日本財団 図書館


吟剣詩舞だより
第五十七回岩手芸術祭
第十一回岩手県吟詠剣詩舞道祭
平成十六年十月十七日
岩手県民会館大ホール
「咲かせよう 夢と鼓動を芸術で」
 今大会は、初めて(財)日本吟剣詩舞振興会、常任理事工藤龍堂先生をお迎えしての開催となり、御祝辞、範吟を頂き満場の拍手が一段と多く、華を添えていただきました。
 参加団体は、岩手県吟剣詩舞道総連盟を中心に吟詠部門六団体、吟詩舞部門四団体で参加人員一、三二五名で開催となりました。
 出演内容は、幼少年の合吟、吟と空手道組手、岩手県高等学校文化連盟による構成吟、「奥の細道」「雨ニモマケズ」等の構成吟で会場を魅了しました。そして一般による合吟、吟詩舞、独吟、連吟、十人合吟、役員吟と六十二番の出演となり、最後に見事な調和で優雅に舞台を彩った群舞で終幕しました。
(事務局長 藤井岳光)
幼少年の吟と空手道
 
平成十六年度清吟堂吟友会寿栄吟詠大会
 清吟堂吟友会は、七十歳以上の会員が七百数十名おり、七十歳以上の会員を寿栄と称し、先輩会員を尊敬し、長寿を祝うため、毎年敬老の日の後に、香川、愛媛、島根各県で寿栄吟詠大会を開催しています。
 本年度、香川県は、十月十一日、愛媛県は十月十七日、島根県は十一月二十一日にそれぞれ開催されました。
 島根大会では最高齢者は九十二歳の田村さんらお二人、香川大会では最高齢者は九十八歳の藤原さん、愛媛県大会では最高齢者は九十二歳の恒岡さんでそれぞれ立派に吟じました。
 中でも愛媛県大会は、松山市ゴールド味酒に多数の者が参加し盛大に開催され、石丸清現寿栄局長の開会宣言、国歌斉唱、物故者への黙祷の後、宮内清興副会長の発声で信条斉唱・会詩合吟、続いて加藤清進副会長の開会のことばで大会が開始されました。会員はそれぞれ得意の吟題を次々と発表しました。
 発表が終わると、会場の一隅に設けられた席で、野中清峰会長直筆の達磨を描いた色紙をひとりひとりに会長からさし上げ、副会長と共に温かい励ましの言葉をかけました。次に、本大会の役員による合吟、続いて招待された本部役員吟詠、特別出演として詩舞、日舞、伊予万才を発表しました。全ての発表後、会長あいさつ、寿栄者代表謝辞、安平清城育成局長の閉会あいさつがありました。
 
寿栄大会発表吟詠
 
 最後に、小笠原清楓市内ブロック会長の発声で、清吟堂吟友会の益々の発展と寿栄会員の健勝を祈念して万歳三唱を行ないました。
 五十一年目を迎えた、清吟堂吟友会はこれら先輩会員、長寿会員の活躍のお陰で発展してこられたことを痛感させられた会でありました。
(本部 広報部)
紫洲流日本明吟会新潟本部
創立三十周年記念全国吟剣詩舞道大会
平成十六年十月二十四日
上越市リージョンプラザ上越
 
 前日夕刻発生の中越地震のため特に新潟県内のご来賓が多く欠席される中、余震を懸念しつつも開催を決断しました。
 春日山麓上杉謙信公の菩提寺・林泉寺正面に座る『惣門』が高々と築かれた舞台で謙信公の生涯を企画構成吟「謙信物語」と題し、他会派の応援演舞をいただきながら全会員で二十一曲を詠いあげて午前のメインステージを終えた後、千葉・愛知・福井県本部の友情合吟をいただき、旧交を温めました。
 午後の式典では、会の創立発展に尽くした当本部宮川紫朋会長に当流総本部と会員一同から感謝状が贈られ、財団理事箕輪緑崇先生、テイチク吟詠協会会長小林潤先生、春日山林泉寺四十世笹川元祥様、当流総本部田川紫萩会長他より身に余るお祝辞を賜りました。
 
謝辞を述べる新潟本部宮川紫朋会長
 
 続く来賓吟詠では当流選抜吟、府県本部長合吟、ご来席がかなった県内の会長先生の名吟と舞が披露されました。
 来賓特別吟詠ではテイチク専属豊口鵬岳先生に続いて少壮吟士吟詠に移り、関西より増田鵬泉先生はじめ四先生、関東より小林北鵬先生はじめ四先生と、吟界の第一線の先生方の名吟に接することが出来ました。
 地震の影響は終日に及びましたが当流総本部田川紫萩先生の会長吟詠で大会の幕を下ろしました。
(大会総本部)
 
第十九回国民文化祭協賛
第二十八回県民芸術祭参加
第四十一回群馬県吟剣詩舞道大会
平成十六年十月三十一日
群馬県太田市太田市民会館大ホール
 
 上毛三山が錦秋に輝く十月三十一日、太田市民会館大ホールを埋尽くして「第十九回国民文化祭協賛・第二十八回県民文化祭参加・第四十一回群馬県吟剣詩舞道大会」が開催されました。
 大会は、開会セレモニーに続き「吟詠・剣舞・詩舞(第一部)」として加入団体の特色を生かした発表が続きました。午前の部の盛り上げは、構成吟「時空を超えて」で、幕末から第二次大戦に至る戦乱に因り、無辜の国民が味あわされた苦しみと悲しみを吟詠と剣詩舞で綴ったもので、客席の涙を誘う熱演でした。
 続く式典では、多忙な国政の合間を差し繰りされて衆議院議員の笹川尭先生と、太田市長清水聖義先生が列席をされ、昨今荒びかけた日本社会の中で「礼と節」を基本精神とする吟剣詩舞道に対する期待が如何に大きいかと口々に述べられました。
 
式典で式辞を述べる金井心將理事長
 
 午後は、「吟詠・剣舞・詩舞(第二部)」。ここでも加入団体の特色を生かした発表が続きましたが、特に好評だったのは構成吟「心」で、近世に日本武士道が定着してから、連綿と続く日本の美しい心を示す詩歌を、四百人を超える出演者の朗詠と剣詩舞で綴り、最近忘れかけている「真の心」を呼び戻そうとする、大変な圧巻でした。
 このあと、ご来賓、顧問及び理事長の味わい深い吟詠が披露されて充実した大会の幕を閉じました。
 なおこの日、金井心將理事長のお声掛けで、新潟県中越地震罹災者への義損金募金が行なわれました。しかも、この募金の意義について、財団事務局長矢萩保三先生が、式典のご祝辞の中で話題にとりあげてくださいましたので、予想以上の募金が集まり、大会後、早速金井心將理事長から新潟県総連の春川國障理事長に送金されました。
(事務局)
 
社団法人認可二十周年記念
第四十九回正風六合(世界)に翔ぶ日本吟道全国大会
(社)日本吟道学院
日本吟道全国大会開催さる
平成十六年十一月七日
鳥取県米子文化ホール
 
 社団法人認可二十周年記念、第四十九回日本吟道全国大会が鳥取県鳥取教育委員会、米子市教育委員会、(財)日本吟剣詩舞振興会、中海TV放送局、新日本海新聞社の後援のもと鳥取県米子市文化会館ホールに於いて開催されました。
 式典では、鳥取県知事・片山善博様、米子市長・野坂康夫様のご臨席を賜り丁重なご挨拶を戴き、地元吟詠友好団体、日本国風流鳥取吟詠会会長・篠原国明様の祝吟を頂戴致しました。
 
特別上演 荒神神楽・八重垣能
 
 特別番組、鳥取の郷土芸能―高校生が伝える郷土の伝統文化「荒神神楽(こうじんかぐら)・八重垣能(やえがきのう)」と題し鳥取県立日野高等学校郷土芸能部が出演、指導は澤田裕二先生で演じられた。神楽の太鼓と笛が鳴り、スサノウの命が勇壮に舞う。やがて八匹の大蛇がとぐろを巻いて現れ、先生の笛の合図で一斉に激しく舞台一杯の舞い。舞台の隅まで迫って来る大蛇に客席が飲み込まれたかに見える見事な演技に会場の拍手は鳴り止みませんでした。
 続いて吟詠組曲「空も水も山なみも」のステージへと進み、構成は因幡・伯耆・出雲の歴史と文化・自然を絶妙な脚色で伝える。
 結びは鳥取の生んだ作曲家、岡野貞一作の「ふるさと」を出演者全員で合唱しフィナーレとなりました。
 予想以上に多くの市民の来場があり、メディアからの取材があり、地域の番組に取り上げられ感動の波紋が広がりました。この感動を法人認可二十周年の本年と創立二十五周年を迎える明年を吟道普及特別年間と位置づけ『プラス10運動』を展開しようと誓い合い会場を後にしました。
(広報局渉外部長 佐山龍秀)
 
平成二年吟道大学同窓会
 平成二年の吟道大学に参加させて戴いた私たちは、毎年各地へ旅行を楽しんでいます。
 今年は十五回目、ぜひ武道館大会を、との希望があったため、一日目は十一月十四日、武道館「全国吟剣詩舞道大会」を観賞。夕食後は汐留シオサイトビルから東京の夜景を眺望。次の日は有明の「船の科学館」を見学し、大江戸温泉でくつろぎ昼食後、お台場一丁目商店街をぶらり、三時に東京駅でお茶。来年は熊本で開催される「全国名流大会」へ行こうと話が出ました。
 
平成2年吟道大学同窓会
 
 吟道大学に行かせていただいたお陰で、毎年関西、四国等の吟友が語り合える幸せを満喫しています。
(神奈川・室橋瑞恵)


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