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船舶電気装備技術講座 〔機器保守整備編〕 (レーダー)

 事業名 船舶の電気装備に関する技術指導等
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


7・4 基本的な操作方法
 (この説明は図7・1・1のレーダー表示器、図7・1・2の表示画面例及び図7・1・3〜5の操作パネルに準拠している。)
 レーダーの性能を充分に発揮させ、最適な状態で使用するためには、つまみやキーの機能を良く知り、適切な操作が必要である。ここでは基本的な操作方法を解説する。
1. [電源スイッチ]を入れる。
 約3分後に画面上に“準備”の表示が現れる。
2. “準備”の表示が現れたら[ST-BY/TX]キーを押し送信させる。
3. 船首方位の誤差(ジャイロ表示との差)を修正する
 ジャイロを接続しているときに、船首方位がジャイロの読みと異なるときは、スイッチパネル内にある[ジャイロ設定スイッチ]で次のように誤差修正する。(図7・1・5及び図7・2参照)
 
図7・2 ジャイロ設定スイッチの配置
 
(1)[HOLD]スイッチを押す。
 ジャイロ用赤色LEDが点灯する。
(2)[+]スイッチまたは[−]スイッチで誤差を修正する。
 スイッチを押すごとに0.1°変化し、2秒以上押し続けると1°毎に変化する。
(3)再度、[HOLD]スイッチを押す。
 LEDが消え、船首線方位値がジャイロコンパスに連動して変化することを確認する。
4. 消磁する
 カラーブラウン管は地磁気の影響によって色ズレを起すことがある。使用中に画面隅に色ズレが生じた場合、スイッチパネル内の[DEGAUSS]スイッチを押せば手動で消磁できる。(図7・1・5及び図7・3参照)
 
図7・3 消磁スイッチの配置
 
 電源投入時および船が連続旋回すると自動的に消磁回路が働くレーダーもある。その場合自動消磁のとき、わずかに音がして画面が乱れることがあるが、故障ではない。
5. 表示モードを選ぶ
 映像の表示方法には5種類あり、モード選択キー[MODE]を押して選択する。ジャイロなどから方位データが入力されていないときはヘッドアップしかできない。真運動には方位データと船速データ(スピードログ)が必要である。(図7・1・4及び図7・4参照)
 
図7・4 表示モード
 
6. 距離範囲(レンジ)を変える
 [+]キーを押すと距離範囲が大きくなり、[−]キーを押すと小さくなる。距離範囲を切り替えると、固定距離環間隔と送信パルス幅も自動的に切り替わる。使用中の距離範囲、固定距離環間隔、送信パルス幅は画面左上に表示される。(図7・1・2及び図7・5参照)
 
図7・5 固定距離環
 
 パルス幅には:S1(短1パルス)、S2(短2パルス)、M1(中1パルス)、M2(中2パルス)、L(長パルス)の5種類がある。0.5〜24マイルレンジのパルス幅は送信パルス幅メニューで変えることができる。
7. 同調をとる
 同調には自動的に行われるが、同調[TUNE]スイッチで手動に切り換えることもできる。自動同調で、うまく同調が取れないときは手動同調を使う。(図7・1・2図7・1・5及び図7・6参照)
手動同調
(1)スイッチパネル内の同調[TUNE]スイッチを”手動[MANU]”に切り換える。(画面右上に“手動同調”と表示)。
(2)同パネル内の同調[TUNE]つまみの頭を軽く押し、つまみを出す。
(3)48マイルレンジで送信し、感度と映像輝度を調整する。[A/C RAIN]つまみと[A/C SEA]つまみは左いっぱいにする。
(4)同調[TUNE]つまみを素早く2〜3回、時計方向に回すと最大同調電庄となるので、その後、反時計方向にゆっくり回して画面右上の同調指示マークが最も長く現れる点を探す。
(5)映像を見て同調が取れていることを確認する。
 
図7・6 手動同調
 
*自動同調で感度が低いとき
 他船からのレーダー干渉によって自動同調ができないことがある。一度“準備”にして、もう一度“送信”にすると良い。
8. 感度を調整する
 受信部の感度は[GAIN]つまみで調整できる。右に回すと受信感度が上がる。遠距離を観測するときは、画面全面に霜ふり状に雑音が出る直前まで感度を上げる。近距離でも感度を高めに設定して[A/C SEA]つまみで感度調整をした方がよい場合がある。
9. 背景色を変える
 [BKGR COLOR]キーを押すごとに以下のように背景色が変化する。(図7・1・4及び図7・7参照)夜間と昼間とで画面が見やすくなるように背景色を変える。
 
図7・7 背景色
 
10. 映像輝度を調整する
 [BRILLIANCE]つまみを右に回すと画面の輝度が高くなる。


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