(2)2005年度日本海洋学会秋季大会講演ポスター
図2.1-25 |
研究成果の一部が2005年度日本海洋学会秋季大会で発表された. |
(3)知財フェアポスター
図2.1-26 |
研究成果の一部が東京海洋大学主催の知財フェアで発表された. |
(4)その他、論文発表
本事業研究を進めるにあたり、研究協力機関である神奈川県水産技術センターの石戸谷研究員、ならびに千葉県水産総合研究センターの石井研究委員と共同で研究した成果を日本海洋学会和文雑誌「海の研究」へ公表した(2006年5月号記載予定)。公表される論文のタイトル、要旨は以下のとおりである。
論文題目:「黒潮小蛇行の東進に伴い相模湾および東京湾湾口に発生した急潮」
著者:石戸谷博範*・北出裕二郎**・松山優治**・岩田静夫++・石井光廣+・井桁庸介**
所属:*:神奈川県水産技術センター相模湾試験場、**:東京海洋大学海洋科学部
+:千葉県水産総合研究センター東京湾漁業研究所、++:漁業情報サービスセンター
キーワード:急潮、黒潮系暖水、黒潮流路、相模湾、東京湾口
和文要旨:黒潮系暖水の進入による急潮の発生過程とその引き金となる現象を探るため、1998年5月下句〜6月上旬に東京湾湾口・相模湾沿岸に漁業被害をもたらした急潮について、水温・流速・潮位記録および海面水温分布を解析した。1998年5月下旬の急潮は、黒潮系暖水が伊豆諸島および伊豆海嶺の浅瀬に沿って北上し、大島西水道から相模湾へと波及した際に発生したものであり、それに伴う潮位上昇は湾内を反時計回りに伝播した。神津島と二宅島の潮位変動とNOAAの赤外画像から、この暖水の北上は東進する黒潮小蛇行が伊豆諸島南西の浅瀬(銭州)に引っかかるようにして引き起こされたものと推測された。さらに、1993年から1999年までの潮位記録を調べた結果、漁業被害をもたらすほど大規模な黒潮系暖水の進入による急潮は、神津島と二宅島での潮位上昇に加え、南伊豆と伊東の潮位差が急激に大きくなる時に発生していることが分かった。
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