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(7)実験内容
a. 海草腐敗実験
 北海道稚内市宗谷海岸で採取したアマモを、表5.2.1に示す実験条件で、稚内市宗谷実験建家内と(株)東宏 研究所内に設置した。
 表5.2.1に示す実験条件で約2ヶ月間自然放置により海草を腐食させ、腐敗液を微生物分解処理装置に移動する。
 
表5.2.1 海草の微生物分解処理実験の実験条件
 
 北海道稚内市宗谷海岸に漂着している海草(アマモ)の写真を写真5.2.1に、腐敗タンクへの海草(アマモ)投入作業の写真を写真5.2.2に示す。
 
写真5.2.1 漂着した海草と人工系海洋ゴミ
 
写真5.2.2 海草(アマモ)の採取作業
 
b. 微生物分解処理実験
 図5.2.1の海草の微生物分解処理フローを適用した実験装置【微生物〈バチルス菌等〉を定着させた天然ゼオライトで処理対象の液体を通過させる】で、腐敗液投入漕、第1次処理、2次処理を経過後、最終漕に滞留した処理液の成分を分析する。
 
・測定器
 微生物分解処理液の経過を測定する測定器の種類を以下に、測定器の写真を写真5.2.3に示す。
○アンモニア性窒素(NH4-N):
試薬(Tetratest:テトラベルケ社)、ユニメーター
(筑波総合科学研究所)
○亜硝酸性窒素(NO2-N):
試薬(Tetratest:テトラベルケ社)、ユニメーター
( 〃 )
○pH:試薬(Tetratest: テトラベルケ社)
○分析項目
 腐敗菌や分解菌等の微生物を用いて効率良く処理を行い、最終処理液の成分を分析する。最終処理液の分析は、専門機関に依頼した。
・分析項目:肥料取締法に基づく表示項目(漕内温度、窒素、銅、石灰、炭素、ミネラル成分等の全量%)、臭気、pH、塩類(CaO、MgO、K2O、Na2O等)他
 
写真5.2.3 処理液の測定器等
微生物分解処理液検査測定器等
 
 北海道稚内市宗谷海岸の漂着海草(アマモ)を写真5.2.4に、宗谷海岸実験建家に設置した、海草腐敗タンク(180リッター、3個)を写真5.2.5に、実験条件A(アマモ+海水)の設置状況を写真5.2.6に、実験条件B(アマモ+牛糞+海水)の設置状況の写真を、写真5.2.7に示す。
 
写真5.2.4 宗谷海岸のアマモ
 
写真5.2.5 宗谷海岸建家の腐敗タンク
 
写真5.2.6 実験条件Aの腐敗タンク
 
写真5.2.7 実験条件Bの腐敗タンク


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