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 参考2-3: 文字の大きさの選択の目安 
・遠くから視認する吊下型等の誘導サインや位置サインなどは20m以上、近くから視認する自立型や壁付型等の案内サインなどは4〜5m以下、案内サインの見出しなどは10m程度に視距離を設定することが一般的である。 
・下表は、前記の想定のもとに各々の視距離から判読できるために通常有効な文字の大きさを示している。 
・遠距離視認用の大きな文字を壁付型などで視点の高さに掲出すれば、弱視者にとっては接近視できるので読みやすい。 
          
        
| 視距離 | 
和文文字高 | 
英文文字高 | 
 
| 30mの場合 | 
120mm以上 | 
90mm以上 | 
 
| 20mの場合 | 
80mm以上 | 
60mm以上 | 
 
| 10mの場合 | 
40mm以上 | 
30mm以上 | 
 
| 4〜5mの場合 | 
20mm以上 | 
15mm以上 | 
 
| 1〜2mの場合 | 
9mm以上 | 
7mm以上 | 
 
 
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・なお文字高とは、日本字では指定書体の「木」の高さを、アルファベットでは指定書体の「E」の高さをいう。 
  
  
・サインの図色と地色に、下図に示す程度の明度対比を確保すると、容易に識別しやすい。 
  
  
参考2-5: 輝度からみたサイン器具の考え方 
・サインの見やすさを保つためには、一定の表示面輝度を確保する必要がある。屋内に設置するサインの表示面輝度は1000cd/m2位までは大きいほど文字等が読みやすくなるが、それを超えるとまぶしくて読みづらくなる。 
・表示面輝度を得る方法に従ってサインの器具を分類すると、照明器具を内蔵した内照式、表示面の外側に照明器具を付設した外照式、室内灯などの一般照明光源を利用した無灯式などに分かれる。 
・視力が低下する高齢者等も考慮に入れると、一般的には、内照式は遠くから見る場合でも必要な輝度を確保しやすいが、近くから見るとまぶしさを感じやすい。外照式はまぶしさを感じにくいが、遠くから見るのに必要な輝度を確保するには内照式の場合より灯具を増やすなどの対策が必要になる。無灯式は採光がある場合は必要な輝度を得やすいが、自然光がないときは一般照明に頼るので輝度不足になりやすい。 
  
参考2-6: 誘導サインと位置サインの表示例 
・ここでは、移動円滑化のための主要な設備への誘導サイン及びそれぞれの位置サインの表示例を示している。 
・エレベーター・エスカレーター・トイレ・身障者用設備の図記号はすでによく知られているため、図記号のみの表示とした。 
・なおオストメイトの図記号は、一般案内用図記号検討委員会が策定した「標準案内用図記号」には含まれていない。 
  
●誘導サイン(吊下型などの形式を想定) 
  
[エレベーター] 
  
[上りエスカレーター] 
  
[多機能便所のあるトイレ] 
  
[きっぷうりば] 
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