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4.1.2 地域の海洋環境貢献活動プロジェクトの実施について
1)活動プロジェクトの実施要領
 
 
(1)海浜清掃の前に、清掃の要領、注意事項等について説明する。
(2)海浜清掃後に、参加者にゴミ袋と環境チケットを交換する。
(3)受付で環境チケットと海の工作セットと交換し、海の工作教室に参加できる。
(4)海の工作セットを使った工作教室では、地域の航空写真や衛星画像のパネルを使って、山から川、そして海との関係を説明し、川に捨てたゴミが海に流れ、海岸に漂着することを現場で説明して、子供たちにゴミを捨てないことの大切さを教える。
(5)海の工作教室で製作した作品と海の工作セットは各自持ち帰る。海の工作セットは、自分で海、山、川等から自然物を集め、工作を行う。
 
2)環境チケットの活用例について
 図4.9に気仙沼市の環境チケットの運用システムを、図4.10に加世田市の環境チケットの運用システムを示す。
 気仙沼市では、商工会議所が環境チケットの運用主体となって海域、陸域を合わせた環境貢献活動を推進し、町の商店等で商品の割引や地方銀行の預金金利の上乗せ等の優遇等の特典も行っている。
 加世田市では、同市で定期的に開催している砂像を展示する砂の祭典イベントの出店で、環境チケットにより商品の割引が得られるシステムとなっている。
 
図4.9 気仙沼市の環境チケット運用システム
 
ポイントカード(環境チケット)
 
図4.10 加世田市の環境チケット運用システム
(拡大画面:143KB)
 
3)活動拠点の選定
 平成14年度にプロジェクトの全体構成の策定を行い、愛知県常滑市多屋海岸においてその実証活動を行った。平成15年度は、海域毎に特徴のある4ケ所(稚内市、気仙沼市、加世田市、平良市(宮古島))の地域を選定し、「海洋環境貢献活動プロジェクト」を実施、今年度は、日本海側の酒田市と離島地域の東京都新島村、愛知県日間賀島、愛知県幡豆町等で活動を実施すると共に、九州地区では、3ケ所(鹿屋市、宇土市、伊万里市)においてプロジェクトの説明会の開催と活動を実施し、その後、枕崎市で活動プロジェクトの普及活動を行った。
 図4.10に平成14年度から今年度までの3カ年間に実施した活動プロジェクト実施位置を、表4.1に活動拠点の選定条件及び特徴を、表4.2に活動プロジェクト実施場所、主催者、参加人数等を、表4.3に活動プロジェクト説明会開催場所及び参加人数等を示す。
 
図4.11 環境貢献活動プロジェクトを実施した活動拠点


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