日本財団 図書館


◇新人紹介◇
 まだまだ未熟ですが一生懸命頑張っています。応援をよろしくお願い致します。
 
■石川里美
 
 “すぎのこ”と出会うまで、幼稚園の学芸会が私の唯一の舞台でした。ただ、誰よりも小さかった私が一生懸命演じる姿は両親には忘れ難いものとなった様で、その話を聞く度、何だか温かい気持ちになれます。
 時を経て、再び人前で演じる場が与えられました。まだまだ色々な面で未熟な私ですが、それを言い訳にする事なく、常に誠実でありたい。そこから子ども達が何かを感じ取ってくれたらと思います。
 これからもよろしくお願いします。
 
■福山 桂
 
 「人形劇の世界に入ろう」そう思ったのは大学4年の夏でした。人形が好きという思いと、すぎのこの面白そうな人々に惹かれ入団し、今、巡回公演をさせていただいています。
 ある上演の後、人形に「かわいい!」と話しかけてきた子がいて、思わず「きみもかわいい」と返した時、その子が見せた表情がなんとも素敵で嬉しくてたまりませんでした。
 「明日また来てねー」などなど愛情たっぷりの言葉をもらいながら、これからも元気に成長していきたいと思います。
 
■太田 令
 
 約半年間、おだんごぱん班として北陸、東北地方を巡回してきましたが、未だに目を回しながら慌てている自分がいます。
 「演じる」ということが簡単なのか、難しいのか、よくわかりません。
 ともかく毎日必死になって上演に取り組んでいるのですが、意図や思いがなかなか子ども達に伝わらないときのほうが、多いのが現状です。
 より魅力的な役者になるために、ひとつひとつ課題をこなしつつ、日々精進していこうと思っています。
 
■山本有香
 
 昨年の4月にすぎのこに入って、「やくそく」「わらって!リッキ」の二作品で色々な経験をして鍛えられています。
 人形とは不思議なもので、遣っているうちに表情が変わってくるんですね。毎日人形の顔をチェックして芝居に挑んでいます。たまに不機嫌な顔をしているリッキがいたり・・・
 「人形って面白い!」まだまだ力不足かと思いますが、たくさんの子どもや大人にも気持ちが伝わるように頑張っていきますので、よろしくお願いします。
 
◇制作日誌◇
 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は子どもたちを取り巻く事件、事故が多発した一年だったように思います。今年は子どもたちが健やかに遊び、学べる一年になります様、お祈りしております。
 さて、すぎのこには毎日たくさんのお手紙や絵やアンケートなどが届くのですが、そこには子どもたちの熱いメッセージや先生方の愛が溢れています。
 「楽しかったよ」「知的障害を持った子も一緒に手を叩いて観ていました」などなど、公演会場にはなかなか伺うことの出来ない私たち制作にとって一番の楽しみであり、また活力の源です。
 それら一つ一つに目を通し、より良い舞台創りに生かして参りますので、ぜひ忌憚の無いご意見、ご感想をお寄せください。
 今年も制作、俳優一丸となって子どもたちに夢の時間をお届けします。ご支援の程、よろしくお願い致します。
《島田紀行》
 
平成17年度 助成事業進行報告
本年度もご支援いたたき、ありがとうございます
 平成17年度も全国の熱いご期待にお応えして、競艇交付金による日本財団の助成事業「幼児に対する情操教育活動」が、多くの方々のご協力を得ながら順調に進行しています。
 昨年9月からスタートした二学期の上演も滞りなく完了し、本助成事業によりご観劇いただいた施設のみなさまから感謝の声が届いています。
 
 
9月5日 「おだんごぱん」
青森県西郡深浦町 めぐみ保育園
 「ナマの人形劇を子ども達や地域の方に見ていただき、大変喜んでいます。人形劇の鑑賞は毎年行ってきましたので、今後も続けていきたいと思っています。ただ小規模の施設ですので予算的に苦しい面もあります。手頃な金額であれば本当に助かります。」
 
10月8日 「イソップものがたり」
山口県美祢市 伊佐中央幼稚園
 「毎年、楽しみにしています。台が回転すると場面が変わるところ、ねずみに合わせて、人の足や車が大きくなっていたところがおもしろかったです。目の前で人形劇を見る子どもたちの表情もイキイキとしています。今後も、ぜひ続けていってほしいです。」
 
11月1日 「イソップものがたり」
岡山県総社市・服部幼稚園
 「有難いと思います。園内に居ながらにして人形劇団の劇を見せてやることができました。」
 
 市町村合併や園児数の減少に伴う予算削減が進む中、日本財団のご支援により全国の小規模施設や山間僻地の子どもたちに、ナマの舞台の感動に触れてもらう機会を提供できますことを、深く感謝しています。
 なお、今年度12月末までの助成事業の実施回数はつぎの通りです。
 
北海道9/青森4/岩手2
宮城3/福島1/新潟11
島根1/岡山1/広島2
山口1/福岡3/佐賀3
長崎3/熊本3/宮崎4
沖縄5  合計56回公演
 
 
◆ご案内◆
■絵本「どうぶつおんせん」発刊
 すぎのこの「民話・伝説伝承プロジェクト」に、ご協力いただいている市川栄一先生のはじめての絵本「どうぶつおんせん」が、昨年11月、新風舎から出版されました。
 
 
 市川先生は、秩父市・飯能市などの小字校に勤める傍ら、民話の収集を精力的に続けられ、秩父の民話を中心に三百話以上を収集し、「奥武蔵の民話」「中山道の民話」「秩父路の民話」など、数多くの本の出版を手掛けられました。
 また今回出版された絵本をはじめ、児童書も出版されています。
 現在は、秩父市文化財団体連合会名誉会長、秩父むかしむかしの会会長、秋父ふるさと館のアドバイザーを務められるなど、ご活躍中です。
 最近では、民話の語りにも意欲を燃やされており、「秩父ふるさと館」でも実演されていらっしゃいます。
 お近くにお出かけの際には一度、訪れてみては如何でしょうか?
 
「秩父ふるさと館」
埼玉県秩父市本町三−一
TEL: 〇四九四−二一−一三八三
 
■スタッフ・キャスト募集
 すぎのこの根幹事業である「人形劇巡回公演プロジェクト」のますますの資質向上、子ども達の自然体験活動をメインとする「わんぱく育成プロジェクト」の充実、さらには来年度、4月から始まる新事業展開「民話・伝説伝承プロジェクト」等、発展を続けるすぎのこの事業に、情熱を持って取り組んでいただける方、
◎人形劇俳優
◎制作スタッフ
を募集しています。
 お問い合わせは、事務局担当清水まで。多数の応募をお待ちしています。
 
■ご利用ください
 すぎのこ飯能研修センターは、『日本宝くじ協会』の助成を受けて建設された、どなたでも利用していただくことのできる施設です。
 ダンスや歌の練習、会議や研修等、様々な活動が行えます。
 利用希望の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
 
 
◆活動記録◆
12/27 第二学期全国巡回公演終了
 
◆編集後記◆
 新年あけましておめでとうございます。
 昨年中は、各方面の方の様々なお力添えとご協力を頂き、無事に活動を行う事が出来ました。誠にありがとうございました。
 近年、少子高齢化がますます進行して、我々の活動を取り巻く環境も一段と厳しさを増しておりますが、時代と共に子ども達を取巻く環境も大きく変わりつつある様子です。そんな中で思うのは、時代にかかわらず子ども達自身に本質的な変化はあまりなく、親の方が変化しつつあるのではないかという事です。
 関東のある地方での話ですが、子どもの七五三披露宴パーティという事でホテルを借切って行う所があるそうですが、その費用の平均は約300万円位程だとか。
 又、某ブランドの直営店では子ども服専門のコーナーで、最近はスーツ一着50万円程度の商品の売上げが大変好調であるという事です。羨ましいなぁと単純に思うのは私だけでしょうか?
 果たして子どもは50万円のスーツを着て、その価値を理解した上で、幸せだと感じるのでしょうか?
 ところで、すぎのこの人形劇巡回公演は、一人735円で観劇する事が出来ます。
 たとえ観た時に全部理解出来なくても、心に残る場面が一つでもあれば子ども達にとってかけがえのない「価値」となって、いつまでも胸の中で消える事はないでしょう。
 すぎのこの活動には多くの方々のご支援、ご協力が欠かせません。
 今後とも、賛助会をはじめとした様々な形でのすぎのこへの参加を心よりお待ちしています。
 今年も、子ども達が「弱さの裏返しである優しさ」ではなく「強く、正しく、温かい心」を持った「人を思いやる事の出来る、本当の優しさ」を育む一助となれる様、精一杯努力を重ねて参りますので、宜しく御指導の程お願い致します。
(事務局/清水治)


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