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(3)浦富海岸における実測結果
1)実測期間中の入射波・風況
 浦富海岸において潜堤河口部沖の水深約7mの地点に設置されたWave Hunterによる計測結果を年度別に示す。なお2004年度は計測機器の不具合によりデータを回収できなかった。
a)2002年
 2002年のWave Hunterの結果を図3.1.10に示す。測定インターバルは0.5sに設定し、測定された全データを20min間隔に区切り、20min間隔のデータでゼロアップクロス法によって波別解析を行うことで有義波高、有義周期を求めた。2002年は簡易型風向風速計は設置していない。
b)2003年
 図3.1.11に2003年のWave Hunterの結果を示す。測定インターバル1sに設定し、全データを1時間ごとに区切り、ゼロアップクロス法によって波別解析することで有義波高、有義周期を求めた。また図3.1.12に風速・風向の時系列データを示す。風向は風速3m/sを越えた場合のみをプロットしている。9/4は強風のため欠測しているが風速8m/s以上の東よりの風が連吹していた。
 
図3.1.10 Wave Hunterによる沖波時系列データ(2002年)
(拡大画面:33KB)
 
図3.1.11 Wave Hunterによる沖波時系列データ(2003年)
(拡大画面:41KB)
 
図3.1.12 Wave Hunterによる沖波時系列データ(2003年)
 
c)2004年
 図3.1.13に簡易風向風速計による風速・風向の時系列データを示す。2003年と同様に風向は風速が3m/s以上の場合だけを示している。
 
図3.1.13 風向・風速の沖波時系列データ(2004年)
 
2)極浅海域に設置した計測機器による結果及び考察
 年度毎の各機材の設置間隔や設置形式などの詳細を図3.1.14に示す。なお計測結果の考察にあたり図のように各機材番号を定めることとする。
 
図3.1.14 計測機器の設置形式
 
 浦富海岸において観測された離岸流は突発性離岸流と地形性に起因する離岸流に大別することができる。ここでは突発性離岸流、地形性離岸流の発生要因についてこれまでの結果を踏まえた考察を行う。


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