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【おだんごぱん班】
 
 新人というわけで今回が初旅なのですが、一番驚いたのは子どもたちの反応です。笑ってほしいところで反応がなかったり、逆に予想していなかったところで反応があったりとまさしく手探り状態です。ですが、子どもたちの反応があるからこそ出来る演技もあるというのも事実です。
 その子どもたちの声を力の源として「日々少しずつでも成長していきたい」と、私たちの劇を楽しみにしてくれている子どもたちの為にも、心から思っています。
《太田令》
 
 
【子ねこのロロ班】
 
 飯能研修センター付近の満開だった桜の花がハラハラと散り、花々や木々たちから薄い緑の若葉が覗き始める頃、新編成された「子ねこのロロ」班は、北の大地北海道から巡回公演をスタートしました。
 道内の気候は予想より遥かに寒く、体内の細胞たちが冬眠してしまうのでは・・・と思ったくらいです。移動中の車内から見える山々もまだ白い帽子を被り、遅い春の訪れをまだかと待ち疲れた様子。しかし、どこまでも続くまっすぐな道、限りなく広大な大草原は北海道でしか感じることの出来ない楽しみの一つです。
 これからまだまだ旅公演は続きますが、どんな子どもたちに出会えるのかわくわくする気持ちを胸に、また新たな場所へ向かって走っていきます。
《浅野武久》
 
 
◆講習会報告◆
 六月二十一日、大田区にある蒲田保育専門学校に於いて、在校生を対象とした平成十七年度「第三回児童文化研究会=保育に役立つ人形劇=」が行われ、当財団の下村あきらが指導に当たりました。
 
 
 講習は学年別に九十分ずつ二回に分けて行われ、一年生八十八名、二年生八十五名の合計百七十三名の学生さんが受講されました。
 当日は、下村の「保育の現場でもっと人形を有効に活用して欲しい」という願いのもと、ひとり芝居「犬のおはなし」に始まり、身近にあるものを利用して簡単に作れるハンカチ人形ほかの紹介、人形動作の基本的なポイントの指導など、熱気に溢れる楽しい講習会が展開されました。
 


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