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7・17 水密・防火等の扉の開閉警報装置
 重要区画に設ける扉の開閉状態の監視・警報や操作を行うことを目的としたもので、目的別に次のようなものがある。
(1)水密滑り戸開閉表示装置
 水密隔壁に扉を設ける場合の監視及び操作を行うもので、扉の閉鎖を警告し緊急避難の警告を与えるものである。
 本装置は、船橋などに設けられた戸閉鎖操作器からの信号により作動する戸の内外に装備する警報装置である。
(2)載貨扉開閉表示装置
 ロールオン・ロールオフ旅客船などの載貨扉が完全に閉鎖されていない状態で出航する場合に、船橋において警報を発するようにしたものである。
 載貨扉開閉表示装置の一例を図7・21に示す。
 
図7・21 載貨扉開閉表示装置の一例
 
(3)防火扉開閉表示装置
 防火区画に扉(A級防火戸)を設ける場合の監視・警報や操作を行うもので、扉の閉鎖を警告し緊急避難の警告を与えるものである。
 本装置は、船橋などに設けられた戸閉鎖操作器からの信号により、扉保持器を釈放させる等して閉鎖するようにしたものである。
 防火扉開閉表示装置の構成の一例を図7・22に示す。
 
図7・22 防火扉開閉表示装置の構成の一例
 
7・18 船体応力・応答監視装置
 船体応力・応答監視装置は、現在のところ装備義務がないので、接続する必要がない。このため、現在では特殊船や実験船など限られた船に装備されているのみであるが、装置としては、加速度計、ロール・ピッチ計、歪計や波高計等のセンサーを用いて、計算機により解析・計測するようにしたものである。
 船体応力・応答監視装置の構成例を図7・23に示す。
 
図7・23 船体応力・応答監視装置の構成例
 
7・19 風向風速計
 風向風速計は、風向風速発信器内の風向センサ(直流セルシン等)と風速センサ(磁石式交流発電機等)からの情報及び船内の他機器から得られる情報(船速、船位)を同時に取り込み、演算処理した後、相対風速・風向と真風速・風向を表示ユニットに表示する装置である。
 風向風速計の構成の一例を図7・24に示す。
 風向風速計からの外部出力としては、デジタル信号(NMEA0183規格(IEC1162-1))が準備されている。
 
図7・24 風向風速計の構成の一例


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