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[資料13]
タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)
Liberation Tigers of Tamil Eelam
 タミール人独立国「タミール・イーラム」樹立を目的に武装闘争を実施。
 高度に組織化された軍事部門を有し、「海の虎(海軍)」・「空の虎(空軍)」「黒い虎(自爆テロ部隊)」のほか、諜報部門をも有する。
 豊富な活動資金により、大量の小火器・高性能武器を装備している。
 2002年2月、スリランカ政府との和平交渉を行っており、現在は顕著なテロ活動は無いが、交渉決裂になれば脅威となる。
<主要な事件>
1994年3月 シンハリ人の漁船を襲撃(19名が死傷)。
1994年9月 海軍警備艇に対する自爆テロ攻撃(兵士56名が死亡又は行方不明)。
1995年7月 海軍艦艇船艇に爆薬を設置し爆破(18名が死傷)。
1997年3月 海軍警備艇を襲撃(LTTE側舟艇12隻沈没)。
1998年8月 ムライティブ沖にてインド貨物船をシージャック。
1998年10月 海軍警備艇に対する自爆テロ攻撃(兵士18名が死亡・行方不明)。
1999年12月 海軍警備艇に対する自爆テロ攻撃。
 
[資料14]
モロ・イスラム解放戦線
Moro Islamic Liberation Front(MILF)
 ミンダナオ島を中心にモロ民族共和国の建設を目指し、フィリピンからの分離独立を掲げる。モロとはタウソグ族などイスラム系民族の総称。
 1978年にモロ民族解放戦線から分離独立
 構成員は15000人程度いるとされる。
 公共交通機関への爆弾テロ、政府軍施設襲撃、選挙妨害、営利目的のための外国人観光客・ビジネスマンの誘拐がある。
 
<主要事件>
 2000年2月 ミンダナオ島コランボガンからオサミスに向かうカーフェリー内においてバスを爆破した。
 
[資料15]
自由アチェ運動(GAM)
Geakin Aceh Merdeka
 アチェの独立運動のための武装闘争を展開。構成員は3000人。モロ・イスラム解放戦線と友好関係にある。
 アチェ州内には天然ガス施設が存在し、これに対するテロ攻撃により英国人が死亡した。
 
 2004年6月11日、武装集団6名がマラッカ海峡を通過中の石油タンカーをシージャックし、乗組員36名を人質に身代金を要求。
 6月13日、インドネシア海軍部隊が突入し、テロリスト5名を射殺し、残りの1名を拘束した。


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