2.5.4 ケーブルの電圧降下
船内配電回路の電圧降下は、船舶設備規程によれば24V以下の回路を除き、5%以下と規定され、またNKでは航海灯回路を除き6%以下、24V以下の蓄電池からの給電回路においては、蓄電池からの電圧降下を10%まで増加することができると規定されている。
電圧降下は、一般に次式から求められる。
(1)直流二線式回路
LD(V)=R 20×K 1×2 ×I・・・(式49)
(2)交流単相二線式回路
LD(V)=R 20×K 1×2 ×I×δ・・・(式51)
(3)交流三相三線式回路
ここで
LD(V): |
電圧降下(V) |
LD(%): |
電圧降下率 |
: |
ケーブルの片道の長さ |
I: |
回路電流(A) |
V: |
回路電圧(V) |
R20: |
導体温度が20℃における導体の直流抵抗(Ω/m) |
K1: |
絶縁体の最高許容温度における導体抵抗温度係数 |
δ: |
交流電圧降下係数(誘導電圧降下係数) |
下記に各ケーブルの交流電圧降下係数、各種絶縁体の最高許容温度及び導体温度係数を示す。
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