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資料1
救命艇システム操作整備マニュアル
1. 概要
 救命艇は、ボートダビットに格納されて本船の両舷に装備されています。非常事態が発生した場合、本船乗組員が救命艇格納位置から直接乗艇し、脱出することが可能です。
 
 進水揚収装置は、ボートダビット(ダビットアーム、フレーム、ステージ、サスペンションブロック及びラッシング装置)及びボートウインチ(減速装置、ハンドブレーキ装置及びガバナーブレーキ装置)により構成されています。
 
 救命艇の振り出し及び降下は、救命艇内及び本船舷側で操作することができます。リモートコントロールワイヤーまたはリモートコントロールレバーの操作により降下速度は自由に調整できます。また、任意の位置で停止することができます。
 
 救命艇の揚収は、押しボタンスイッチ箱によりボートウインチを操作することにより行います。ダビットアームが所定の位置に達したときリミットスイッチが作動し停止します。その後手動ハンドルで格納位置まで巻き込みます。なお、ボートウインチには手動ハンドルの反転防止の安全装置を装備し、作業員の安全を考慮した構造となっています。
 
 救命艇には、74SOLAS96改正、LSAコード、MSC81(70)の基準に適合する負荷/無負荷離脱装置が装備されています。離脱装置には、救命艇が空中にある場合(着水していない場合)にフックが離脱しないように水圧ユニットによるインターロックシステムを装備しています。
 
 ボートダビット及びボートウインチ及び離脱装置を使用する前には、必ず、本マニュアルを熟読して下さい。
 
図1 ダビット配置図
(拡大画面:47KB)
 
図2 救命艇配置図
(拡大画面:48KB)


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