故笹川鎮江一周忌追善の集い
■平成十六年三月十三日(土)
■ホテルパシフィック東京一階「萬葉の間」
笹川鎮江二代会長の偉業に感銘
故笹川鎮江財団二代会長の一周忌追善の集いが、笹川家主催により去る三月十三日の午後一時より、品川のホテルパシフィック東京一階「萬葉の間」において厳かに執り行なわれ、参列した関係各位は改めて二代会長への想いを深くしました。
遺族を代表して挨拶をされる笹川堯先生
故笹川鎮江二代会長の一周忌の集いは午後零時三十分より受付けが開始され、午後一時から厳かに執り行なわれました。参列者は全員で三百余名、そのうち吟剣詩舞関係者は二百名に上りました。
一周忌の集いは全三部からなり、第一部はご遺族やご来賓の挨拶などの追善式典、第二部は吟剣詩舞の披露、第三部が会食となっていました。
第一部の遺族代表挨拶では笹川尭衆議院議員が挨拶に立たれ、亡き母への想いなどを感慨深げに語り、笹川良一創始会長の作、笹川鎮江財団二代会長の遺墨にもある「わが母への賛歌」を情感豊かに朗々と吟じました。
母背負い宮のきざはし
数えても
かぞえつくせぬ
母の恩愛
つづいて来賓の方々からお言葉があり、小野清子国家公安委員長、作曲家の遠藤実氏、河田和良財団三代会長が吟剣詩舞に多大なご尽力をなされた笹川鎮江財団二代会長、そして笹川良一創始会長への想いなど、心に染み入るお話をされ、あらためてお二人の偉業に、参列した方々も感銘を受けられていました。
第二部の吟剣詩舞披露では生前に録音された故人の吟に合わせ、詩舞「静御前」(頼山陽 作)を北辰神明流分家総本部総範・杉浦英容氏が流麗な舞で演じ、故人の吟のなかでも特に門外不出の名作といわれた「兜」(大野恵造 作)を、日本壮心流剣詩舞道三代宗家・入倉昭山氏、青柳流剣詩舞道宗範・青柳弦太朗氏、大日本正義流剣舞術四代目継承者・多田正晃氏のお三方が堂々と演じられました。笹川鎮江財団二代会長も、目を細めながらニコニコとこの舞台を天国でご覧になっておられたことでしょう。
第三部は献杯につづいて会食が催され、皆さん笹川鎮江財団二代会長を偲びつつ、思い出話に一時を過ごされました。午後三時、滞りなく一周忌の集いが終了すると、吟剣詩舞発展のために多大の貢献をなされた笹川鎮江財団二代会長を失ったことへの悲しみをより深く胸に刻み、会場をあとにされたことでしょう。
献花をする河田和良会長はじめ財団役員
笹川鎮江先生の「兜」の吟詠で舞う左から入倉昭山、青柳弦太朗、多田正晃の各氏 |
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