2)ラインB(7/13 21:45 左舷 コアサンプル knoll No3あり)
図100 観測値とモデルとの比較
ラインB
ラインBでは、コアサンプルによって空隙率からHamilton and Bachman(1982)の経験式からΦ< -1の礫であることが推定されている。
そこで、モデルについては、Coarse-Ssandの上限値であるΦ= 0を加えた計算結果を示した。
熊野第3海丘(#3)に相当すると考えられた入射補角32度付近に見られた高い後方散乱強度値(> -25dB)は、このCoarse-Sandの後方散乱強度よりも高くなっており、モデルからは、粒径区分の判定は行えなかった。
しかし、モデルの結果からもCoarse Sand(φ= 0)よりも粒径の大きな礫である可能性は否定できない。
3)ラインC(7/13 22:50 左舷 コアサンプル Knoll No5あり)
図101 観測値とモデルとの比較
ラインC
ラインCの入射補角38度付近は、熊野第5海丘に相当すると考えられるが、表8に示したコアサンプルの情報から、ラインB同様にΦ< -1の礫であると推定されている。
モデルの結果を見ると、観測後方散乱強度は、海丘付近の入射補角35度〜40度においてCoarse Sand(φ= 0)〜Very Fine Sand(φ= 3.5)の砂に一致していた。
また、入射補角43度〜60度では、後方散乱が非常に小さなClay(φ= 9)に一致した。
なお、この部分の後方散乱強度は、先のラインAで見られたClayとほぼ一致するが、入射補角50度付近を中心に、先のClayよりもさらに後方散乱の小さなClayが存在していることが推測される。
4)ラインD(7/13 23:00 右舷 コアサンプルなし)
図102 観測値とモデルとの比較
ラインD
ラインDでは、参考にするコアサンプルは採取されていない。
ラインDの入射補角57度付近は、熊野第7海丘位置と考えられるが、モデルとの比較からその頂上付近はCoarse Sand(φ= 0)もしくはそれよりも粒径の大きな礫で構成されていると推測される。
5)ラインE(7/12 18:20 コアサンプルなし)
図103 観測値とモデルとの比較
ラインEでは、参考にするコアサンプルは採取されていない。
ラインEの入射補角33度〜60度の範囲では、観測された後方散乱強度は、30dB±1dBでほぼ一定の値であった。
モデルとの比較結果によれば、これは、後方散乱が非常に小さなClay(φ= 9)に一致した。
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