日本財団 図書館


情報展示コーナー
平成16年度日本財団助成事業
スポーツの科学巡回展示
LET'S TRY! LET'S SPORTS!
―試そう!磨こう!キミのスポーツ能力―
展示解説書
平成17年3月
 
財団法人日本科学技術振興財団
JAPAN SCIENCE FOUNDATION
 
数字で見る記録/人間の能力はすごい!
 「より速く、より強く、そしてより遠くへ」。人間が持つこの欲求は、人間が持つ特有の本能と言えるでしょう。競技記録はどこまで伸びるのでしょうか。選手のエネルギーだけでは、記録への挑戦はすでに限りなく限界に近づいていると言われています。選手個々の力だけで戦う時代は終わりつつあります。現代スポーツは、医学、科学、栄養、トレーナーなど各分野の専門家が選手をサポートし、世界を目指す傾向にあります。このようなサポート体制で世界新記録が生まれるのか、私たちは注目し、人間が持つ無限の可能性へ期待したいものです。
 
■110mハードル世界記録 12秒91
コーリン・ジャクソン(アメリカ) 1993年9月28日
劉翔(中国) 2004年8月27日
  日本記録 13秒39
谷川 聡(ミズノ) 2004年8月24日
 
走り幅跳び世界記録 8m95
マイク・パウエル(アメリカ) 1991年8月30日
 日本記録 8m25
森長正樹(当時:日本体育大学) 1992年5月5日
 
走り高跳び世界記録 2m45
ハビエル・ソトマヨル(キューバ) 1993年7月27日
 日本記録 2m32
君野貴弘(当時:順天堂大学) 1993年9月18日
 
「ウインタースポーツ」
〜その起源とルールの移り変わり〜
■アイスホッケーの起源
 アイスホッケーの始まりは約200年前、凍った湖で女性が棒を持って遊んだというものや、北ヨーロッパのバンディーという遊びなど、いろいろな説があります。
 
■ルールの移り変わり
 アイスホッケーのルールは、1897年、ラグビーのルールをもとにカナダで作られたといわれています。当時はリンクの周囲に囲いもなく、パックには硬いゴムボールのようなものが使われていました。ゴールは2本の氷柱を立てたもので、ネットもありません。また、1チームのメンバーは現在のように6人と決まっているわけではなく、同じ人数ならよいとされていました。
 
■フィギュアスケートの起源
 スケートの起源は石器時代といわれています。スキーやそりと同じく、氷の上を歩いたり物資(ぶっし)の運搬に利用されていましたが、中世ヨーロッパではごらく娯楽として定着しました。フィギュアスケートは1963年、アメリカのジャクソン・ヘインズが、バレエのポーズやダンスを取り入れたのが始まりとされています。
 
■ルールの移り変わり
 フィギュアスケートは、コンパルソリー(規定図形)とフリーの2種目で採点されていましたが、1973年にショートプログラムが加わり、コンパルソリーは1990年に廃止されました。9人の審判が技術点と芸術点について、それぞれ6点満点(0.1点単位)で評価します。
参考文献:新書館刊「フィギュアスケートヘの招待」
 
■スキーの起源
 スキーの起源は古く、スカンジナビア半島では紀元前2500年頃の壁画に狩りをするスキーを履いた姿が描かれているのが確認されています。日本では1911年(明治44年)1月12日に新潟県上越市において、オーストリアのレルヒ少佐が日本の軍人にスキー技術を伝授したことがはじまりと言われていますが、静岡県富士宮市にはそれよりも前にスキー教練をしたという話も出てきており、日本での始まりについては諸説があります。


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