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C・ネットふくい(QMS)
経営品質マネージメントシステム
意向調査まとめ
○テーマ○
〜今の私、これからの私について〜
 
平成17年度後期(職員編)
 
平成18年1月
 
今の私、これからの私について
 例年にない異常寒波に見舞われまして、ご心労ご苦労が絶えないと思います。皆さんの逞しい努力で、C・ネットの色々な事業が一歩一歩前進しているとの評価を関係先の皆さまから戴くまでになりました。
 しかし、障碍者自立支援法が施行されるにあたり「働く事と、暮らす事」に必要とする支援の技量と能力が一段と求められることも明らかです。
 従来、福祉施設では職務の呼称を、指導員・ヘルパー・コーチ等と呼んでいますが、その意味と自覚は実に曖昧だったと言えます。
 そこで、皆さまと共に日頃何気なく使っている文語の意味について考えてみたいと思います。
 折角のお休みですから無理のないように、頭と心のお勉強をお薦めします。
 
Q1. 障碍のある人のご要望に対して、現在の貴方の思いをお聴かせください。
Q2. 現在のお仕事で「改善したい」と思っておられる事を教えてください。
Q3. C・ネットふくいの方向性と、忌憚のない貴方の意見を述べてください。
(1)法人の「将来への(1)期待。(2)希望。(3)不安。(4)失望。」
(2)事業の「取り組みについての(1)提案。(2)期待。(3)不安。」
(3)その他(ご自由に)
 
参考までに以下の文語をお示ししておきます
 
1. 職員 ・受け持つ職務の役割を、責任を持って遂行する人。
2. 教師 ・公認資格を持ち、学問・学術・技芸を教授する人。
3. 教授 ・大学などで専門的の学術・技芸を研究し教える人。
4. コーチ ・専門技術などを指導し訓練をする人。
5. スコアラー ・オフィシャルスコアラーの略、競技の得点や試合経過の記録人。
6. マネージャー ・支配人・管理者、監督として、選手の世話をする人。
7. サポーター ・支持者、後援者など会費を払って支援する人。
8. 応援団 ・助け救うこと。声援を送って元気づける人の集まり。
9. ヘルパー ・家事の手伝いなど、依頼されたことを支援する人。
10. 評論家 ・自分で実行しないで、人のことをあれこれと言う人。
11. 支援員 ・ある目的に沿って、支え助け、援助する人。
12. ジョブコーチ ・職務・職業分野で専門的に指導し、働く人を支援する人。
 
◎職員のQMS
金津事業所
 
Q1 お客様の要望について
1. 「親亡き後」の心配を耳にするが、親が無くても子は育つ。
「また、親がいない方が子どものためになる場面にも出会う。」
親が安心して託すことのできる職場、活動、居住の拡充が必要と感じている。
 
2. 18年4月より障害者自立支援法が施行され、「食費は個人負担、支援費も日割り計算」と金銭的なことで利用者・職員にも厳しくなることが気になります。
 今まで以上に「サービスの質」が問われ、職員は支援と知識技術の向上により一層努めなければと痛感しています。
 授産工賃をあげての所得保障と、福祉工場も事業収入を増やし、給与の安定も考慮しなければなりません。
 職員の給与も「補助金でまかなう」ということではなく「所得保障は自分たちで」の認識と「自分たちの事業所」をより一層大事にしていきたい。
 
3. ジョブコーチ研修で企業実習を体験し、障碍者に厳しく指導されている姿を見て、施設内指導のあり方を考えさせられた。
 
4. 学校の気持ちが抜けていない。時に厳しく接すると、「職員さんが怒ったー」と泣いて仕事をしない、成人式も済ませた立派な大人が何を甘えているのか。
 障碍の有無に関らず人間としてどう生きていくか、しっかり考えて欲しい。職員や親・社会に「おんぶに抱っこ」では自活していけないと感じている。
 
5. 人は見た目で楽しそうな仕事へと流れがち。身勝手な要望は是々非々の姿勢で理由を説明し、納得するまで対話をする。仕事に対する積極的な要望はしっかり評価して、上司等にも働きかけていきたい。
 
Q2 改善したいことについて
1. 事業活動拠点づくり、福祉と農業の共成、米10,000俵の生産販売体制の整備と職員・障碍をもつ人たちの能力向上及び、支援の担い手作り。
 
2. 職員として9年目、支援のやり方や対応の仕方など、常に「サービス提供者の立場」を忘れず「自分の考え」よりも「利用者の方、保護者の方」の立場を大事にして、きめ細かなサービスと明るく心のこもった対応に心がけ、正確な仕事をしていきたい。
 
3. 会議に、社員、利用者も参加し、個人の能力、ノルマ等を考慮した仕事を進める。
 
4. 職員がいないと「おしゃべりをする」から「作業のスピードが遅い」。「段取りが悪いからストレスが溜り休日出勤が多くなる」仕事の段取りを良くし無駄を減らす。
 
5. 農業は毎年一年生。毎年同じ事の繰返しですが、同じ条件下での作業はほとんどありません。育苗作業など一つの作業が始まる前に、定期的な学習会を実施したい。
 
6. 「各部門とは関係のない機械が置かれている。職務、業務に支障がでるので決められた場所に決められた物を置く。また、低温の倉庫増設などキャパを伸ばす。
 
Q3 Cネットふくいの方向性について
(1)法人の「将来について」
(1)期待
1. 各地域の事業所も年々拡大され、訓練生及び社員、また職員も多くなり、地域で益々活動の場が増えるという期待がある。
 
2. 農業などを通じて少しずつ地域に貢献しているが「あそこは、人ばっかりいて何をしているんや?」という目で見ている。もう少し地域に溶け込めるよう頑張りたい。
 
(2)希望
1. 自分の持っている資格を活用し、期待と希望をもって不退転の決意で努力する。
 
(3)不安
1. 赤字採算の事業は、今後どのように黒字に転換できるのか。
 
2. この事業所は、利用者や社員の方と同様に、職員も働き生活していくための所得保障の場でもあります。現在の福祉工場が営業赤字の中で、新しい事業所の増設は、今後の見通しがあってのことだと思いますが、借金の返済ができるか不安です。
 
3. 色々変わっていく中で、自分がついていけるのか非常に不安です。
 
(4)失望
1. 4年目を迎えるが、事業所内でスーパーバイザーとなる上司や先輩がいないこと。自分で調べても支援方法や、対処方法が見つけられない時、ヒントになる教えをくれる人がいないことは寂しい。支援はチームで行い、個々の能力を磨くものだと思うが、仕事のことで手一杯支援が後手に回っていると思う。
 
(2)事業の「取り組みについて」
(1)提案
1. 金津事業所の特産物を調理、加工し、付加価値をつけて販売したい。カット野菜や冷凍野菜はどこでも売っているし、長期保存もできる。販路開拓に役立つと思う。
 
2. 農業は、農繁期に休日を返上して作業に追われます。今年度から事業所の職員、社員、利用者全員で動く体制で取組んでいきたい。
 
3. 新規事業の拡大と共に今の事業の見直しや検討が大事だと思う。また、各事業所とのレクレーション大会をして交流を深める。
 
(2)期待
1. 農業部門の作物を各部門が連携して加工することに期待している。
 
2. 昨年、台風前の梨の収穫作業の際は他施設の応援など、この法人は本当に素晴らしいネットワークで動いていることを再認識し感激しました。
 
(3)不安
1. 作業のミスによってお客様の信頼を無くすこと。
 
(3)その他(ご自由に)
1. より確かな作物をつくることと、より良いサービスをすることとは共通する。手塩にかけた作物も台風などで駄目になることもある。懸命に支援しても裏切られることもある。これらのことは常に想定内のこと。他人まかせは何も生み出さない。
 
2. 利用者には挨拶、返事もしない人がいます。我が子と思いきちんと伝えていきたい。
 
3. 通所生から社員、そして職員にしていただいて感謝しています。不器用な人間ですが、誇りを持って、真面目に業務に取組んでいるつもりです。昨年は仕事が忙しくジョブコーチの研修に参加できなかった。今年は受けたい。


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