セミナー
「船の科学館 海・船セミナー2004」(日本財団助成事業)
船の科学館では、毎年、海や船にちなんだ様々なテーマでセミナー(講演会)を開催しておりますが、平成15年度は船の科学館開館30周年を記念し、「この人 海と船を語る」と題し、全6回のセミナーを開催しました。
〜船の科学館開館30周年記念〜
「この人 海と船を語る」
開催趣旨
海や船のことを多くの方に知っていただこうという理念のもと、船の科学館は今年開館30周年を迎えました。
そこで、本年の講演会では、海や船に関わりながら各界の第一人者として活躍されている方々を講師に迎え、それぞれの生き方の中で、いかに海や船に関わりご自身の生き方の中でそれらが生かされてきたか、また開館30周年を迎えた船の科学館への思いなどを通して、参加者の皆様がさらなる海や船への関心を高めていただくことを目的として開催しました。
開催日・演題・講師・参加者数
第1回 平成16年9月11日(土)
「宇宙戦艦ヤマトの原点 それは子供の頃にあった」
漫画家 松本 零士氏
参加者数:107名
第2回 平成16年9月19日(日)
「暮らしと海」
〜人生を楽しむところ〜
評論家 犬養 智子氏
参加者数:88名
第3回 平成16年9月26日(日)
「日本の船員教育の原点、帆船“日本丸”」
帆船“日本丸”
元船長 橋本 進氏
参加者数:95名
第4回 平成16年11月6日(土)
「森から海へのメッセージ」
作家 C.W.ニコル氏
参加者数:83名
第5回 平成16年11月14日(日)
「南極観測 その歴史と未来」
国立極地研究所
所長 渡邉 興亞氏
参加者数:74名
第6回 平成16年11月21日(日)
「私たちの海、恵の海」
〜外洋ヨット リブ号を通して〜
海洋ジャーナリスト 小林 則子氏
参加者数:74名
船の科学館では、運営母体である(財)日本海事科学振興財団が設立された昭和42年(1967)より、国内を中心に海事関係資料の収集を行い、平成16年度末現在51,000点を超える資料を収集しています。
近年は、滅失、紛失が危惧される造船・海運関係分野における近代産業遺産の資料調査及び収集を主に博物館資料の充実を目指しており、今後も継続的・計画的な資料収集をおこなって行きます。
博物館の生命とも言える収蔵資料は、一次資料、二次資料、情報資料等それぞれの形態・材質に応じ、保存上最も相応しい環境のもとに保存されています。
また、収集した資料は、平成11年より全資料をデータベース化し、収蔵場所をはじめ出品・貸出・修復歴等を一元的に管理し、資料の最新のデータを把握できるようにしています。
データベース化された各資料の情報は、館内に設置された端末機から来館者が簡単に検索できるようになっています。
来館者用収蔵資料検索用端末機
本館3階展示場/マリタイムサルーン内
設置台数:3台
検索内容
・館内展示資料データ及び資料解説
・収蔵資料データ及び資料解説
来館者用図書資料検索用端末機
本館3階展示場/読書ルーム内
設置台数:3台
検索内容
・収蔵図書データ(約38,000件)
近年における先人達の諸活動の結果、生み出された数々の製品や資料などを正しく評価し、「20世紀の産業遺産」として伝承することは、21世紀を担う青少年に対して、その意義の理解と創造への新たな挑戦を促すために極めて重要です。
船の科学館が保存展示する“宗谷”、“羊蹄丸”及び安乗埼灯台、大瀬埼灯台はともに我が国の歴史と文化への理解を深めるうえで、極めて重要な遺産となるべきものです。船の科学館では、これら屋外に展示する資料を恒久的に保存するために定期的な整備を行っています。
船の科学館では、屋外展示資料を良好な状態で保存することを目的として、定期的な整備事業を実施するとともに、日常的整備作業を行っています。
船体板厚検査
保存船“宗谷”、“羊蹄丸”の船体状況を正しく把握するためこ、船体各所の板厚等を常に調査し、必要に応じた補修を施します。
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“羊蹄丸”船体補修工事(日常整備)
右:海底ハウス
“歩号”保存整備工事
左下:“宗谷”船体保存整備工事
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