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10/7(木) 大工小屋から造船所に船を移動する。
 屋形部の製作は高い天井を必要とするので、これまでの大工小屋では作業ができないため小屋の戸を打ち抜きコロ(丸太)を使って広い造船所の方へ移動した。
 
10/8(金) 船尾の木口をふたすトル化粧板であるチリの取り付けにかかる。同時に屋形の屋根部品の棟押さえ、妻の桟の準備にかかる。チリは桧材で58×45センチ内に幅12センチでL型に木取りしたもので、カイオレ(5寸)でとめる。
 
部品、屋形
 
部品、屋形(タルキの刻み)
 
10/8(金)広い造船所で屋形部分の製作にかかる。
 3寸角の桧材の柱をスバン(スワンのこと)に持たせながら250センチ間隔で、胴の間の中央、オモテの仕切り板、トモの仕切り板位置と合計6本立てる。
 これに5.5×4センチ角の桧垂木を置き、板幅5寸の杉板(4分厚)を横に並べ真鍮のスクリュー釘で打ちつけるための垂木加工と棟・隅木の製作を行う。
 
10/14(木) 屋根材となる幅5寸の杉板の節の穴埋め開始。
 イキブシ(生節)はそのままで、シニブシ(死節)と呼ぶ穴が開いてしまうものだけ節を取り除き同材の栓を打ち込み鉋がけして整形していく。
 
10/16(土)屋根材の打ち付け作業開始。
 真鍮の1寸5分のスクリュー釘で軒先から打ちつけ開始。両側の軒から棟に向かって張り上げていく。
 
屋根部分(屋根の組立て)
 
組立、屋形







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