6. 教師分科会
6-2 「教師からの教育改革」レジュメ
平成17年7月18日・師範塾オープンフォーラム
教師分化会 「教師からの教育改革」
天理大学 原田隆史
(1)プロフィール
(1)元大阪市立公立中学校20年間勤務
(保健体育指導、生徒指導主事、陸上競技部監督)
(2)天理大学非常勤講師(教職課程指導)
(3)教師養成塾塾頭(現場講師、大学生のための私設教員養成機関)
(4)大阪教師塾塾頭、東京教師塾塾頭(現場教師の私設再教育機関)
(5)学校経営指導、管理職指導
(6)企業人材育成指導(経営者指導、社会人教育)
(7)スポーツメンタルトレーニング指導(プロ・アマスポーツ選手指導)
(2)これぞ本気教師(現場が求める教師の本気力)
(1)教師のかかわり力
かかわるとは、
父性的かかわり
(社会規範、生き方人生指導、校則・ルール・マナー指導)
母性的かかわり(カウンセリング、コーチング、精神衛生機能)
子供性的かかわり(ストレスマネージメント、遊んでやる)
(2)教育理念(別紙資料)
(3)教師の人間力
・有名大学教授の意見「現場の先生方は教え方を知らない。また、小学校の教師で、ある意味一流以外の大学で学び、学生時代の学力が高くないのに教師として現場で教えている先生が多い。そこで、ある意味日本のトップ大学である、東京大学、京都大学等に在籍する学生には、無条件で教員資格を与えるべきである。なぜなら勉強の仕方を一番知っている彼らなら、勉強をうまく教えるだろう。そこで私は近々教師塾を開講する。
・現場は教え方以外でも混乱している。生徒の心のコップを上に向けられない。
・生徒の心のコップを上に向けるための教師としての態度教育力
・教師のオーラとは(主体変容、率先垂範、ハンズ・オン・指導、すさみ除去)
(4)感性
なんか分からんけど間違ってる。
教師の三段活用
(笑う、笑える、笑わす)(泣く、泣ける、泣かす)
(5)教師の改革力(リーダーシップ)
・改革の2つの方法
企業式
(人事権・財務権を掌握しての改革)
(リストラは人心をボロボロにする)
本気教師式 (一目置かれた上での改革)
(6)求感性
・企業式 (インプット<アウトプットの効率重視)
・本気教師式 (インプット>アウトプットの感動重視)
・人事考課、成果主義の導入(360度評価)
(3)学校教育の方向性、これからの教育が目指すもの
「生きる力」を持った、自立型人間の育成
(4)生きる力とは(人材教育から人財教育へ)
(1)夢を描き、目標を設定し、方法を考え、実践し、結果を出せ。失敗しても人のせいにするな。
(2)心のコップが上を向いているか
(真面目、素直、前向き)(人間性、社会性)(態度能力)
(3)心・技・体・生活のバランス(命と健康を自分で守る)
(5)心作り指導
(1)心を使う(目標設定、イメージの原則)(成功させるために)
(2)心を強くする(できることの継続と特例禁止)
(3)心を整理する(過去の中の後悔、未来への不安の解消)
(4)心をきれいにする(感謝の心。奉仕活動。清掃活動。エコ活動)
(5)心を広くする(生き方ノウハウの提供、自利即利他の原則)
ロジックツリー(こんな生徒を生徒を育てたい!)
「師範塾オープンフォーラムIN福岡」アンケート結果
回答数53(参加者128人中)
性別
男性 (24)・女性 (29)
年齢
20代(12) 30代(16) 40代(14) 50代(8) 60代(1)
無回答(2)
職業
教員(17) 幼稚園、保育園職員(15) 会社員、役員、自営業(12)
公務員(2) 主婦(3) その他(2) 無回答(2)
分科会
教師 (25)・ 親 (24) 無回答(4)
本日のフォーラムの内容はいかがでしたか?全体の印象を5段階でご記入下さい。
5. とても良かった(40) 4. 良かった(12) 3. どちらでもない(0) 2. あまりよくなかった(0) 1. 悪かった(0) 無回答(1)
スタッフの対応はいかがでしたか?全体の印象を5段階でご記入下さい。
5. とても良かった(27) 4. 良かった(20) 3. どちらでもない(4) 2. あまりよくなかった(0) 1. 悪かった(0) 無回答(2)
教師や親の意識改革が必要だと言われていますが、あなたはどう思いますか?
(主なものを抜粋)
(1)教師の意識改革について
○師範塾のような、教師同士また外部の一般の方が共に学び合い、磨いていける場をもっと設けることが大切だと感じました。(男性、34歳、事務)
○原田先生のお話は強烈でした。「心のコップを上に向けさせる」ような本気で向き合うことの大切さが分かりました。(女性)
○教師になって17年、精一杯自分なりに奮闘してきたつもりでしたが、原田先生の話を聞き、まだまだ不十分な自分を見つけることができ、あわせて、まだまだ自分にもやれるのではないかという可能性を感じることができました。(男性、41歳、教師)
○教師のせい、親のせいとお互い役割をなすりつける部分がある気がします。それぞれがきちんとふさわしい役割を担うべきであると思う。(女性、34歳、コンサルタント)
○いつの時でも主体変容、自分がまず変わるところからスタートしていきます。(女性、47歳)
○子供に何かを教えたかったり、変わって欲しいと思うなら、自分がまず変わって熱意を伝えないといけないと思いました。(女性、21歳、保育士)
(2)親の意識改革について
○大人中心の生活から、子供中心の生活になるという当たり前の事が子供を産み育てるということと認識して欲しい。(男性、30歳、幼稚園職員)
○人間としての感性を育てることを再認識させられました。(女性、55歳、自営業)
○本当に親が自信を持って子育てをして欲しいと思う。親もそばで良し悪しを言ってもらえる人が欲しいのだと思う。(男性、26歳、教員)
○子育ての楽しさ、重要さを親に教育し、説明していかなければ日本の子どもたちが大変な状況になるのではと思っています。(女性、51歳、主婦)
○家庭科の教科書を変えるお話しは大賛成です。卒業してからすぐでは遅すぎますし、今の親はすでに良くない教育を受け、それで育児しています。(女性、58歳、主婦)
■その他、ご意見・ご感想がございましたらお聞かせください。
○友人に誘われて、初めてこの会に参加しました。教師自らが学んでいかなければという、熱い思いが伝わりました。今年、新採用になった娘に、この会の存在を伝えたいと思います。(女性)
○今回、お話しを聞いたことでいろいろ迷っていたことがあったのですが、自分を見直すことができ、自分のするべき事が見えてきたように思えます。(男性、30歳、幼稚園職員)
○師範塾が発展して継続されることを願い、後援していきたいと思います。(男性、65歳、会社役員)
アンケート用紙
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