日本財団 図書館


吟剣詩舞だより
社団法人認可二十周年記念
第四十八回正風六合(世界)に翔ぶ
日本吟道全国大会
(社)日本吟道学院
日本吟道全国大会開催される
 社団法人認可二十周年記念・第四十八回日本吟道全国大会が五月二十三日(日)、川口総合文化センターに於いて開催されました。
 九十七の認可団体会員の日本吟道学院歌が、朗々と響き渡り四十七の会旗が、堂々の入場行進で壇上に勢揃いし開幕されました。
 「第一部=日本の叙情一、第二部=漢詩の故郷を行く、第三部=まなこ閉ずれば」に続き式典を迎えました。
 ご来賓の財団法人・日本吟剣詩舞振興会理事・矢萩保三先生より心温まるご祝辞と重ねて河田和良会長の丁重なるご祝辞を代読されました。
 
会旗入場によるオープニング
 
 総裁・小早川桜神先生は「吟道普及・プラス十(テン)運動」を力強く提言され、「吟道普及を通して平和と人々の幸せに貢献し、日本人の感性と心に響く吟詠の魅力を一人でも多くの人々に呼びかけましょう」と語りかけられました。
 「第四部=合吟コンクール」は文部科学大臣杯、龍神杯を競い二十一チームの熱気あふれる吟詠が繰り広げられ、「第五部=日本の叙情二、第六部=吟と舞・命の香、第七部=うたの心・吟のこころ」と続きます。
 特別構成番組では「わが良き友よ」〜吟と語りと舞で綴る、酒と人間の物語〜をテーマに、時には静寂に浸り、時には以外な吟法の妙味に、感動につぐ感動で最後まで観衆を魅了させ、その余韻のうちに万歳三唱で閉幕しました。
(広報局長 中西龍康)
 
第三十回藤上南山作舞リサイタル
「ふるさとの歌暦」
 去る五月二十三日(日)、毎年開催しています「藤上南山作舞リサイタル」を財団法人日本吟剣詩舞振興会、山陽新聞社、山陽放送、倉敷市教育委員会のご後援を頂き倉敷市民会館で開催致しました。
 回を重ねること三十回、今年はこれを記念してサブタイトル「ふるさとの歌暦」と題し県内の歴史、民話、逸話を材料に藤上南山が著作した図書から抜粋した題材で公演しました。
 「瀬戸の潮騒」「備前花吹雪」「津山桜舞曲」「吉井川旅情」「母に捧ぐ歌」「もののふの歌」の四部構成で企画しました。
 地元である日本吟剣詩舞振興会会長河田和良先生の身に余る丁重なご挨拶を戴くなか、三時間半の公演は無事終了しました。
 
詩舞劇「高松城」清水宗治 最期の場面
 
 若者達が闊達に舞う「舟幽霊」コミックな「徳善渕の大鯰」大河ドラマを想わせる三十五分の「高松城」等多彩な郷土の作品でした。全国の吟詠家を代表する吟士二十名近い皆さんにご出演を戴き聴衆を魅了する音楽性の高い雰囲気で演舞が出来ました。
 観客の入場者数も千七百三十名となり県内はもとより遠くは九州、四国、近畿、中部と多数のご来館を戴き感謝感謝の心の内で出演者は舞台を務めさせて戴きました。来年の第三十一回は五月二十二日(日)倉敷芸文館を予定しています。
(文責・生本象山)
 
日本吟詠総連盟
第五十一回全国吟詠剣舞詩舞大会開催される
 五月三十日(日)、北海道厚生年金会館大ホールに於いて第五十一回全国吟詠剣舞詩舞大会が盛大に開催されました。
 本大会は北海道庁、札幌市、財団法人日本吟剣詩舞振興会、北海道新聞社、NHK札幌放送局他多くのご後援を戴きました。九時二十分予定通り連盟旗が入場、先導は日枝大会副会長、旗手は地元の長谷善鳳大会実行委員長が務め、壇上の小野静蓉大会会長に手渡されました。
 椎野瑞城大会副会長の力強い開会の挨拶に続いて、物故者に黙祷を捧げ、君が代斉唱、更に和田箔峰大会副会長の先導で、連盟詩の大合吟が会場に響き渡りました。
 十一時二十分より、内田嶺蒼式典委員長の司会により、伊東鷺伸大会副会長の開式の挨拶で式典が始まりました。小野静蓉大会会長のご挨拶に続いて、地元笹谷城俊大会委員長の挨拶を戴き、次に感謝状贈呈は、笹谷城俊大会委員長と長谷善鳳大会実行委員長に、続いて、内藤眞城大会総務委員長から祝電が披露されました。財団法人日本吟剣詩舞振興会会長河田和良様に続いて、北海道知事の高橋はるみ様からは、「全国各地からご来道いただいた皆様を心から歓迎いたします。吟剣詩舞の披露が多くの人々に感動を与えると共に、交流や親睦の場となることを大いに期待いたします」とのお祝いのことばが添えられ、岩崎英洲大会副会長の閉式の挨拶を以て式典を終了しました。
 
式典の舞台
 
 舞台は再び、各地区別に常任理事吟詠、剣舞、詩舞の競演と進み、続いて会計監事・全国運営委員の吟詠、剣舞、詩舞が披露されました。各地区事務局長・事務総局の吟詠に続いて大会委員長・同副会長吟詠が進み最後に小野静蓉大会会長のご当地ゆかりの深い石川啄木の短歌「しらしらと」が朗詠され節調の素晴らしさと張りのある美声に会場内は一瞬静まりました。舞台展開も素早く、「新琴似天舞龍神会」の「ヨサコイソーラン」軽快なリズムと素早い振り付け、見事な照明の展開で観客を魅了してくれました。静かさを取り戻した舞台は、最後のセレモニーへと進み、連盟旗が小野会長より、次回平成十七年度開催地、九州地区(長崎県佐世保市)の櫻井櫻國事務局長に移管されました。締めくくりに金井心將副会長の音頭で万歳三唱し、石川節洲副会長の閉会の挨拶で幕を閉じました。
(事務総局広報)
 
東京都吟剣詩舞道総連盟
城南地区
「ことぶき吟詠の集い」開催さる
 平成十六年度第十三回城南地区(渋谷・世田谷・品川・港)の「ことぶき吟詠の集い」が六月十二日、渋谷区千駄ヶ谷区民会館にて開催されました。
 心配されていた天候にも恵まれ、早朝より四区連に所属する会員の中から出吟者数一五五名の出席を頂きました。
 城南地区では七〇歳以上を出場の対象としておりますが、毎年その年の出場者の中、最高齢者の表彰を行なっております。
 今年は二名の女性の方(九三歳)が表彰されました。インタビューへのお答えも、お二人ともお元気で若々しくお稽古も大層遠い所より教場まで通われて居られるというお話しに、会場からは感嘆の声が上がったほどでした。
 
閉会時の「万歳三唱」
 
 また、吟じる事は健康につながるというお二人を拝見しておりますと、人生の後輩として弱音など吐いておられぬと逆にパワーを頂いた事でした。
 独吟・連吟・剣詩舞・太極拳と盛り沢山の番組も何事もなく盛会裡に終了、また、来年元気な顔と顔での再会を約して今大会の幕を閉じ会場を後に致しました。
(大会事務局)


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION