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Q3 Cネットふくいの方向性について
(1)法人の「将来についての」
(1)期待
1. 利用者の方に対して、就労に対する支援と同時に休日の余暇支援を含めた、生活全般の支援が出来る体制作りをしたい。特に、現在、支援を行う中で、生活が安定していないと職場にも影響すること、余暇の過ごし方が上手な方は職場でも安定して力が発揮できることを実感している。
 
2. 他施設からの見学者や実習生が来られると、注目されているんだなといつも思います。その期待・希望に応えるよう努力すれば、活気のあるいきいきとした職場で働く事ができると思います。お客様からの要望も多様化しているので、期待に応えられる施設職員になりたいと思います。
 
3. 事業の拡大により、障害者の方が生活していくための様々な支援体制が充実してきている。今後は高齢化・家族不在の人たちが、地域で生活して行くための支援体制を地域と連携して考えていかなければいけない。
 
(2)希望
1. 働きやすい職場作り(利用者、職員を含めて)育児休暇、介護休暇等がとりやすい体制作りによる、離職者の軽減。
 
2. クリエートプラザ若狭東の作業場のスペース確保を希望します。
 
3. 養護学校卒業後の進路は、福祉施設が多く、一般就労が困難な状況にあります。その受入れ先として福祉工場での雇用を支援していますが、中には家族や学校、関係機関等も福祉施設が最終の就職先で満足している状況があり、それでいいのかと感じることがあります。今後は企業内授産や特例子会社を増やしてもらえる、企業や関係機関等との連携を更に強めていかなければならないと思います。
 
4. Cネットふくいの支援体系は、拡大しているが、組織力という点で発展途上である。組織力が有効に機能してプラスの相乗効果を発揮できるよう、しっかりとした足腰(人材力)と広い視点(理念とビジョン)を身につける必要がある。
 
5. 法人として障碍者支援の努力は当たり前である。そのための職員の資質、やる気の向上は、法人が成長していく為には必要不可欠である。サービスを向上・充実したいと思っている職員の意思、意欲、活力が伸ばせるような法人づくりを望む。
 
6. 当法人は、お客様に「あなたのとこの会社は、いろんな事業をしていて分かりにくい。」と言われる。今まで以上に「福祉のなんでも屋」になればよいと思う。
 
7. 入社1年目に感じたことは、Cネットは本当に人が育っている法人だと思った。一人一人が自分のやるべきことを把握し、自分の意思がしっかりしていると思った。よくいわれている「会社は道場」であるがうなずけた。
 これからも人が育ち、社会のリーダー的役割の人を育成していける法人であってほしい。しかしその中で不安もある。一つの建物の中でたくさんの事業を行っていると、同じ職員がいろいろな多方面の仕事を行っている。これはこれでいいと思うのだが、一つ一つの事業が中途半端にはならないかと感じる。利用者の方に満足のいただけるサービスの提供は、各事業とも集中をきらさないよう取り組むことが大切だと思う。
 
8. 生活支援での制度外の事業の創設についても積極的展開を奨励してほしい。
 
9. 家族が居ない方、生活資金の少ない方に対しての支援のあり方。
 
10. 新制度の中で今以上に施設と他の関係機関との連携強化が重要となる。前年度に導入された、法人内のクロス式の組織図がうまく機能し報告・連絡・相談が密に行われる理想的な組織にしたい。
 
(3)不安
1. 制度が変わる運営資金の減少と、それに伴う人材不足に対する不安はあります。
 
2. 訓練生同士・利用者同士の問題で、事故が起こることです。
 
3. 触法障碍者への対応(ニーズ)が多くなっている。その支援について、力不足。
 
(2)事業の「取り組みについての」
(1)提案
1. 県内各地の地場産業と連携した自社製品作り。
 
2. Cネットの提供する商品は、地域に密着した商品開発がなされている。それにプラスして、コスト・商品開発力・パッケージングの面で一般企業と対等に競争できる開発が求められる。その商品開発に職員全員からメール等で意見を聞くしくみがあれば多種にわたった面白いアイデアが出てくると思います。
 
3. 事業所内に複数の施設がある状況では、事務的に見ても非常に効率が悪く、施設間の壁が少なからずあったように思います。今後事業所単位で全てを運営していくことになれば、事務処理の大幅な時間短縮が期待でき、今で言う各施設間でのより密な連携ができるなど、多くのメリットが生まれると思います。現在事務によって支援が不十分になっていることもあるが、時間的余裕が生まれることでこれらが解消できるのではないかと期待を持っています。
 
4. ホームヘルプの開始により、使えるサービスの幅が増え、障碍を持つ方たちのニーズもより高まっていく。そのニーズに応えるために、職員の配置や連携が潤滑に行えるような体制作りが不可欠である。
 
5. ホームヘルプ事業や新しい事業を展開している。新しい試みは、模索しつつ展開していくことで、自分たちの挑戦でもあり楽しみである。一方、新たに事業を展開するにあたり、今のままでは職員体制が絶対的に不足している不安もある。
 
6. グループホーム・生活ホームのオーナー募集制。
家族がいない方・生活困窮者に対する成年後見制度の活用について
学校卒業から年金取得までは生活資金が不足するので、そのフォローが必要
 
(2)期待
1. 今年4月から各事業所で取り組んでいる事業を部門別にセンター化したことは法人職員の意識の向上を図ると共に収益アップを目指す大きな取り組みだと思います。施設職員も一生懸命取り組んでいます。活気ある事業になるよう些細な意見でも出させていただき協力していきたいと思います。
 
2. 障碍者の生活面の不安、経済的な不安等が大きく感じます。福祉工場グループホームのさらなる充実を期待します。
 
3. 地域の特性を活かしたものづくりに取り組んだ結果、施設外の方との関わりも増え、新しい知恵やアドバイスを頂けるだけでなく販売先の拡大にもつながっている。忙しい世の中だからこそ私たちができる仕事がたくさんある。常にアンテナを張り、活躍できる事を見つけていきたい。
 
4. 障碍のある方がいざ働いてみると離職することがめずらしくない。企業へ踏み出す彼らにとって悩みを相談できる人が少ないことや、体制不備もその要因のひとつだと思います。支援センターを中心に密に連絡を取り合い、確かな明日を目指していける様に支援していくことが大切だと思います。
 
5. 各事業所単位で就労支援と生活支援の2本の柱で事業を行なうことは、とても効果的だと思います。3人で3つの事業をみた方が3倍以上の力がでると思います。
 
6. 今年度の就労研修のように一般の企業に研修に訪問するなど、視野の広がる幅広い研修に参加できる機会を多くしてほしい。自分は今年の就労研修でとても勉強になり自分の働くための力になったと思う。たくさんのことを経験してそれを自分の仕事の中で判断材料として支援してきたい。
 
7. 県内の各域に当法人の支援拠点を置いてほしい。
 
8. 家族がいない方・生活資金がすくない方・触法障碍者に対する支援が置き去りにされないよう取り組む必要がある。
 
9. 地域の一軒家を借りて、GHよりも小さい規模の生活スペースを確保して生活する。(日中は地域のお年寄りが集まるような立ち寄り所となる場所)
 
(3)不安
1. 事業の拡大に伴い、業務が増えるのではないか。
 
2. ホームヘルプ事業は、地域で生活していくためにとても必要な事業であるが今までは知らない人の方が多かった。今後は口コミで広がって行くであろう。利用者の生活の場へ直接入って行くので、不安はあるが積極的に取り組んで生きたい。
 
(3)その他(ご自由に)
1. 自立支援法が成立して、障碍を持っている人への支援、これを支える人たちの理解、特に保護者等に趣旨の説明を強く求めていく必要を感じます。
 
2. 入社して早7年。この間に福祉も目まぐるしく変化しています。今年は「自立支援法」となる中、当施設でも一般企業実習を始め、障碍者を受け入れる器は本当に厳しく甘いものではないことを痛切に感じています。体制が変わるならば社会全体が大きな器を準備する必要があると感じました。施設職員も「自立支援法」を理解し、新たな気持ちで取り組む必要性を感じています。
 
3. 名田庄在住の人が名田庄以外の施設を利用されています。施設としての魅力、又はサービスが利用される方に問題点があるのか?気になっています。
 地域における小学校、福祉施設等の利用者の方との交流を持っていますが、県外にも交流を図って頂ければ有り難いです。又他の施設への研修も職員に取り資質の向上にもつながるのと考えます。
 
4 自立支援法の施行が目前に迫ってきたが、その内容を十分理解できていない現状です。事業所内の研修会等で勉強を重ね、新制度を120パーセント活用してより良い支援が提供できるようにしたい。
 
5. 不合理だと感じた部分がありますので書かせていただきます。
 通勤手当、自家用車の業務上使用時の手当てについて、1km/10円の金額では、業務に使用すればするほど燃料費がかさみ、金額的に損をしてしまいます。通勤のみ対象であれば、今の金額でも不公平な部分は少ないと思いますが、業務で使用する場合は不公平が生じます。
 事業所に限られた自動車台数で、公用車を使いたくても使えません。自家用車を使わざるを得ない時、特定職員の人は金額的に厳しいと思います。このような点で、雇う側と雇われる側の間に摩擦が生じるのは避けるべきですし、不公平でもあるので、改善すべきと思います。
 
6. 孫子は将たる者の備えるべきは、『智・信・仁・勇・厳』としている。これからも地域の人から学ぶ知識や識見、知恵を大切に事業推進に努めたいと思います。
 
7. 仕事と家庭の両立は、私の今後の課題ですが、どちらもまだまだ半人前です。職場の仲間や家族に助けてもらいながら何とかやってきています。片方よくても楽しくないので、どちらも楽しめるように力をつけていきたいと思います。
 
8. この1〜2年の変革期に職員ひとりひとり自覚をもって、技量と能力を身につけていかなければならないと思います。


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