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ジョブコーチ支援のタイミング
 
支援期間
・支援期間は1ヵ月〜7ヵ月の間で状況に応じて個別に設定
(標準2ヵ月〜4ヵ月)
・(1)集中支援期、(2)移行支援期を経て(3)フォローアップに移行
・支援を通じてナチュラルサポート体制に移行することが目的
 
 
JC支援事業の対象者数
 
事例1
【20代 知的障害者の女性】
学校卒業後、授産施設にて訓練
職業センターの職業準備支援を受講
JC支援(雇用前実習)を利用し、採用に至る
○挨拶・返事・報告が自発的に行える
○定型的作業・・・作業能率の向上が見られる
→習熟の可能性が見込まれ採用
 
事例2
【30代精神障害者の男性】
離職後、授産施設にて訓練⇒社会適応訓練
JC支援(雇用前実習)を利用し、採用に至る
○同じ障害を持つ従業員がいる安心感
○本人の作業遂行力と職務がマッチング(作業負荷を感じることが少ない)
⇒病状が安定し、継続勤務が可能
 
事例3
【20代 知的障害者の女性】
学校卒業後、授産施設にて訓練
職業センターの職業準備支援を受講
JC支援(雇用前実習)を利用するが採用に至らず
○自発的なコミュニケーションが苦手
○作業スピードに対するプレッシャー
○注意を受けると自信が低下
 
事例4
【40代 精神障害者の男性】
離職後、授産施設にて訓練
JC支援(雇用前実習)を利用するが採用に至らず
○本人の作業遂行力と職務内容のミスマッチ(作業負荷を感じることが多い)
○単独作業に自信が持ちにくい→フェイドアウトの難しさ⇒病状が安定せず継続勤務が難しい
 
まとめ
〜福祉的就労から一般就労へのステップアップ
 
○家族のバックアップ、地域の生活支援が不可欠
○JC支援、事業所の環境調整には限界がある。一般就労に向けて必要な準備とは・・・
・社会性、自立心(人間関係、自発的なコミュニケーションの発達
・実際の職場を想定した作業環境の工夫(施設外実習の体験も有効)、段階的な負荷の設定→一般就労とのギャップが大きいほどストレスの負荷が高い


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