日本財団 図書館


VII-2 その他の展示・発表など
1 海守・流出油災害ボランティアリーダー養成講習会での使用例紹介
日時:平成16年9月18日(土)〜19日(日)
場所:神奈川県横須賀市((独)海上災害防止センター防災訓練所)
概要:
 日本財団が設立した海洋ボランティアグループ「海守(うみもり)」の主催する「流出油災害ボランティアリーダー研修」が開催され、主催者のご好意で杉樹皮製油吸着材の研究成果・使用例について紹介する機会を得た。
 二日目の油吸着材の講義において、石油原料ではない環境負荷の小さい新しい考え方の製品として、杉樹皮製油吸着材が紹介され、今後はこのような製品が主流になるであろうと説明があった。その後、研究開発者から研究開発の経緯、製品の仕様と性能、そして前週の広島でのブルーオーシャン号事故における油回収作業・実験の様子を写真とVTRにて紹介した。また、午後の人工海岸における海岸清掃実習においては、実際に杉樹皮製油吸着材を使用して受講生たちが油回収作業を行い、その効果を確認した。
 受講生の反応は良好で、自分たちのボランティアグループの活動にぜひ用いたいという声があったほか、展示会で紹介するのでサンプル・資料を送ってほしいとの要請があった。
 
2 落書き消去作業でのサンプル使用実験
日時:平成16年11月
場所:神奈川県小田原市
概要:
 先の「海守・流出油災害ボランティアリーダー養成講習会」参加者である「落書き110番」の芹澤氏より、杉樹皮製油吸着材を建造物の落書き消去作業に使用してみたいとの提案があり、サンプルのモニター調査を依頼したもの。
 落書きは油性や水性のペンキで書かれ、削るか、溶剤で溶かして消去するが、その際に、溶剤や塗料のスラッジが発生し、通常は下水に流してしまうことが多い。今回は、そのスラッジ等を杉樹皮製油吸着材で回収・除去する試み。
 作業実験における結果は良好で、技術面では十分今後の可能性を感じさせる内容であり、形状やコストの問題を含め、今後の導入を検討したい、とのことであった。
 
写真−VII.2.1 落書き消去作業に使用される杉樹皮製油吸着材
 
写真−VII.2.2 溶剤、スラッジを吸着した杉樹皮製油吸着材
 
3 川内川子ども環境ネットワーク発表会での展示
日時:平成16年11月28日(日)
場所:鹿児島県伊佐郡菱刈町農村環境改善センター
概要:
 国土交通省九州地方整備局川内川河川事務所主催の子どもたちによる身近な川をきれいにしようという取り組み「川内川子ども環境ネットワーク2004発表会」にて、杉樹皮製油吸着材のパネル展示が行われた。同ネットワークからの依頼によるものであり、来場者は約300人であった。
 
写真−VII.2.1 展示の様子
 
4 ハイウェイテクノフェア2004〜高速道路の保全を支える最先端技術展〜
日時:平成16年11月18日(木)〜19日(金)
場所:東京ビッグサイト(東京都江東区)
概要:
 高速道路の油流出災害対策品として、杉樹皮製油吸着材のパネルおよびサンプルが出展され、来場者に紹介された。


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION