ノートルダム教会(きょうかい)でオルガン演奏(えんそう)をきいたりしたのは楽しい(たのしい)思い出(おもいで)です。
 
渡辺 裕子(わたなべ ひろこ)
(1)イタリア (2)イタリアのアンコナ州(しゅう)カステルフィラルドという町(まち)を旅(たび)したのが思い出深い(おもいでぶかい)です。お城(しろ)の中(なか)に町(まち)があり、世界(せかい)の90%ほどのアコーディオンを作って(つくって)いるんだそうです。お城(しろ)の上(うえ)の方(ほう)へ向かって(むかって)坂道(さかみち)をのぼりながら町(まち)に入り(はいり)ます。おとぎ話(ばなし)にでてくるような雰囲気(ふんいき)でした。


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