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8 承認
8.1 基本承認
 
8.1.1 全ての所有権のあるデーターは機構およびその技術グループ、関係する適格な当局、およびもし存在するなら評価調整科学者により極秘扱いされねばならない。
 
8.1.2 準拠される手続き
 
.1 製造者は活性物質或いは調合剤およびこの手続きに規定されている承認基準に基づく可能性のある排出を評価する必要がある。
 
.2 終了後、製造者は活性物質および調合剤に対する申請を準備しそれを関係する機構のメンバーに提出せねばならない。
 
.3 満足な申請を入手した主官庁は可及的速やかに機構への承認を提案する必要がある。
 
.4 機構のメンバーは承認の提案が可能となる。
 
.5 機構は活性物質および調合剤の評価の為の時間枠を設定し公表せねばならない。
 
.6 関係者、機構のメンバー、国連およびその特定機関、機構と契約を有する政府間の組織および機構とコンサルタント契約のある非政府組織は評価に関連する情報を提出可能となる。
 
.7 機構は所有権のあるデーターが極秘扱いされることを保証する手続きの規則に基づき技術グループを設立せねばならない。
 
.8 技術グループは包括的提案を提示された追加データーとあわせ審査し又この手続きに規定された規準に基づき提案が環境、人の健康、私有財産或いは資源に対し非合理的なリスクの可能性を示すか否か機構に報告せねばならない。
 
.9 技術グループの報告は書式にされ適格な委員会による検討の前に、団体、機構のメンバー、国連およびその専門部局、機構と契約を有する政府間組織および機構と顧問契約のある非政府組織に回覧される必要がある。
 
.10 機構の委員会は技術グループの報告を勘案し提案の承認および適切であればそれに含まれる修正点の紹介を決定せねばならない。
 
.11 申請を機構に提出した機構のメンバーは該当する活性物質或いは調合剤および適用方法に関し下された決定について申請者に書面で通知せねばならない。
 
.12 機構より基本承認を受けた活性物質或いは調合剤は機構により開発されたガイドライン4に基づきプロトタイプ或いは型式承認試験のために使用可能となる。活性物質或いは調合剤は再度基本承認の手続きを経ること無しに異なるBWMSの承認のためのプロトタイプ或いは型式承認試験に使用可能となる。
 
8.2 最終承認
 
8.2.1 規約D-3.2に基づき、条約に準拠する活性物質或いは調合剤(基本承認を受けたもの)を使用するバラスト水管理システムは機構により承認されねばならない。この目的の為に、申請を提出する機構のメンバーはバラスト水管理システムの承認のためのガイドラインに基づき型式承認試験を実施せねばならない。排出の残留毒性が基本承認の為に実施された評価に準拠していることを確認する為に、結果は機構に通達されねばならない。これが規約D-3.2に基づくバラスト水管理システムの最終認定の結果となる。機構により基本承認を受けた活性物質ないし調合剤は最終認定の為に活性物質或いは調合剤を使用するバラスト水管理システムの評価の為に使用可能となる。
 
8.3 認定の通達
 
8.3.1 機構は活性物質および調合剤および活性物質を使用するバラスト水管理システムの基本および最終認定を記録し又次の情報を含むリストを一年に一回回覧する:
 
・活性物質および調合剤を使用するバラスト水管理システムの名称;
・認定の日付;
・製造者の名前;および
・もし必要であれば他の規格。
 
8.4 修正
 
8.4.1 製造者は機構のメンバーに商標および技術名称を始めとする名称、機構により承認されたバラスト水管理システム内の活性物質および調合剤の成分および仕様のいかなる変更も報告せねばならない。機構のメンバーはそれに従い機構に通知せねばならない。
4 プロトタイプのバラスト水処理技術の承認のためのガイドラインおよびバラスト水管理システム承認の為のガイドライン
 
8.4.2 機構により承認されたバラスト水管理システム或いはそれに使用される活性物質或いは調合剤のいかなる部分も大幅に変更を意図する製造者は新規申請を提出せねばならない。
 
8.5 承認の撤回
 
8.5.1 機構は次の条件の下ではいかなる承認も撤回可能である:
 
.1 活性物質および調合剤或いは活性物質を使用するバラスト水管理システムが条約の変更により要求に準拠しない場合。
 
.2 データー或いは試験記録が承認時に依存したデーターと大きく乖離し承認条件を満足しないと判断される場合。
 
.3 承認の撤回要求が製造者の代理として機構のメンバーにより申請された場合。
 
.4 環境、人の健康、私有財産或いは資源に対し非合理的な被害が機構のメンバー或いはオブザーバーにより活性物質或いは調合剤を使用するバラスト水管理システムにより引き起こされたことが証明された場合。
 
添付書類
活性物質或いは調合剤および活性物質を使用する
バラスト水管理システムのための承認手順
 







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