十六年度事業計画・予算を審議
財団評議員会・理事会開催
議事を進行する河田和良議長
財団法人日本吟剣詩舞振興会・第七十三回評議員会及び第九十回理事会が、平成十六年三月十三日、東京高輪のホテルパシフィック東京で開催されました。
冒頭、河田和良会長が開会のあいさつを述べた後、評議員会が開かれ河田会長が議長となり、鈴木吟亮専務理事、矢萩保三事務局長が議案を説明し審議が行なわれ、各議案とも可決されました。
〈議案〉
一、平成十六年度事業計画及び収支予算の議決に関する件
(1)主なる事業計画
・昨年より各地区連協事業は独立採算となり、総会時に全国地区連絡協議会代表者会議を開催する。
・吟詠専門委員会、剣詩舞専門委員会の開催ならびに各種研究会を実施する。
・振興事業として平成十六年度全国名流吟剣詩舞道大会(五月五日・静岡市民会館)、第三十七回全国吟剣詩舞道大会(十一月十四日・日本武道館)を開催する。また、広報ならびに教養誌として月刊「吟剣詩舞」を発行する。
・日本財団助成事業として
(1)平成十六年度全国吟詠コンクール、同全国剣詩舞コンクール、第三十三回全国少壮吟詠家審査コンクールを開催する。
(2)講習会として第二回青年吟剣詩舞道大学、平成十六年度少壮吟士夏季特別研修会を開催する。
(3)日本レジャーチャンネルの通信衛星回線より各種番組を全国に配信する。
(2)収支予算
【収入の部】・・・対前年度七八〇万円減
主な増減科目として、基本財産利息収入(減)、コンクール開催助成金収入(減)、講習会開催助成金収入(増)、武道館大会会員券売上(減)、普及事業基金利息収入(減)があげられる。
【支出の部】・・・対前年度七八〇万円減
主な増減科目として、管理費(減)、コンクール開催事業費(減)、講習会開催事業費(増)、協力援助費(減)があげられる。
続いて開かれた理事会では、評議員会で承認された議案が審議され、議決されました。
議案を審議する理事・評議員諸氏
今月の詩(9)
平成十六年度全国吟詠コンクール指定吟題から
【幼年・少年・青年の部】(続絶句編)(9)
城東の荘に宴す 崔 敏童
《大意》長安城の東の郊外にあった弟・崔恵童の別荘で宴を開き、その席上で作った詩。
一年たてば、必ずその年のはじめの春がやってくる。人の寿命は百歳というが、百歳生きるものは一人もいない。花に向かって、いったい一生に何度酔うことができるのだろうか。いまやその機会だ。一万銭を惜しまず、美酒を買って、こころよく飲もう。金がないなどといいわけするものではない。
【一般一部・二部・三部】(続絶句編)(9)
雑詩 王維
《大意》故郷から来た客に、梅の花にことよせて妻の安否をたずねた詩。
あなたは、わたしの故郷からやって来られた。きっと故郷の様子を知っているに違いない。
あなたが故郷を立ったそのとき、私の妻の飾り窓のそばの寒梅は、もう花をつけていましたか、それともまだでしたか。
(解説など詳細は財団発行「吟剣詩舞道漢詩集」をご覧ください)
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