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 9. ホームページと参考文献 
 瀬戸内海に関してさらに知識を深めたい人にまず環境省((社)瀬戸内海環境保全協会が管理)のホームページ 
  
  
を訪問されることをお薦めします。瀬戸内海に関する自然・文化・社会情報のみならず、最新のニュースも掲載されています。このテキストで使った多くの図や表がこのネットに掲載されています。 
  
 またさらに知識を深めたい方のために以下のような参考文献を紹介しておきます。これらの文献も含み、瀬戸内海を題材にした小説や紀行文が『せとうちネット』で紹介されています。 
  
 瀬戸内海全域の自然・文化環境に関する最新の科学的知見は以下の4冊にまとめられています。 
  
柳 哲雄 編著(1998) 
『瀬戸内海の自然と環境』、神戸新聞総合出版センター 
白幡 洋三郎 編著(1999) 
『瀬戸内海の文化と環境』、神戸新聞総合出版センター 
小坂 淳夫 編(1985)『瀬戸内海の環境』、恒星社厚生閣 
岡市 友利・小森 星児・中西 弘編(1996) 
『瀬戸内海の生物資源と環境』、恒星社厚生閣 
  
 瀬戸内海の島々の現状に関しては以下の2冊のルポルタージュをお勧めします。 
  
中国新聞取材班(1998)『瀬戸内海を歩く(上)(下)』、中国新聞社 
  
 また少し古くなりますが、名著として 
  
宮本常一(1965)『瀬戸内海の研究』、未来社 
小西 和(1911)『瀬戸内海論』(復刻版)、名著出版 
  
もお薦めします。 
  
 あなたが瀬戸内海の浜辺で海岸動物を観察してみたとしてください。自然観察はあなたにいろいろな驚きを与え、いろいろな知識を与えてくれるでしょう。しかし、それだけだと、あなたの驚きや知識はその海岸で体験したことだけに限られます。その時、あなたが、その浜辺は太平洋とどのようなつながりを持ち、どのような歴史を持っているかの知識を得ていたなら、あなたの驚きや得られる知識はさらに大きくなります。瀬戸内海に関する知識とその場での体験が相乗効果を起こして、あなたの驚きや知識を豊かにしてくれるのです。 
 このテキストでは、瀬戸内海の自然や文化について、わかりやすいようにまとめてきました。私たちが瀬戸内海から受けている様々な恵みを、私たちの子供や孫にも引き継ぐために、私たちは今何をしたら良いのでしょう?それを簡単に言うことはできません。しかし、ゴミをなるべく出さない暮らしをする、海にゴミを捨てないなど、身近にできるいろいろなことからまず行動を始めることは可能です。 
 環境を「保全」することは一人では出来ません。瀬戸内海の環境を「保全」しようと思えば、瀬戸内海に流れ込む河川の流域に住む人々、瀬戸内海沿岸・島に住む人々、すべての人々が全体として、瀬戸内海の環境をどうしたいのか、皆が納得してそのあるべき方向を定め、その方向を実現するために必要な様々な取り決めをして、それをきちんと守る必要があります。人は自然ときちんと付き合うと、人の勝手にしていては自然が守れないことを学びます。自然環境を「保全」するということは、「人の勝手な部分を抑え、自然に負担をかけない行動をとる」、にあると言っても過言ではありません。 
 このような環境管理の概念は、世界的には「ICZM(Integrated Coastal Zone Management: 統合沿岸環境管理)」と呼ばれていて、世界中でいかにしてICZMを成功させるかが議論されていますが、今のところ、世界でICZMに成功した例はありません。 
 瀬戸内海で、瀬戸内海の環境を「保全」するための協議の場が作られ、その協議の場に漁民、海上交通業者、釣り人、海岸保全市民団体、行政、研究者など、その場に関係するすべての人々が集まって、瀬戸内海をどのような状態にしたいのか、目標とする瀬戸内海像が決まったら、それの実現に向けて何をすればよいのか、決まった事柄をきちんと守っていくためにはどのようなことをしなければならないかなどを議論して、決め事をつくる必要があります。それはとても難しいことですが、それを進めていくのは、この環境テキストを読んでくれたあなたなのです。 
 このテキストを読んで、気づかれたことがあれば、下記まで連絡して頂ければ幸いです。 
  
〒816-8580 春日市春日公園 九州大学応用力学研究所 柳 哲雄 
tyanagi@riam.kyushu-u.ac.jp 
Fax 092-583-7492 
  
あ 
青潮 
赤潮 
揚浜式塩田 
アビ漁 
アマモ 
  
い 
イオン交換膜 
イカナゴ 
イボニシ 
入り浜式塩田 
  
う 
渦潮 
渦鞭毛藻 
歌枕 
海砂 
ウミホタル 
  
え 
栄養塩 
鉛直混合 
塩田 
  
お 
大潮 
  
か 
カイアシ類 
海藻 
海草 
海釜 
河口循環流 
化学的酸素要求量 
カブトガニ 
ガラモ 
環境 
環境基準 
環境ホルモン 
緩傾斜護岸 
関西新空港 
干潮 
含泥率 
干満差 
  
き 
北前船 
漁獲量 
共生 
  
く 
クラゲ 
  
け 
景観 
珪藻 
懸濁物質 
懸濁物食者 
遣唐使 
遣隋使 
  
こ 
広葉樹 
工業整備特別地域 
国立公園 
小潮 
  
さ 
栽培漁業 
里海 
里山 
残差流 
  
し 
COD 
潮目 
仔魚 
枝条架 
自然海岸 
自然と人間 
自然保護 
師楽式土器 
朱印船 
縄文海進 
植物プランクトン 
食物連鎖 
新産業都市 
人工海岸 
人工種苗 
針葉樹 
  
す 
水質 
水質規制 
吹送流 
スナメリ 
  
せ 
成層 
絶滅危惧種 
瀬戸内法 
繊毛虫 
  
た 
堆積物食者 
  
ち 
稚魚 
稚仔魚 
潮汐・潮流 
潮汐残差流 
潮汐フロント 
朝鮮通信使 
直立護岸 
  
て 
底質 
底生生物 
TBT 
デトリタス 
  
と 
動物プランクトン 
透明度 
  
な 
内部生産 
ナウマン象 
流れ藻 
南中 
  
ね 
ネクトン 
  
は 
白砂青松 
バクテリア 
半自然海岸 
  
ひ 
干潟 
氷期 
貧酸素水塊 
  
ふ 
富栄養化 
付着生物 
浮遊生物 
物質循環 
プランクトン 
  
へ 
閉鎖性海域 
ベントス 
  
ほ 
補償深度 
保全 
ホンダワラ 
  
ま 
マクロベントス 
満潮 
  
み 
ミズクラゲ 
密度流 
  
む 
無酸素水塊 
  
め 
メイオベントス 
メバル 
  
も 
藻場 
森と海 
  
ゆ 
遊泳生物 
有機スズ 
湧昇 
  
よ 
溶出 
養殖漁業 
溶存酸素 
溶存物質 
  
り 
流下式塩田 
硫酸還元 
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