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ポルトガル
■“アメリア2世”
 1880年(明治13年)建造。全長148フィート(45.11メートル)。301テームズ・トン。3本マストのトップスル・スクーナー/蒸気船。カルロス1世のロイヤル・ヨット。
 艇名は1世以来、ひきつがれた。カルロス1世は、モナコの大公と同ように、海洋生物研究に貢献し、その研究成果は、リスボンの海洋博物館に展示されています。
 
 
■“アメリア3世”
 1900年(明治33年)建造。全長230フィート(70.1メートル)。899テームズ・トン。1910年(明治43年)にはポルトガルが共和国になったときに、ロイヤル・ファミリーを乗せて、ジブラルタルまでの航海でロイヤル・ヨットとしての最後の航海をおこないました。
 
 
アメリカ
■“クレオパトラズ・バージ”
 もともと米国の実業家のジョージ・クローニンシールドの豪華ヨットとして1816年(文化13年)に進水。米国艇として史上、初めてヨーロッパ・クルーズを行い、各地の西欧のロイヤル・ファミリーと交流しました。オーナーの急死により転売されて、ハワイのカメハメハ王のロイヤル・ヨットになりました。右舷と左舷の船体模様を変えてペイントしてあります。
 
 
米国セーラムのポーポディ博物館に再現されたこの船のサロン
 
■“ポトマック”(プレジデンシャル・ヨット)
 元アメリカ大統領専用のヨット。とくにルーズベルトはこの船を愛した。現在は、オークランド(カリフォルニア州)のジャック・ロンドン広場の桟橋に保存され、多くの市民に親しまれています。
 
 
 ケネディ大統領が上院議員時代に帆走を楽しんだセールボート“ヴィクチャラ”。彼は、歴代の公式ヨットとは別に個人的な帆走のために“マニトー”をプレジデンシャル・セーリング・ヨットとして整えました。下の写真は、ニューイングランドの「夏のホワイトハウス」といわれた別荘沖で帆走しているところです。
 


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