日本財団 図書館


黒龍江東方学院ビジネス日本語学科
4年 全 日男
 2001年にビジネス日本語学科に入学した学生です。日本の文化について以前からずっと興味を持っておりました。卒論のために如何に資料を収集するかについて悩んでおりましたが、幸いにも、日本科学協会からの寄贈図書があり、とても助かりました。日本の茶道に関して論文を書きたいと考えておりましたので、左能典代の「茶と語る」と中里恒子の「茶」等の本を読みました。茶道について何ひとつ知らなかった私ですが、茶道についての基本的な理解をすることができました。お陰さまで論文も順調に進んでおります。今後、機会があれば幅広く読書し、知識を広めていきたいと思います。
 
黒龍江東方学院ビジネス日本語学科
4年 関 舜
 今年卒業予定の日本語学科4年の学生です。普段それ程多くの本を読んでいる訳ではありませんが、日本に関連する本は時々読んでいます。卒論の参考資料として、志賀直哉に関する本を読みました。これらの本を通して、志賀直哉の人となりと彼の作品についてより深く理解することができました。その上、読書を通じて日本語を学ぶことへの意欲が湧いてきたことは、更に重要なことだと思います。日本の文化や文学に関する本をもっと読みたいという気持ちになりました。
 
大連外国語学院 寄贈図書閲覧室
張 莉
日本科学協会寄贈図書閲覧室の利用について
 大連外国語学院は、東北三省では唯一の外国語大学です。これまでに、日本科学協会から合計で20万冊以上の図書が寄贈されました。日本科学協会の皆様の並々ならぬ努力の賜物であるこれらの図書がその役割を充分に果たせるよう、大連外国語学院は学内に日本科学協会寄贈図書閲覧室を設けました。
 寄贈図書閲覧室にある図書は、全て日本科学協会からの寄贈図書です。寄贈図書は、政治、法律、軍事、経済、文化、教育、体育、言語・文学、文学芸術、歴史、地理、数理化学、天文学、地球科学、生物科学、医薬、衛生、農業、工業技術等と広範な分野に及んでおります。
 貸出を開始した日以来、閲覧室は日本語学院の教員や学生達に頻繁に利用されております。日本語学院の教員や学生達は、閲覧室で最新の日本語版図書を閲覧することにより、視野と知識の幅を広げることができます。特に、3年生と4年生にとって、図書館は、研究や卒論の執筆のための資料の宝庫となっております。
 これらの図書の利用状況を具体的に分析すると、最も利用頻度が高いのは、言語学、文学、経済に関する図書です。次いで、総合的な年鑑等です。例えば、「日本子ども資料年鑑 2002」は発行年が新しく、新鮮な情報として利用することができます。この年鑑を通して、利用者は日本における最新の情報教育や道徳教育、更に様々な情報報道に関する知識を習得することができるので、日本語学院の教員や学生達により頻繁に利用されています。
 日本科学協会からの寄贈図書がこれまで以上に活用されるよう、今後、私たちは閲覧室の利用について更に工夫を凝らすなど努力する必要があると思います。まず、第一に、現在の閲覧室は少々手狭になっており、このことが図書の利用に少なからず影響を及ぼしておりますので、その対策について考える必要があります。第二に、日本語版図書の整理と目録編集にかかる時間を今後短縮する必要があります。第三に、日本科学協会からの寄贈図書についての広報活動を強化し、広範な周知を図る必要があります。
 今後、閲覧室の役割を更に重要なところに位置付け、寄贈図書が余すことなく活用されるよう努力することにより、日本語学院教員の講義や学生の学習の質の向上に貢献したいと思っております。
 日本語学院の教員並びに学生一同を代表し、日本科学協会が収められた業績に対しまして感謝いたします。
 本当にお世話になりました。
 
大連外国語学院日本語学部
3年 隋 露
利便性を提供する小さな閲覧室
 大連外国語学院図書館の3階には30m2足らずの小さな閲覧室があります。閲覧室には日本科学協会から寄贈された日本語版の様々な図書が並んでおります。
 ここには色々な種類の沢山の日本語版図書があります。社会生活、歴史、法律、経済、地理、言語、科学・技術等、広範な分野の図書です。これらの図書は、我が大学の日本語蔵書の不足を補填するという役割を果たしています。
 論文執筆にあたり参考資料を閲覧したい時、まず足を向ける場所はこの閲覧室です。ここに来れば、必要な日本語版図書を色々見つけることができます。しかも、最新の情報を見つけることができるのです。この閲覧室を通して日本のあらゆる分野の発展の状況を知ることができ、私たちの視野は広がります。閲覧室は日本語を専攻する学生の向学心を満足させるものであり、私たちに最大の利便性を提供してくれるものであります。
 これらの利便性を提供してくれる我が大学図書館の管理者に感謝すると同時に、私達にこれらの図書を提供して下さった友好の情の厚い日本の皆様に感謝いしたします。これからも、より多くのより新しいより良質な日本語版図書が閲覧できることを期待しております。
 
清華大学図書館
副研究員 孟 艶華
 日本科学協会からの寄贈図書は、清華大学図書館の日本語版の蔵書を豊かにし、蔵書の補完とジャーナルの継続に寄与してくれるものです。
 例えば、「奈良六大寺大観」という全14巻のシリーズ本がありますが、今回、このシリーズの中の13巻分(第10巻は欠巻でした)を日本科学協会から寄贈され、現在、我が大学の建築学院の図書館に大切に保存しております。建築学部図書館の館長はこの本について次のように話しております。これまで建築図書館には「奈良六寺院」が2巻分しか所蔵されておらず、全巻を揃えようといろいろ手を尽くしましたが、結局揃えることができないでおりました。そんな折、この13巻を頂き、非常に重宝しているとのことです。また、彼は、「中国の古代建築は日本の建築と非常に近い親縁のような関係にあります。歴代の戦乱により中国には唐と宋の時代の木造建築が殆ど無くなってしまいましたが、日本の方は古代建築が比較的よく保存されておりますので、中国の建築関係者にとって、この本は貴重な参考資料であり、古代建築の研究には極めて参考価値の高い資料なのです。そのため、この本を図書館の蔵書の中でも最高度の貴重本として位置付けたうえで、学内の教師や学生の閲覧に供しております。」とも話しております。
 
広西師範大学 外国語学院 英語学部
大学院 2年 周 光銀
 私は広西師範大学の外国語研究学院で翻訳を専攻している大学院生です。
 私の第2外国語は日本語ですが、広西師範大学に入学する以前、私は1年しか日本語を学んでおりませんでした。
 日本文化資料室の豊富な図書のお陰で、このセクションは図書館で最も貴重なところとなっております。昨年の3月から、私は週に2〜3冊の本を借りております。私は、これらの本を通して、日本語能力の向上というだけでなく、日本文化の学習という面でも多くの恩恵を得ております。これらの本の中で、私は、ごく普通でありながら偉大な人々に遭遇しました。足も手もない男性が有名な大学に入学し、リポーターになりましたが、このことは、私の想像をはるかに超えることでした。ある少女はクラスメートにいじめられ、自殺を図りましたが、未遂に終わりました。その彼女は、結局、弁護士になりました。日本人の支援者がネパール支援において大きな業績を上げました。また、私は、エイズを患っている少女が思い病と闘いながら偉大な生涯を生きているということも知っております。あらゆる人が困難を克服する際に、強靭な個性を見せてくれます。また、彼らが地震や台風や他の天災に直面してどのようにして生き残ったのかについても、私は学びました。日本人もまた戦争や外国の侵入に苦しみました。
 本は、異なる国々の若者たちが互いに理解し合う最善の包括的な方法を提供してくれます。こうした意味で、現在、図書館の日本文化資料室は、とても重要な役割を果たしております。これらの図書を寄贈してくれた全ての方々に感謝いたします。提案なのですが、もっと多くの本があれば良いと思います。
 
広西師範大学外国語学院
日本語教師 陶曷因(原文の日本語を生かすため、手を加えておりません)
 こんにちは
 私は広西師範大学外国語学院で日本語の授業を担当する教師で、陶曷因と申します。たびたび日本文化資料庫を利用していただきまして、誠にありがとうございました。日本科学協会より賜った書物はわたくしの日本語教育及び研究に大変役に立ったと思います。これからの希望と申しますと、私が日本文化と言葉とのつながりというコースに興味を持っていますから、そこには最近出版された資料(たとえば日本有名な言語学者たちの著作など)、または日本語教育使う短篇の文章、物語などがあれば幸いだと思います。
 
広西師範大学外国語学院 日本語学部 4年
謝暁蘭(原文の日本語を生かすため、手を加えておりません)
 尊敬する日本科学協会の皆さん
 いままで、たくさんの日本語の本を内の図書館に寄贈していただき、こころからまことにありがとうございました。これらの本は各方面に及んで、私たちは日本の文化や経済などを了解することに寄与します。また、わたしの国際能力試験一級、卒業論文に大いに役に立ちます。しかし、文学に関する本がおおいですが、文化や社会や教育についての資料が少ないです。そして、これらの本がちょっと古すぎるので、学生としてのわたしたちにとって、少し難しいと思います。また、もし雑誌や漫画がもうすこしおおければ、わたしたちがもっと日本人の生活、風俗習慣を了解できると思います。今後ももっと多くの本を寄贈していただきたいと思います。
 
桂林工学院 教師
崔 燕
 尊敬する日本の友人の皆様へ
 お世話になっております。
 桂林工学院教師の崔燕と申します。私は広西師範大学図書館日本文化資料室をよく利用しております。
 日本文化資料室の日本語版の図書を読むことにより、私の視野は広がりました。日本文化資料室の図書の種類と量の多さには驚くべきものがあります。私は歴史学の教鞭をとりながら歴史学の研究を続けておりますが、そうした中で最も参考になるのは、種々の百科事典、辞典、事典、それに歴史関係の書籍です。中国文化に対する日本の学者の研究の深さには驚かされ、私自身も中々それには及ばないと感心しております。日本語版の原書を読むことは、非常に参考になります。一部の学術的な問題について、日本の学者と中国の学者では観点が異なるところもありますが、学術研究に対する日本の学者の精緻さと深さを追求する研鑽の姿勢については、大変敬服しております。日本の学者の研究成果は、私たちの教育と研究にとても参考になるものであり、そうした意味で極めて高い価値を有するものであります。また、歴史関係の図書は、中日両国文化の歴史の長さと繋がりの深さを私たちに感じさせてくれるものでもあります。中日関係の長い歴史の潮流には怒涛のような起伏があったにも拘わらず、両国関係は今後もさらに先へ向かって流れていきます。日本科学協会の図書寄贈事業は、中日両国民の友好の絆に美しい花を添えるものであります。これらの花々は枯れることを知らず、次の世代、さらにその次の世代へと延々と伝わっていくものであります。中国人民は、皆様の労苦と無私の友情に永遠に感謝します。


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